結婚

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結婚とは

最終更新
2008-01-04T21:36:02+09:00
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結婚は「けっこん」と読み、男女もしくは同性が夫婦になることを指し、婚姻と呼ばれることもある。結婚との言葉は、明治時代に、英語の【marry】を翻訳する際の対訳語としての日本語がなかったために作られたと考えられている。一神教の国では、成人男女が夫婦になる場合に神の許しを得る儀式が必要となる。神との誓約を行い、その結果認められたものが夫婦となることを【marry】と表現する。それまで日本では夫婦となる際に神との誓約はなされず、古い日本語としては「婚姻」や「婚礼」、「祝言」など夫婦になることを示す言葉はあったものの、そのどれもが【marry】の意味と異なっていた。

日本の婚姻は、時代や身分によって様々な形態をとりながら変化した。古くは『源氏物語』にも描かれているように、男性が女性の家に通う「婿入り婚」の形式であった。これは「通い婚」や「妻訪い(つまどい)」ともいわれる。そして、女性方が公認すると、婚姻成立の祝いなどが女性方で行われていた。その後、「足入れ婚」との形式が取られるようになった。これは、婚姻成立の祝いが婿方で行われた後、いったん嫁となった女性が婚家から自分の生家に戻って暮らし、婿は嫁の生家を訪ねる形を取りながら、一定の時期を経て、嫁や子ども達が婿方に移って一緒に暮らし始めるとのものである。戦国時代から江戸時代になると、男性の家に女性が嫁ぐ「嫁入り婚」の形がとられるようになり、現在の結婚式の原型でもある婚礼や祝言が始り、それが一般庶民の間にも広がっていったとされる。

結婚式は、鎌倉時代頃の武家の婚礼では、婿方の家に輿に乗った花嫁が来ると婿方の家族も参加して夫婦の盃を交わし、その後親戚などに紹介するとのごく簡単なものであった。それが次第に儀式化し、室町時代には三三九度も加わるようになる。現在のような神前結婚式の形は、明治33年の皇太子(後の大正天皇)ご成婚の際の儀式を手本にして広まったと言われている。それまでは、婚姻の祝いや儀式などは婿か嫁どちらかの家で行われるのが一般的で、現在のように別の場所を借りて儀式を行うようになったのも大正天皇のご成婚が契機とされている。以後、一般人も神社で神前結婚式を行うようになり、新郎・新婦は神前で三三九度を交わすようになった。

結婚の定義はいくつかある。広辞苑では「婚姻」の定義として、「結婚すること」とした上で、「夫婦間の継続的な性的結合を基礎とした社会的経済的結合で、その間に生まれた子が嫡出子として認められる関係」としている。日本においては、婚姻届を出し戸籍に記載される婚姻を結婚と定義することもある。日本法(民法)は、婚姻の成立に法律上の手続を要求する法律婚主義を採用している(第739条)。実質的要件として、当事者に婚姻の合意があること、当事者が婚姻適齢にあること、当事者間に一定の人的関係がないことなどが必要とされる。形式的要件として、戸籍法に基づく届出が必要とされる。日本における婚姻適齢は男性は18歳以上、女性は16歳以上。未成年の結婚には片親の承諾が必要になる。親が一度承諾したら、未成年であっても再婚時の承諾は必要がない。ただし、未成年者(婚姻適正年齢外)であるからといって結婚をする約束(婚約)は無効にはならないとの判例もあるため、高校生同士が結婚の約束をしていたことが証明されるにいたった場合には法的効力をもつ婚約としてみなされる。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月04日 最終更新:2008年01月04日