コスモス

植物資料集（索引）

最終更新

2007-06-07T00:00:00+09:00

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コスモスの情報

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コスモスとは、キク科コスモス属の植物の総称だが、種としてのオオハルシャギク（Cosmos bipinnatus Cav.）を指す場合が多いため、当ページも特に断らない限りはそれにならう。

その他外観に関すること

• 葉は羽状に細かく切れこみ、ほぼ線状を呈する。
• 茎はまばらに直立し、茎上部で分岐する。

知識

• 17世紀にヨーロッパにもたらされたとされ、マドリード植物園に送られた種子が広く伝えられたものと言われている。1799年にはイギリスで評判の草花となった。明治時代の中頃（1879年との説が有力）に日本に渡来。東京美術学校教師ラグーザによってイタリアからもたらされたといわれている。明治末期には全国に普及し、各地で栽培されるようになった。
• 「コスモス」はギリシャ語で「宇宙」「秩序」の意味を持つ（kosmos）。そこから転じ、「飾り」「美しい」の意味を持つようになったとされる。属名の「bipinnatus」の「bi」は「2つ」を意味し、「pinnatus」は「羽状の」を意味する。
• 秋にサクラのような花を咲かせるため、「秋桜（アキザクラ）」との和名がある。
• 本来は秋になり、日が短くなると花を咲かせる性質をもつが、早咲き系は日の長さに関係なく種子をまいてから50〜70日で開花する。
• 日本で園芸用として栽培されている「コスモス」は、主に一年草のコスモス（C. bipinnatus Cav.）とキバナコスモスの2種類で、チョコレートコスモスは多年草。
• コスモスは元々桃色の花色しかなかったが、佐俣淑彦玉川大学教授によって「イエローガーデン」のような黄色い品種が育成された（品種登録は1987年）。キバナコスモス（C. sulphureus Cav.）と混同されることもあるがキバナコスモスは別の種。

コスモスの種類

オオハルシャギク（C. bipinnatus Cav.）

一般的なコスモスといえばこれを指す。高さ1〜2m、茎は太く、葉は細かく切れ込む。

キバナコスモス（C. sulphureus Cav.）

大正時代に渡来。コスモスに比べて暑さに強い。花は黄色・オレンジが中心。

チョコレートコスモス（C. atrosanguineus (Hook.) Voss）

大正時代に渡来。黒紫色の花を付け、チョコレートの香りがする。多年草で、耐寒性がある。

主な園芸品種

• センセーション：濃紅色、桃色、白色の花径10cm程度の大輪。最もポピュラーな品種。早生種で夏から花を咲かせる。
  
  
• ラジアンス：桃色で中心部に紫紅色の蛇の目模様。センセーションの改良品。
• ベルサイユ：センセーションの4倍体品種。花径10〜12cmの巨大輪。スペシャル（濃い桃色）、ピンクベルサイユ（桃色）、ホワイトベルサイユ（白色）、レッドベルサイユ（濃い紅色）など。
  
• シーシェル：花弁が筒状。花径6cm程度。桃赤色、桃色、白色など。
  
• サイケ：半八重咲き。桃や白。
• パイドパーレッド：花弁が筒状。
• パイドパーホワイト：花弁が筒状。
• 丁字咲き：一重の花弁に中心が八重咲き。
• ピコティ：白色に桃赤色の縁取りや紅色に白の絞り。花径は7cm程度。
• イエローキャンバス：明るい黄色で中心部にピンクの蛇の目模様。
• オレンジキャンバス：オレンジ色で中心部にピンクの蛇の目模様。
  
• フラッシングピンク：淡いピンク色に桃紅色のはけ目。
• イエローガーデン：明るい黄色で中心部に白の蛇の目模様、花径7cm程度。1957年に佐俣淑彦氏により作り出された。
• あかつき：白色に鮮紅色の縦縞絞り
• 日の丸：白色で中心部に紅色の絞りで日の丸状。

花言葉

• 乙女の純潔
• 乙女の心情
• 真心
• 調和
• 美麗

コスモス（赤）の花言葉

• 調和
• 愛情

コスモス（黄）の花言葉

• たおやかさ

コスモス（白）の花言葉

• 美麗
• 純潔
• 優美

コスモス（ピンク）の花言葉

• 少女の純潔