サフラン

植物資料集（索引）

最終更新

2007-02-26T00:00:00+09:00

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• サ行
  • サから始まる植物

サフランの情報

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その他外観に関すること

• 針状の葉は根生し、春には長さ30〜45cmとなる。花の咲く時期にはあまり伸びない。中央に白いすじがあり、その他は灰緑色。
• 球茎は径約2.5cm。平行した繊維からなる被膜が冠状に付き、下部にひげ根がある。

知識

• 小アジアが原産で、古く紀元前から地中海のクレタ島で栽培され、日本へは江戸時代の後期に渡来。ヨーロッパでは古くから着色料として料理に用いられている。春に咲くクロッカスの仲間だがクロッカスと異なり秋に咲く。名前は似ているが、イヌサフラン（Colchicum autumnale L.）はユリ科の別属種。
• 属名はギリシア語の糸【krokos】にちなみ、糸状の花柱から由来。種名は「栽培された」を意味し、春に咲くクロッカスと区別されている。サフランの語源は、「黄色」を意味するアラビア語の【zafran】。その黄金色は古代ギリシアでは王族だけが使うことを許されるロイヤルカラーとされていた時代もあった。元々「サフラン」はこの花のめしべを乾燥させたものを指していたが、それが花そのものの名前になったと言われている。
• 別名のバンコウカ（蕃紅花）は漢名であり、インドから中国へ唐代（7世紀）に伝えられ、「本草綱目」に「蕃紅花」と記されているのが由来。
• 強い芳香を放つ長い3本のめしべは古くから貴重とされ、乾燥品は料理や薬用、染料など幅広く用いられてきた。1つの花から採れるめしべは3本。1kgのサフランを得るのに150,000個の花、1本ずつ手で摘み取るため約400時間が必要となる。摘み取られためしべは温かい部屋でまる1日かけて乾かすなどされ、その後粉状にするもしくはそのままガラスや磁器の器に保管される。このため、サフランは現在でも世界で最も高価な香辛料とされている。主にスペイン産とカシミール産が中心で、冷夏または雨の多い夏は不作となる。
• 鎮痛や通経、発汗、健胃作用などの薬効もあると言われ、乾燥しためしべ数本に熱湯を注いで服用し、生理痛、生理不順、風邪などに用いる。また、口紅やリキュールの着色にも用いられている。元々はカレーもサフランによって色づけされていたが、あまりにも値段が高いために現在では安価なウコンが代用品として用いられている。その他に、インドの「サフランライス」、スペインの「パエーリャ」、イタリアの「リゾット」、フランスの「ブイヤベース」、イギリスの「サフランケーキ」などでサフランは用いられる。
• 強い香りとほろ苦い独特の風味から、サフランは旧約聖書の中で「芳香を放つハーブ」と記されている。香りの主成分はサフラナール、色素はクロシン。クロシンは水溶性で油に溶けない。
• 一般的に「サフラン」として流通しているのは「クロッカス・サティバス」種が多い。
• 半日陰ぎみの水はけの良い場所を好む。

花言葉

• 節度の美・ひかえめな美
• 楽しみ
• 歓喜
• 過度を慎め
• 濫用するな
• 陽気
• 喜びの中の不安

サフラン（黄）の花言葉

• 青春の喜び