スペイン
スペインの基本情報
- 最終更新
- 2007-03-27T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/country/w_europa/esp.html#basic
- 国・地域名(ISO 3166-1による英語名)
- スペイン【Spain】。
- 首都
- マドリード【Madrid】
- 国旗
- 人種
- スペイン人(カスティリャ人、アンダルシア人、バスク人)72%、カタルーニャ人16%、ガリシア人8%。
- 言語
- スペイン(カスティージャ)語(公用語)、バスク語、カタルニア語、ガリシア語
- 宗教
- 憲法上の信仰の自由が保障されている(但しカトリック教徒が圧倒的多数)
- 通貨
- ユーロ:Euro(EUR)(1999年以前の通貨は、スペインペセタ。)
- 3文字国名コード/2文字国名コード/数字国名コード
- ESP/ES/724
- 人口/面積
- 40,280,780人/504,782平方キロメートル(日本の約1.3倍)
- 国歌/国花/国鳥
- 国王行進曲/カーネーション/-
- 漢字による表記
- 西班牙
- 時間帯
- UTC +1(DST: +2)
- ccTLD
- .ES
- 国際電話番号
- 34
スペインのその他情報
- 最終更新
- 2007-03-27T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/country/w_europa/esp.html#other
スペインの地形
ヨーロッパ南西部に位置しイベリア半島の大部分を占める。ポルトガル、イギリス領ジブラルタル、フランス、モロッコ、アンドラと接し、大西洋と地中海に面する。本土以外に、大西洋のカナリア諸島や、北アフリカにセウタとメリリャの2つの飛び地、アルボラン海にあるアルボラン島を領有している。地中海には本土の南部と東部で面し、バレアレス諸島が東部の海岸沖にある。北と西は大西洋に面し、北部で面している海域はカンタブリア海(ビスケー湾)と呼ばれる。カナリア諸島はアフリカ大陸の大西洋沖に位置する。北東はピレネー山脈、北はカンタブリア山脈、南はシエラネバダ山脈とシエラモレラ山脈に囲まれ、国土の大部分がメセタとよばれる標高600〜800mのテーブル状の高原。平地は東部のエブロ川、南西部のグアダルキビル川河口域に開ける程度。
スペインの気候
大西洋に面する地域は夏冷涼で冬温暖な海洋性気候。降雨は年間を通して平均している。中央高地は大陸性で寒暑の差が大きく乾燥。地中海沿岸は典型的な地中海性気候で夏は高温乾燥、冬は温暖。
スペインの経済
農業は北部では小麦、ジャガイモ、中西部はオリーブ、南部と地中海沿岸ではブドウ、オレンジなどが生産される。羊などの牧畜、イワシやマグロなどの漁業も行われる。鉱業資源は種類に富み、著名な全ての鉱物が存在するとも言われる。亜炭、石炭、原油、天然ガス、水銀、マグネシウム鉱の産出が目立つ。鉱山はプレート境界に近い南部地中海岸のシエラネバダ段脈とシエラモリナ山脈に集中している。工業は西ヨーロッパでの後進地域とされていたが、70年代から工業化を進め、繊維、鉄鋼、機械、船舶、自動車などが生産されるようになった。また、全土に観光資源が豊富で観光収入は非常に大きい。
主要貿易品目
輸出は自動車、エンジン類、電気機器、プラスチック製品。輸入は自動車、エンジン類、鉱物性燃料・鉱物油、電気製品。
主要貿易相手国
輸出はフランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ポルトガル、アメリカ、オランダ、ベルギー、ラテンアメリカ諸国(対EUが約70%)。輸入はフランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オランダ、ベルギー、ポルトガル、アメリカ、ラテンアメリカ諸国(対EUが約66%)。
スペインの歴史
- 紀元前146年:共和政ローマがそれまでイスパニア地方を支配下に置いていたカルタゴを滅ぼす。
- 紀元前27年:ローマが共和政から帝政に移行。
- 415年〜711年:西ゴート王国(首都トレド)。
- 756年〜1031年:後ウマイヤ朝(首都コルドバ)。
- 1035年:アラゴン王国独立。
- 1038年:カスティーリャ伯フェルナンド1世、レオン=アストゥリアス王国を継承しカスティーリャ王国が成立。
- 1479年:カスティーリャ女王イサベルとアラゴン王フェルナンドの結婚によりスペイン王国(イスパニア王国)が成立。
- 1492年:スペイン王国、グラナダを陥落させナスル朝滅び、レコンキスタ完成。キリスト教徒によるスペイン支配確立。
- 1516年:ハプスブルク家のカールがスペイン王カルロス1世として即位、スペイン・ハプスブルク朝の開始。
- 1519年:カールは神聖ローマ帝国皇帝カール5世としても即位。ハプスブルク家の全盛時代を迎える。
- 1519年11月8日:スペイン王の命を受けた探検家コルテスが、アステカ王国の首都テノチティトランに進軍。メキシコ征服を開始。
- 1530年6月25日:メランヒトン起草のアウクスブルク信条書が、皇帝カルル5世に捧げられる(ルター派の信条書の範に)。
- 1538年:オスマン帝国にプレヴェザの海戦で敗れる。
- 1556年:フェリペ2世即位(-1598年)。「太陽の没することなき帝国」と呼ばれる。1580年ポルトガル王も兼ねる。
- 1561年:フェリペ2世、トレドからマドリードへ遷都。
- 1568年〜1648年:八十年戦争(オランダ独立戦争と呼ばれる事もある)。
