十一面観音

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十一面観音とは

最終更新
2007-06-10T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/thought/hotoke/jyuuichimenkannon.html#what

十一面観音は「じゅういちめんかんのん」と読み、変化観音のうち最初に作られたものとされる。サンスクリットでは「エカーダシャムッカ」で「11の顔を持つもの」の意味。ヒンドゥー教のシヴァ神の影響を受けたと言われ、シヴァ神は4つの顔を持っているが十一面観音はその名の通り11の顔を持つ。それらの顔を四方に向け、救いを求める人々を常に見て、その深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施すとされる。観世音菩薩のもつ力を解りやすく示したものでもあり、観音といえば十一面とされるほど多くの仏像が作られた。女神のような官能的な容姿に造られたものも多い。

中心の顔を本面とし、頭上の前三面が「菩薩面」、左(向かって右)の三面が「瞋怒面」、右の三面が牙を見せながら微笑む「狗牙上出面」、後ろの顔が「暴悪大笑面」となっている。これらは人間の喜怒哀楽を表現しているとされ、それらの表情で人々を正しい方向に導こうとするとされる。右手は下にたらして数珠を持ち、左手には紅蓮を挿した花瓶を持つことが多い。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年08月26日 最終更新:2007年08月26日