ベトナム
ベトナムの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-13T00:00:00+09:00
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- 国・地域名(ISO 3166-1による英語名)
- ベトナム社会主義共和国【Viet Nam】。公式の英語表記は、Socialist Republic of Viet Nam。
- 首都
- ハノイ【Hanoi】
- 国旗
- 人種
- ベト人(越人、京人)が85%から90%、ホア族(華人)3%、タイ人(ターイ族、タイー族)、クメール人(クメール族)、ムオン族、メア族、モン族(ミャオ族)、ザオ族、チャム族などの53の少数民族
- 言語
- ベトナム語(公用語)、少数民族言語、フランス語、中国語
- 宗教
- 仏教(主に大乗仏教)80%、カトリック、カオダイ教他
- 通貨
- ドン:Dong(VND)
- 3文字国名コード/2文字国名コード/数字国名コード
- VNM/VN/704
- 人口/面積
- 82,689,518人/329,560平方キロメートル(日本の88%)
- 国歌/国花/国鳥
- 進軍歌/-/-
- 漢字による表記
- 越南
- 時間帯
- UTC (+7)(DST: なし)
- ccTLD
- .VN
- 国際電話番号
- 84
ベトナムのその他情報
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ベトナムの地形
東南アジアのインドシナ半島東岸に位置し、北は中国、西はラオスとカンボジアと国境を接し、東は南シナ海に面してフィリピンと対する。国土は南北1,650km、東西600kmに広がる細長い国。インドシナ半島の太平洋岸に平行して南北に伸びるチュオンソン山脈(アンナン山脈)の東側に国土の大半が属するため、東西の幅は最も狭い部分でわずか50kmしかない。細長いS字に似た国土の形状を、ベトナムでは米かごを吊るす天秤棒に例えている。天秤棒の両端には大規模なデルタが広がり、人口の7割が集中する。北のデルタは、紅河(ソンコイ川)によるもので、首都ハノイのほか港湾都市ハイフォンが位置する。南のデルタはメコン川によるもので、最大の都市ホーチミンを擁する。主要な河川は紅河(支流であるカウ川、ロー川、ダーツ川)、ダンホアに河口をもつカー川、中部のバー川、南部のドンナイ川、メコン川(九龍江)である。天然の湖沼はデルタに残る三日月湖がほとんど。最高峰は北部国境に近いファンシーパン山(3143m)。アンナン山脈中の最高峰は中部のフエやダナンに近いアトゥアト山(2500m)。沿岸には北部を除き、島嶼がほとんど存在しない。
ベトナムの気候
北部は温帯夏雨気候で、4〜10月が雨期。年平均降水量は1704mmだが、チュオンソン山脈の影響により山岳地帯では降水量が4000mmを超える場所もある。南部は熱帯性気候。全体的に年間を通して高温多湿で、南西モンスーンの影響を強く受け、また7〜11月は台風の影響を受けることがある。
ベトナムの経済
第一次産業に従事する人口が7割を占め、米作を中心とした農業国。南部では2期作が行われ輸出量は世界第2位。他にサトウキビ、ゴム、綿花、トウモロコシが栽培される。水産業も盛んで沿岸漁業と養殖が行われている。地下資源では原油、石炭、鉄鉱石などを産出。工業は旧ソ連の援助で重工業化が進められてきたが、技術者の引き上げや輸出の不振から、軽工業、手工業重視に転換した。とくに80年代後半からは社会主義に市場経済システムを取り入れる「ドイモイ(刷新)」政策により、市場経済化と貿易自由化が推進されている。近年ではエレクトロニクス産業も成長している。観光業の伸びも著しく、重要な外貨獲得源となっている。1996年のベトナム共産党第8回大会では、2020年までに工業国入りを目指す「工業化と近代化」を二大戦略とする政治報告を採択した。
主要貿易品目
輸出は原油、縫製品、織物、水産物等。輸入は機械機器(同部品)、石油製品、布、鉄鋼等。
主要貿易相手国
輸出はアメリカ、日本、オーストラリア、中国、シンガポール。輸入は中国、シンガポール、台湾、日本、韓国。
ベトナムの歴史
- 秦始皇帝以後、中国王朝の郡県支配を受け中国文化の影響が深く浸透したが、完全に中国化することはなかった。一方中部ベトナムではオーストロネシア語族系統の古チャム人がインド化されたチャンパ王国を形成。
- 939年:最初の民族王朝呉朝が成立。
- 1884年6月23日:ベトナムの宗主権をめぐる仏清戦争が勃発。
- 1887年:フランス領インドシナの成立(フランスによる植民地化)。
- 1940年:日本軍の北部仏印進駐。
- 1941年:タイ王国とフランスが交戦。日本政府による仲裁。
- 1944年:日仏両軍による戦闘時、フランス軍による食糧大量強奪。北部を中心に200万人以上が餓死。
- 1945年3月:保大帝が日本の援助下で独立を宣言。
- 1945年8月14日:ベトナム全土で武装蜂起開始(8月革命)。
- 1945年8月16日:ベトナム民主共和国臨時政府が成立。
- 1945年9月2日:ベトナム民主共和国樹立を宣言、ホー・チ・ミン(胡志明)が初代大統領に就任。