- 1588年7月21日:イギリス艦隊とスペイン無敵艦隊の海戦が始る(30日にイギリスが勝利)。
- 1588年:アルマダの海戦で無敵艦隊がイギリスに敗れて後、スペイン・ハプスブルク朝の勢力は弱体化を開始。
- 1641年:ポルトガルが独立。
- 1648年:オランダ独立を承認。
- 1659年11月17日:西仏戦争を終結させるフランスとのピレネー条約を不利な条件で締結する(スペインとフランスの国境がピレネー山脈に画定)。
- 1700年:直系の跡継ぎの絶えたハプスブルク王家に代り、フランスのブルボン家がスペイン王位を継承してブルボン朝が始まる。これに対しオーストリアとイギリスの反発もあり、スペイン継承戦争が勃発。
- 1701年〜1713年:スペイン継承戦争。
- 1740年〜1748年:オーストリア継承戦争に参加。
- 1756年〜1763年:七年戦争に参加。
- 1805年10月21日:トラファルガーの戦いでネルソンのイギリス艦隊がフランス・スペイン連合艦隊に勝利。
- 1808年:ナポレオンの侵攻を受ける(ナポレオン戦争)。王位を一時奪われるが1814年復帰。
- 1868年9月19日:スペイン革命で廃位されたイザベル2世が亡命。
- 1868年〜1874年:空位。
- 1874年:王政復古。
- 1898年12月10日:パリ条約締結により、アメリカ・スペイン戦争が終結。キューバの独立が認められアメリカがプエルトリコ・グアム・フィリピンを獲得。
- 1909年7月26日:バルセロナでゼネスト。政府が戒厳令を敷き武力で鎮圧(血の週間)。
- 1923年9月13日:スペインでプリモ・デ・リベラがクーデター。軍事独裁政権樹立。
- 1930年8月17日:共和制樹立を目指し、革命委員会が結成される。
- 1931年:スペイン革命によりブルボン朝が滅亡し第二共和政が成立。
- 1936年7月17日:スペイン領モロッコで、フランコ将軍が反乱。スペイン内戦勃発。
- 1936年〜1939年:スペイン内戦、その後1975年までフランコによる独裁。
- 1936年11月18日:ドイツとイタリアがスペインのフランコ政権を承認。
- 1936年11月6日:スペイン内戦でフランコ反乱軍がマドリードを包囲。
- 1955年12月14日:国連加盟。
- 1975年11月20日:フランコの死去によりフアン・カルロス1世が即位。
- 1975年11月22日:王政が復活、カルロス皇子が国王に就任。
- 1977年:総選挙の実施(41年振り)。
- 1978年:新憲法が承認され、立憲君主制に移行。
- 1982年10月28日:総選挙で社会労働党が圧勝、50年ぶりの革新政権が成立。
- 1992年7月25日:第25回オリンピック・バルセロナ大会(スペイン)が開催される(〜8月9日)。
スペインの文化
- スペイン人は自身の国のことを「エスタド・エスパニョール」と呼ぶ。エスパニョールの由来はローマ時代の地名「ヒスパニア」。ただし、スペインは元々5つの国が統一された国で、互いに強く結び付いているわけではなく、5つの地方によって言葉や習慣も違い、対抗意識も強いとされる。「カスティーリャ」「カタルーニャ」「アンダルシア」「バスク」「ガリシア」それぞれの地方名を自分達の国名と思っている人も少くない。
- 情熱的で明い気さくなスペイン人という印象が強いが、これは南スペインの人々で、北側の人々は違った性格が強いとされる。
- 数百年の歴史を持つ闘牛は世界中に知られている。
- 南部のアンダルシア地方のジプシー系の人々から発祥したとされるフラメンコという踊りと歌で有名。
- スペイン語(カスティーリャ語とも呼ばれる)が全国の公用語で、その他カタルーニャ語、バスク語、ガリシア語が地方公用語。バスク語以外は全てラテン語に由来している。
- 北スペインのフランス寄りに、バスク語を話すバスク人が暮らしている。バスク民族の文化や言葉は、他のヨーロッパと共通することがほとんどなく、どこからバスク人がやって来たのかが不思議とされている。このことがバスク人がスペインからの独立を望む原因となっている。
- 9世紀まで首都マドリードがある地域は寒村であったが、イベリア半島を征服していたイスラム教徒が現在王宮の建っているあたりに前進基地を築いた。この基地の村はアラビア語で「基地」や「砦」を意味する「マヘリット」と呼ばれ、これがマドリードとの地名の由来といわれている。
- スペイン北西のガリシア地方の沿岸は、リアス式海岸の「リアス」の語源となった地方。「リア」はスペイン語で「湖入り河」や「入り江」との意味で、それが多数集まった複雑な海岸線を複数形で「リアス」と呼んでいたことにちなむ。ガリシア地方には「Ria de 〜」で表記される湾が多数あり、その海岸線一体を「リアス・バハス海岸」や「リアス・アルタス」などと呼んでいる。
- 欧州連合(EU)加盟国。
- 北大西洋条約機構(NATO)加盟国。
当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース
このページに関するご案内
-
この文書は
Keyから
資料集、
地理、
国、
西ヨーロッパとリンクを辿ると、当ページ
スペインに辿り着きます。
- Site mapよりこのサイトの全体的な構造を把握できます。
- 索引よりこのサイト内にある任意のキーワードを含んだ文書を探すことができます。
- この文書のURIは
https://www.7key.jp/data/country/w_europa/esp.html
です。
Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年03月05日 最終更新:2007年03月27日