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https://www.7key.jp/data/thought/hotoke/fugenbosatsu.html#what
普賢菩薩は「ふげんぼさつ」と読み、究極の慈悲を司る法華経の守護者とされる菩薩。サンスクリットでは「サマンタバドラ」と呼ばれ、「サマンタ」は「普く(あまねく)」、「バドラ」は「賢い」と訳される。また、「遍吉」と訳されることもあり、もれなく幸せを願う普賢菩薩の心を示したものといわれる。ここでの「賢」は、慈悲の心に基づく全ての行いを示しているとされる。
釈迦三尊では文殊菩薩とともに脇侍とされる。普賢菩薩は6本の牙をもつ白象の上に乗っている。これは、『法華経』の中で白象に乗った普賢菩薩が釈迦如来の元を訪れたときの様子が述べられているためだとされる(普賢菩薩観発品)。それによれば、普賢菩薩は高い神通力と威徳によって数え切れないほどの菩薩を引き連れて東方からやってきたとされる。そのときに通った諸国は振動し、宝蓮華が雨のように降りそそいだとされる。そして普賢菩薩は釈迦如来に対し、『法華経』を信仰する者は自分が守護すると誓ったため、法華経の守護者と称される存在になったとされる。また、手は合掌していることが多いが、蓮華や如意、経典などを持つ場合もある。密教では「普賢延命菩薩」として延命法の本尊にされる。その場合は右手に五鈷杵(ごこしょ:小さな矛の法具)、左手に五鈷鈴(ごこれい:鈴がつく法具)をもち、3つの頭がある象に乗る「二臂像(にひぞう)」か、20本の腕を持ち4頭の象の上の蓮台に乗っている「二十臂像(にじゅっぴぞう)」のどちらかがとられる。また、眷属として十羅刹女を従えている場合もある。
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