サクラ
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サクラの情報
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サクラとは、バラ科サクラ属の植物からウメやモモなどを除いた植物の総称であり、一般にはサクラ亜属に属する植物を指す。
一般名 | サクラ(桜、櫻) |
学名 | Prunus spp. |
科名と属名、園芸分類 | バラ科サクラ属の落葉広葉低木 |
英語名 | cherry blossoms(サクラの花) / Japanese cherry(サクラの木) |
花の情報 | 白色や淡紅色、濃紅色の花を咲かせる。両性花で、がく片と花弁は5枚。多数の雄しべがあり、多くの場合雌しべは長い花柱となる。 |
開花時期 | 4月 |
原産地 | 日本、中国、朝鮮 |
適温 | 耐寒性は強い |
その他外観に関すること
知識
- サクラは日本を代表する花木で、種類と品種、呼び名などがたいへん多い。園芸品種が多く、とくに江戸末期に作出されたソメイヨシノは、明治時代以降に全国各地へ広まり、サクラの代名詞とされるようになった。
- 日本人とサクラの関りは古く、狩猟時代にまでさかのぼるとされる。当時サクラは樹皮や樹の実用面から利用されていたとされる。その後、奈良時代には花を鑑賞する文化が中国から伝わった。その当時は中国でも鑑賞されていたウメが主に鑑賞され、『万葉集』ではサクラの歌よりもウメの歌が多く詠まれている(万葉集のウメの歌は104首、サクラの歌は38首)。平安時代、京都へ遷都する頃になるとサクラは花の代名詞ともされるようになり、『古今和歌集』『新古今和歌集』とサクラは多く読まれた。室町時代には、足利義満が室町の居所に御所を覆うような数の桜を配し「花の御所」と呼ばれた。
- サクラは法的に定められたものではないが、一般的に国花の一つとされ、明治時代以降桜をかたどった紋章が用いられることが多い。現在においても、警察や自衛隊などの紋章に使用されている。また、百円硬貨の表にもサクラがデザインされている。
- 東京都(ソメイヨシノ)と京都府(シダレザクラ)、奈良県(ナラヤエザクラ)の県の花。
- 「サクラ」は「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものとされ、元々は花の密生する植物全体を指した名前であったと考えられている。
- 属名は「スモモ【plum】」に対するラテン古名に由来する。
- 果実は食用とされ、花や葉の塩漬けが食品に利用されることもある。
- 気象庁は3月になると、サクラの開花前線を予報する。これは、1日の平均気温が10℃を越えるかどうかを目安とし、超えた場合に「開花」とみなす。この10℃との基準はソメイヨシノの開花日を予想する基準とされる。ただし実際の開花宣言は、各地の標本木の咲き具合を基になされる。
- 平成4年から、財団法人日本さくらの会が「3月27日はさくらの日」と制定。
- 「サトザクラ」(里桜)とは、オオシマザクラ(P. lannesiana var.speciosa)を主に種間交雑や突然変異などによって園芸用に改良された品種群を総称して呼ぶものであり、正式なものではない。また、ヤエザクラ(八重桜)は、サトザクラの八重咲きの品種の総称として用いられる。
- サクラの色を指す桜色との色名がある。
サクランボ
サクランボは桜桃(おうとう)とも呼ばれ、バラ科サクラ属の落葉高木の果実をさす。
日本原産のサクラ
- ヤマザクラ:P. jamasakura Sieb. et Zucc.
- オオシマザクラ:P. lannesiana (Carr.) Wilson var. speciosa (Koidz.) Makino.
- エドヒガン:P. pendula Maxim. f. ascendens (Makino) Ohwi.
- オオヤマザクラ:P. sargentii Rehd.
- カスミザクラ:P. verecunda (Koidz.) Koehne.
- マメザクラ:P. incisa Thunb. ex Murray.
- タカネザクラ:P. nipponica Matsumura.
- チョウジザクラ:P. apetala (Sieb. et Zucc.) Franch. et Sav.
- ミヤマザクラ:P. maximowiczii Rupr.