- 1946年11月:ハイフォン(海防)でフランス軍と衝突。
- 1946年12月19日:フランスのベトナム再侵略に対抗し、ホー・チ・ミンが国民に徹底抗戦を呼びかける(第1次インドシナ戦争勃発)。
- 1949年:フランスはサイゴンにバオダイを復位させ、ベトナム国として独立を認める。中国、ソ連は、ベトナム民主共和国を承認。
- 1954年7月:ディエンビエンフーの戦いでフランスは敗北、ジュネーブ協定を結びベトナムから撤退、独立戦争終結。北緯17度線で国土がベトナム民主共和国(北ベトナム)とベトナム国(南ベトナム)に分断される。
- 1945年8月19日:ハノイでベトナム人民が蜂起。23日にバオダイ帝が退位を宣言。
- 1945年10月26日:南ベトナムではアメリカを後ろ盾にゴ・ジン・ジェムが大統領に就任、国名をベトナム共和国とする。
- 1949年12月29日:ベトナムがフランスと独立協定を締結。
- 1950年1月14日:ホー・チ・ミンがベトナム民主共和国(北ベトナム)の独立を宣言。
- 1950年7月3日:ベトナム人民軍がサイゴン南方の仏軍拠点を占領。
- 1960年12月20日:南ベトナム民族解放戦線(ベトコン)結成。
- 1962年2月:アメリカはサイゴンに援助軍司令部を作り、軍事介入、ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)が始まる。
- 1963年11月1日:南ベトナムで軍事クーデター。ゴ・ジン・ジェム大統領兄弟が暗殺される。
- 1964年8月2日:米国防総省がトンキン湾で、米軍の駆逐艦が北ベトナムの魚雷艇に迎撃されたと発表して報復攻撃。後にでっちあげであることが判明(トンキン湾事件)。以降、1973年まで米軍が戦争に直接介入。
- 1964年8月16日:南ベトナムの独裁権を掌握したグエン・カーンが大統領に就任。
- 1965年2月:アメリカは北ベトナム爆撃を開始、本格的な戦争に突入。
- 1965年12月24日:南ベトナムでクリスマス停戦始まる。
- 1966年6月29日:ベトナム戦争で、米軍が北ベトナムへの爆撃(北爆)をハノイ、ハイフォンまで拡大。
- 1968年1月:南ベトナム全土で解放戦線・北ベトナムのテト攻勢、アメリカは大打撃を受ける。
- 1969年1月:南北ベトナム、解放戦線、アメリカの4者によるパリ和平会談が始まる。
- 1969年6月:南ベトナムで、解放戦線は南ベトナム共和国革命臨時政府成立。ベトナム共和国と対峙。
- 1972年4月:アメリカ・ニクソン政権は北爆を再開。
- 1973年1月15日:ニクソン大統領が北ベトナムへの攻撃中止を発表。
- 1973年1月:南北ベトナム政府、臨時革命政府、アメリカの4者はパリ和平協定に調印。
- 1974年10月26日:「中華人民共和国・北ベトナム経済・軍事援助協定」締結。
- 1975年4月:北ベトナムと解放戦線は春の大攻勢を行い、南ベトナムのズオン・バン・ミン大統領は全面降伏、サイゴンは陥落、ベトナム共和国崩壊。南ベトナム共和国の名の下に北ベトナムが実権を掌握。ベトナム戦争終結。
- 1976年4月:南ベトナム消滅による南北統一。初の南北統一選挙を行う。
- 1976年6月24日:南北ベトナム統一国会がハノイで開催。国号をベトナム社会主義共和国に決定。
- 1976年7月2日:ベトナム社会主義共和国樹立。
- 1977年9月20日:国連加盟。
- 1977年12月31日:カンボジアがベトナムと断交。
- 1978年11月3日:ソ連とベトナムが友好協力条約に調印。
- 1978年12月28日:カンボジア侵攻を開始(第三次インドシナ戦争の始まり)。
- 1979年:中国との戦争(中越戦争)、世界各国は援助を停止し、ベトナムは孤立。
- 1986年12月:社会主義型市場経済を目指す、ドイモイ(刷新)政策を開始し、改革・開放路線に踏み出す。
- 1988年10月4日:ホーチミン市産婦人科病院で二重体児・ベトちゃんドクちゃんの分離手術に成功。
- 1989年9月:国内経済が疲弊したベトナムは、カンボジアから完全撤兵。
- 1992年:越中関係正常化。
- 1995年7月:クリントン・アメリカ大統領はベトナムとの外交関係樹立を発表、越米国交正常化。ASEANはベトナムの加盟(7番目の加盟国)を認める。
- 1995年8月5日アメリカと国交正常化。
- 1995年10月:所有権や契約の考え方を盛り込んだ、初めての民法ができる。
- 1996年1月:ASEAN自由貿易地域(AFTA)に参加。
- 2007年1月11日:世界貿易機構(WTO)に正式加盟。
ベトナムの文化
- 本土から離れた領土としてホーチミンから約600kmの東、南シナ海に浮かぶチュオンサ群島(スプラトリー諸島、南沙諸島)と、ダナンの約400km東のホアンサ群島(パラセル諸島、西沙諸島)の領有権を主張している。チュオンサ群島は一部を実効支配し、ホアンサ群島は全体が中国の実効支配下にある。
- 東南アジア諸国連合加盟国。
- アジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟国。
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