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https://www.7key.jp/data/thought/hotoke/bosatsu.html#what
菩薩とは、サンスクリットの「ボーディサットブァ」を音訳した「菩提薩埵(ぼだいさった)」を略したもので、「悟りを求める者」との意味をもつ。元々は釈迦如来の修行時代を指す言葉だったが、大乗仏教が発展していく中で全ての人間は如来に成りうると考えられるようになり、悟りを求めて精進する者、如来になる前段階の存在を指すようになった。ただし、こうした菩薩達は既に悟りを開ける状態にあるにも関らず、如来にはならず菩薩にとどまっていると考えることができる。大乗仏教には、自身の解脱よりも他者の救済を優先させるとの考え方があり(利他)、その精神で我々に救いの手をさしのべているとされる。また、如来を補佐する役目を担い、三尊像として如来の脇侍として示されることもある。
ほとんどの菩薩は、出家前の釈迦如来をモデルにしている。腰に裳(も)、上半身に条帛(じょうはく)を巻き、ショールのような天衣(てんね)をまとっている。髪は結い上げ、宝冠をかぶって耳飾を付け、胸には瓔珞(ようらく)、腕に腕釧(わんせん)を付けるなど華麗な姿をしている。中性的な姿をしている場合が多く、ときには女性的な体型で表されていることもあるが、釈迦如来をモデルにしているため女性とはいえない。胸が膨らんだ菩薩像は特に錯覚されがちだが、これは「アーナーパーナスムリティ」と呼ばれる釈迦如来の呼吸法を行う様子を表しているものである。
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