トルコ
トルコの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-09T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/country/ce_asia/tur.html#basic
- 国・地域名(ISO 3166-1による英語名)
- トルコ共和国【Turkey】。公式の英語表記は、Republic of Turkey。
- 首都
- アンカラ【Ankara】
- 国旗

- 人種
- トルコ人(南東部を中心に多数のクルド人、その他アルメニア人、ギリシャ人、ユダヤ人等)
- 言語
- トルコ語(公用語)、クルド語、アラビア語
- 宗教
- イスラム教(スンニ派、アレヴィー派)が大部分を占める。その他ギリシャ正教徒、アルメニア正教徒、ユダヤ教徒等。
- 通貨
- 新トルコ・リラ:Turkish New Lira(TRY)(2005年1月1日に旧100万リラを新1リラに変更)
- 3文字国名コード/2文字国名コード/数字国名コード
- TUR/TR/792
- 人口/面積
- 68,893,918人/780,580平方キロメートル(日本の約2.1倍)
- 国歌/国花/国鳥
- 独立行進曲/チューリップ/ワキアカツグミ(ツグミ科)
- 漢字による表記
- 土耳古/土耳其
- 時間帯
- UTC +2(DST: +3)
- ccTLD
- .TR
- 国際電話番号
- 90
トルコのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-09T00:00:00+09:00
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トルコの地形
西アジアのアナトリア半島(小アジア)と東ヨーロッパのバルカン半島東端の東トラキア地方を領有し、アジアとヨーロッパの2つの州にまたがる形で位置する(アジア側97%、ヨーロッパ側3%の比率)。北は黒海、南は地中海に面し、西はブルガリア、ギリシアと、東はグルジア、アルメニア、イラン、イラク、シリアと国境を接する。アナトリア半島とトラキア地方は黒海とエーゲ海を結ぶボスポラス海峡・マルマラ海・ダーダネルス海峡によって隔てられている。アナトリア半島の大部分は平均高度1100mのアナトリア高原が大半を占め、山脈が2本東西に走り火山や地震が多い。高原の東部はチグリス川・ユーフラテス川の源流。東端イラン国境近くにはアララト山(5165m)とヴァン湖がある。西部のエーゲ海沿岸はリアス式海岸が発達。ヨーロッパ側は大部分が平野である。
トルコの気候
内陸は冷帯気候・ステップ気候で夏は乾燥し、冬は寒く積雪が多い。地中海沿いなど海に近い部分は夏に高温乾燥、冬は温暖湿潤な地中海性気候で、オリーブなどの生産が盛ん。黒海沿岸は温暖で年間を通して雨が多い。
トルコの経済
農業は小麦、綿花、テンサイ、オリーブなどを栽培し、高原部では羊、山羊を飼育している。農業人口が国民の約4割を占める。生産性が向上し、基礎的な食糧を自給。特に東部では、地主制が温存されているなど経済近代化の立ち遅れが目立ち、農村部の貧困や地域間の経済格差が大きな問題となっている。漁業は目立たないが沿岸部では比較的盛ん。領海問題や公海上の漁獲量をめぐる国際問題が起きることもある。地下資源はクロム鉱石、鉄鉱石、銅、マンガンを産出するが、量は豊富ではない。工業は繊維・衣類などの軽工業を中心に幅広く行われる。重工業の比率は小さい。海外への出稼ぎ労働者も多い。
主要貿易品目
輸出は衣料類(20.1%)、自動車(13.2%)、鉄鋼及び鉄鋼製品(11.9%)。輸入は石油・天然ガス(14.8%)、機械(13.8%)、自動車(10.5%)。
主要貿易相手国
輸出はドイツ(12.9%)、ロシア(9.3%)、イタリア(7.1%)。輸入はドイツ(13.9%)、アメリカ(8.8%)、イギリス(7.7%)。
トルコの歴史
- 国土の大半を占めるアジア側のアナトリア半島とトルコ最大の都市であるヨーロッパ側のイスタンブルは、古代からヒッタイト・フリュギア・リディア・ビザンツ帝国など様々な民族・文明が栄えた。
- 11世紀:トルコ系のイスラム王朝、セルジューク朝の一派がアナトリアに立てたルーム・セルジューク朝の支配下で、ムスリムのトルコ人が流入するようになり、土着の諸民族とが対立・混交しつつ次第に定着。
- 1299年:オスマン帝国の成立。最盛期にはバルカン、アナトリア、メソポタミア、北アフリカ、アラビア半島にまで及ぶ大帝国に発展。
- 1833年7月8日:ロシアとトルコが「ウンキャル・スケレッシ条約」に調印。ロシアのダーダネルス・ボスポロス両海狭の自由航行が認められ地中海への出口を確保。
- 1853年10月16日:クリミヤ戦争勃発(ロシア軍がトルコ支配下のドナウ諸公国に進駐したため、トルコがロシアに宣戦布告)。
- 1876年12月23日:オスマン帝国が初の憲法を制定。
- 1908年7月23日:オスマン・トルコで青年トルコ革命が成功。国王が憲法の復活と議会の再開を承認。