ソメイヨシノ
日本ではサクラの代名詞とも呼ばれるサクラ。江戸時代末期に江戸染井の植木屋によって「吉野桜」の名で売り出されたのが最初とされる。明治33年には「染井吉野」と改名、その翌年に学名P. × yedoensis Matsumura ‘Yedoensis’が与えられた。1950年代には、国立遺伝学研究所細胞遺伝部長である竹中要博士によって、オオシマザクラとエドヒガンの交雑からできたサクラであると解明された。
日本におけるサクラ類
サクラ属の大部分は、アジア東部を中心に北半球温帯に分布しているが、花が美しく園芸種として取り扱われているものの大部分は日本産とされる。日本のサクラ類は大きく以下の6群に分類され、さらに自然交雑種や栽培品種を含むサトザクラ群を加えて「サクラ」と総称する。
カンヒザクラ群
日本に野生種は存在しないとされる。中国の冬桜花やチベットのヒマラヤザクラなどが野生種にあたるとされ、1月から3月にかけて緋色の花を咲かせる。
- カンヒザクラ(寒緋桜)(C. companulata):正式名称はヒカンザクラ(緋寒桜)だが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混同されやすいためカンヒザクラと呼ばれるようになった。
- カンザクラ(寒桜)
エドヒガン群
日本から朝鮮半島にかけて分布するエドヒガン、台湾に分布するムシャザクラ、中国に分布するP. changyangensis Ingramの3系統があり、いずれもガクの下部に球状のふくらみがある。シダレザクラは、形の面白さから多数の園芸品種が存在する。
- エドヒガン(江戸彼岸)(C. spachiana)
- モチヅキザクラ(望月桜)
- コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜):富山県の天然記念物。
- シダレザクラ(枝垂桜・糸桜)
- シダレソメイヨシノ(枝垂染井吉野)
- ソメイヨシノ(染井吉野)(P. × yedoensis Matsumura ‘Yedoensis’)
- ベニシダレ(紅枝垂)
ヤマザクラ群
日本列島および朝鮮半島、樺太南部に分布。葉が花と同時に開く。
- アサギリザクラ(朝霧桜)
- ウスガサネオオシマ(薄重大島)
- オオシマザクラ(大島桜)(P. lannesiana var.speciosa)
- カスミザクラ(霞桜)
- ツクシザクラ(筑紫桜・筑紫山桜)
- ヤマザクラ(山桜)
- コンゴウザクラ(金剛桜・源氏車・小督):国の天然記念物。
- ジョウニオイ(上匂)
マメザクラ群
低木もしくは小高木で、実は黒く結実。欠刻状重鋸葉が特徴。マメザクラとタカネザクラに大きく分けられる。
- キンキマメザクラ(近畿豆桜・山彼岸)
- マメザクラ(豆桜・富士桜)
- フユザクラ(冬桜・小葉桜):11月から12月の終りごろまで花を咲かせる。
- タカネザクラ(高嶺桜・峰桜)
チョウジザクラ群
低木もしくは高低木で、多雪地帯によく見られる。押し葉を作ると芽の部分が黄変するという特徴がある。花が小さく、園芸品種としてはあまり好まれない。
- オクチョウジザクラ(奥丁字桜)
- チョウジサクラ(丁字桜・メジロザクラ)
シナミザクラ群
中国南西部に7種が分布、日本には自生しない。
- シナミザクラ(支那実桜):中国では「桜桃」と呼ばれる。実が食用にされるほか、枝・葉・樹皮などを漢方薬として用いる。
ミヤマザクラ群
中国南西部を中心に5種と、日本に1種分布。若木は有毛の物が多い。
- ミヤマザクラ(深山桜):日本海を取り囲むように分布。
サトザクラ群
オオシマザクラやヤマザクラなどをもとに作出されたと見られる一連の品種。ヤマザクラ系、オオシマザクラ系、マザクラ系、シラユキ系、ウスズミ系、シバヤマ系、エド系、フクロクジュ系、タカサゴ系に大別される。
サクラとウメ、モモの見分け方
- | サクラ | ウメ | モモ |
花弁 | 先が割れている | 先が丸い | 先が尖っている |
花柄 | 長い | 花柄はなく、枝に着くように花が咲く | 短い |
花芽 | 花芽が房状に着く | 花芽は一節に一つ | 節の中央に葉芽があり、その両側に花芽が一つ(一節につき二つ) |
あくまでも簡易的な目安で、種類によってはこれに沿わないものもある。
花言葉
サクラ(ソメイヨシノ)の花言葉
カンヒザクラの花言葉
シダレザクラの花言葉
ヤマザクラの花言葉
ヤエザクラの花言葉
ヤエザクラ(ピンク)の花言葉
ヒガンザクラの花言葉
ニワザクラの花言葉
サクランボの花言葉
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