カーネーション

最終更新: 2007-06-26T00:00:00+09:00

この記事のURI参照: https://www.7key.jp/data/vegetation/menu_k/carnation.html#menu

カ行
- カから始まる植物

カーネーション

カーネーション（2）

カーネーション（3）カーネーション（4）

カーネーションの情報

最終更新: 2007-06-26T00:00:00+09:00

この記事のURI参照: https://www.7key.jp/data/vegetation/menu_k/carnation.html#what

一般名	カーネーション
学名	Dianthus caryophyllus
科名と属名、園芸分類	ナデシコ科ナデシコ（ディアンツス）属の半耐寒性多年草
英語名	carnation / clove pink / picotee
別名	オランダナデシコ（和蘭撫子）、ジャコウナデシコ（麝香撫子）、オランダセキチク（和蘭石竹）、アンジャベル
花の情報	色は赤、ピンク、黄、オレンジ、青、紫、白、緑など非常に豊富で、複色、覆輪などもある。
開花時期	5～7月
原産地	南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸
適温	耐寒温度：0℃
草丈	15～100cm
花径	3～8cm

その他外観に関すること

葉は互生し、細い。

知識

カーネーションが世界的に普及したのは母の日が成立したためとも言われ、母の日に母親に贈呈する花として世界中で愛好されることになった。キリスト教の伝説によると、キリストが十字架にかけられた際に聖母マリアが落とした涙のあとにこの花が生えたとされる。これにより、カーネーションは母性愛の象徴と考えられるようになった。1907年にアメリカのアン・ジャービス【Ann Jarvis】の提唱によりはじまった母の日にカーネーションを贈る習慣は、このことにちなむとされる。
古代ギリシャ時代にはすでに栽培が始まり、17世紀にはフランスやイギリスで品種改良が行われた。日本には江戸時代にオランダから渡来したとされる。『地錦抄録』（1733年）には、正保年間にオランダから伝来したと書かれ、「あんしやべる」（オランダ名：anjeleier）と紹介されている。
一般に「カーネーション」と呼ばれる植物は、原種とセキチクやビジョナデシコなどを交配した園芸品種。近年、盛んに遺伝子組換えで作出された新種が出回っている。
スタンダードカーネーションは、重弁の花を一茎に1つ付け、主として切花に用いられる。スプレーカーネーションは茎が枝分かれしたもので、主として切花に用いられる。ポットカーネーションは一季咲きや四季咲きの矮性品種で、鉢花用とされる。また、切り花にはマルメーゾン種（malmaison）、ボーダー種（boarder）、グルナダン種（grenadin）、ファンテジー種（fantaisie）、マーガレット種（marguerite）、シャボー種（chabaud）、パーペチュアル種（perpetual）などがある。
「カーネーション」の名前の由来には諸説あり、花の色からラテン語の「肉【carn】」にちなむとの説、戴冠式を意味する「王冠【coronation】」が訛ったとする説などが有名。
種小名は、17世紀初期のカーネーションの古名「カリオフィルス」に由来。香りがチョウジに似ているため、「チョウジに似た」と表された。
青い色のカーネーションはなかったが、サントリーとオーストラリアのフロリジン社が遺伝子組換えで青いカーネーション「ムーンダスト」を作出した。
イスラム教でのアラベスクの意匠に、カーネーションの花が用いられることもある。
スペイン、モナコ公国、ホンジュラスの国花。また、アメリカ合衆国のオハイオ州の州花。