- 1914年10月30日:第1次大戦で、ロシアがトルコに宣戦布告。
- 1918年10月30日:第1次大戦で、トルコが連合国に降伏。
- 1919〜22年:祖国解放戦争。
- 1922年:オスマン帝国滅亡。
- 1923年7月24日:ギリシャ・トルコ戦争の新講和条約「ローザンヌ条約」締結。トルコが主権を回復。
- 1923年10月14日:トルコ革命で首都をアンカラに移すことが決定。
- 1923年10月29日:ローザンヌ条約に基づきトルコ共和国成立 (初代大統領:ケマル・アタテュルク)。
- 1924年:オスマン王家のカリフをイスタンブルから追放して、西洋化による近代化を目指すイスラム世界初の世俗主義国家トルコ共和国を建国。
- 1928年11月3日:トルコ革命で、アラビア文字を廃止し国字をローマ字化する布告。
- 1934年12月4日:女性参政権が認可される。
- 1937年7月8日:トルコ・イラク・イラン・アフガニスタンが「相互不可侵条約」(サーダバード条約)を締結。
- 1945年10月24日:国連加盟。
- 1952年:NATO加盟。
- 1960年:軍による「5.27クーデター」。
- 1961年:民政移管。
- 1971年:軍による「書簡によるクーデター」、政権交代。
- 1974年7月20日:トルコ軍がキプロスに侵攻。
- 1980年:軍による「9.12クーデター」。
- 1983年:民政移管。
- 1999年8月18日:トルコ西部でM7.4の大地震。死者1万7千人以上。
- 2005年:EU加盟交渉開始。
トルコの文化
- 国土の大半の部分はアナトリア半島にあたり、国民の99%がスンナ派イスラム教を信仰するため、日本の地域区分では地理的な位置関係と文化的な繋がりから中東、西アジアに含めることがほとんど。しかし、サッカー協会やオリンピック委員会などではヨーロッパの統一団体に属し、経済的、政治的にもヨーロッパの一員として扱われることがあり、現在欧州連合へ加盟申請中。
- 第二次世界大戦後、ソ連に南接するトルコは反共の防波堤として西側世界に迎えられ、NATO、OECDに加盟する。国父アタテュルク以来、トルコはイスラムの復活を望む人々などの国内の反体制的な勢力を強権的に政治から排除しつつ、西洋化を邁進してきたが、その目標であるEUへの加盟にはクルド問題やキプロス問題、アルメニア人虐殺問題が大きな障害となっている。
- トルコでは民族構成に関する正確な調査は存在せず、またトルコにおいては、民族よりもイスラム教徒であることを第一のアイデンティティとするもの、あるいは国籍上の意味合いにおいてのトルコ人であることを優先するものなどが存在すること、その上最大多数派であるトルコ人の定義自体が、アナトリア半島が歴史的に非常に複雑で重層的な混血と混住が行われてきた地域であることもあり、人種的な意味合いにおいてまったく不明瞭であること、などの理由により、なにをもって民族を定義するかということ自体が困難であるため、民族構成に関する数字は明らかではない。少数派の民族としてとしては、クルド人、アラブ人、ラズ人、ギリシャ人、アルメニア人、ザザ人などが存在するとみなされている。とくにクルド人はトルコにおいてトルコ人に次ぐ多数派を構成しており、その数は数百万人とも、一千万人を超えるとも言われている。かつてトルコ政府はトルコ国内にクルド人は存在しないとの立場をとり、クルド語での放送・出版を禁止し、またクルド人にたいし「山岳トルコ人」なる呼称を用いるなど差別的な行為を行っていた。しかしながら、現在においては山岳トルコ人という呼称は用いられることがない。2004年にはクルド語での放送・出版も公に解禁されている。
- トルコの国土は、ヒッタイト、古代ギリシア、ローマ帝国、イスラムなどさまざまな文明が栄えた地であり、諸文化の混交がトルコ文化の基層となっている。例えば、世界三大料理の1つとも言われるトルコ料理はギリシャ料理やシリア地方の料理とよく似通り、伝統的なトルコ音楽の1つオスマン古典音楽はアラブ音楽との関係が深い。俗にトルコ風呂などと呼ばれている公衆浴場文化(トルコ本国においては性風俗店の意味はなく伝統的浴場の意)は、中東地域に広く見られるハンマームの伝統に連なる。
- トルコは国内に多くの断層をもつ地震国であり、1999年にはイズミルからイスタンブルにかけてのマルマラ海沿岸の人口密集地で大規模地震が起こり大きな被害を受けた。
- トルコ東部アナトリア高原にはユネスコ世界遺産にも指定されている「カッパドキア」がある。カッパドキアには不思議なかたちをした岩が立ち並び、また誰がどんな方法で作ったかもわからない地下都市が眠っている。
- 2005年1月1日には100万トルコリラ(TL)を1新トルコリラ(YTL)とする新通貨を発行し、実質的なデノミネーションが行われた。
- 1923年10月29日、ローザンヌ条約に基づきトルコが正式に共和国となったことにちなみ、毎年この日はトルコ共和国宣言記念日。
- イスラム諸国会議機構加盟国。
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