第24番札所 室戸山最御崎寺
室戸山最御崎寺の基本情報
- 最終更新
- 2007-05-21T00:00:00+09:00
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- 正式名称と通称
- 室戸山明星院 最御崎寺(むろとざん ほつみさきじ)/通称:土佐東寺
- 本尊と宗派、開基
- 虚空蔵菩薩 / 真言宗豊山派 / 弘法大師
- 真言
- ナウボウ アキャシャ キャラバヤ オン アリキャ マリボリ ソワカ
- 御姿
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- 御詠歌
- 唱え奉る 四国霊場 第24番 室戸山 最御崎寺 の御詠歌に
- 明星の出でぬる方の東寺 くらき迷いはなどかあらまじ(みょうじょうの いでぬるかたの ひがしでら くらきまよいは などかあらまじ)
- 所在地と電話番号
- 〒781-7108:高知県室戸市室戸岬町4058-1(0887-23-0024)
- 前札所と次札所
- 前札所:第23番札所 薬王寺(76.7km)/次札所:第25番札所 津照寺(6.8km)
- 交通と駐車場
- 徒歩:薬王寺→国道55線経由→牟岐→海部→宍喰→甲浦→東洋→佐喜浜→三津→室戸岬→最御崎寺
- 薬王寺から徒歩10分、JR牟岐線:白和佐→海部(50分)、徳島バス・高知県交通バス:甲浦口→室戸岬(1時間)、下車後徒歩(2km)
- 阿佐海岸鉄道甲浦駅下車。高知行きバス1時間(スカイライン入り口下車)。徒歩25分。
- 駐車場:無料(50台:境内まで徒歩5分)
- 宿泊
- 宿坊120人(3800円)
室戸山最御崎寺のその他情報
- 最終更新
- 2007-09-14T00:00:00+09:00
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歴史と謂れ
室戸岬は、仏門に入って間もない弘法大師が苦修、練行を重ねて三教指帰の悟りを開いた有名な修行の地。室戸岬突端の洞窟は二つあり、左側にあるのが大師が寝起きをしたといわれる御厨人窟(みくろど)、右にあるのが修行をしたという神明窟。19歳の大師は神明窟にこもり、「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」を修行した。厳しい修行が続いたある夜、虚空蔵菩薩の仮現である明星が飛来して大師の口の中に入った。大師はここが仏法の最適地であると感得し、のちの大同2年(807年)、唐から帰国した大師は再びこの地を訪れ、嵯峨天皇の勅願により本尊の虚空蔵菩薩を刻み、本堂を建立したといわれる。室戸岬での修行を終えた時から、大師は「空海」と名乗るようになった。この寺は、歴代天皇の崇敬が厚い寺としても知られ、足利尊氏はここを土佐の安国寺として利生塔を置いた。火災に遭い堂宇を焼失したが、元和年間には土佐藩主・山内忠義の援助で、僧の最勝上人が再興、堂宇を建立し、七堂伽藍を有した。明治初期の神仏分離令により堂宇は荒廃するが、大正3年には再興された。現在の堂宇はこの時建立されたもの。
堂塔
御蔵洞の先に最御崎寺への登り口がある。途中に「一夜建立の岩屋」や「捻岩」など大師ゆかりの洞窟がある。ウバメガシやアコウの密生林を抜け、登りつめたところが仁王門、大師堂、多宝塔、正面に本堂がある。
宝物館
大師が唐から持ち帰った大理石丸彫りの如意輪観音半伽像、藤原時代作の薬師如来坐像、月光菩薩立像の三体が、国指定の重要文化財に指定されている。
その他
行事
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その他の情報
- 第26番札所金剛頂寺が「西寺」と呼ぱれるのに対し、最御崎寺は「東寺」と呼ばれる。
- 24番最御崎寺、25番津照寺、26番金剛頂寺は、併せて「室戸三山」と呼ばれている。
- 「土州室戸崎に勤念す。谷響を惜しまず、明星来影す」と自ら書き、「法性の室戸といえど、われすめば、有為のなみかぜたたぬ日ぞなき」と大師自身が詠んでいる。
- 薬王寺からの道中、八坂八浜には、弘法大師が鯖を蘇生させたと伝える番外「鯖大師」がある。
- 最御崎寺への登山道の途中、大師が一夜のうちに建立したと伝えられる「一夜建立の岩屋」から少し登ったところに、「捻り岩」という洞窟がある。ここには、大師の母である玉依御前が大師の身を案じて男装して訪れたが、嵐が起こったため大師が法力で静め岩を念じ伏せたという伝説が残っている。これ以降、女人禁制となったといわれている。
- 遍路道には巨大な青年大師像が右手に立っている。ここは大師が青年時代に修行の地として選び、多くの語りを開いた場所といわれている。昭和59年に立てられたこの像は、高さ21m(内台座5m)の巨像。台座内部にはステンドクラスで表された胎蔵界蔓陀羅の諸尊が祀られ、木片に残された大師の手形も安置されている。
- 弘法大師の七不思議といわれる「鐘石」がある。これは石質安山岩で叩くと鐘のような音がする。この響きは冥土まで届くとされ、石の横には国沢新兵衛が詠んだ「かりそめの 石にてあれど かつうては かねかとまがふ おとのたかくも」と書かれた看板がある。
中岡慎太郎像
中岡慎太郎は倒幕運動に力を注いだ勤王志士で、慶応3年(1867年)に坂本龍馬とともに暗殺された人物。志半ばで倒れた彼の意志を引き継ごうと、安芸郡の青年団が主体となり、昭和10年にこの像は建てられた。寺からは海まで坂を下り左折をして、500mほど進むと左手にある。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年05月21日 最終更新:2007年09月14日