トリニダード・トバゴ

トリニダード・トバゴの基本情報

最終更新

2007-04-09T00:00:00+09:00

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国・地域名（ISO 3166-1による英語名）

トリニダード・トバゴ共和国【Trinidad and Tobago】。公式の英語表記は、Republic of Trinidad and Tobago。

首都

ポートオブスペイン【Port of Spain】

国旗

人種

アフリカ系（39.5%）、インド系（40.3%）、混血（18.4%）、その他中国系等（1.8%）（2003年 CIA）

言語

英語（公用語）、ヒンディー語

宗教

カトリック、英国国教会、ヒンズー教、イスラム教

通貨

トリニダード・トバゴ・ドル：Trinidad and Tobago Dollar（TTD）

3文字国名コード/2文字国名コード/数字国名コード

TTO/TT/780

人口/面積

1,096,585人/5,128平方キロメートル（千葉県よりやや大きい）

国歌/国花/国鳥

(トリニダード・トバゴの国歌)/ヘリコニア/ハチドリ（ハチドリ科）

漢字による表記

特多/千里達/特立尼達-多巴哥

時間帯

UTC -4（DST: なし）

ccTLD

.TT

国際電話番号

1-868

トリニダード・トバゴのその他情報

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トリニダード・トバゴの地形

カリブ海の南部に位置し、主に2つの島、トリニダード島とトバゴ島からなる。トリニダード島は面積4827平方kmの山がちな島で、ベネズエラの海岸からわずか15kmの沖合いに位置し、地形的には南米大陸の延長で火山島ではない。最高地点はアリポ山（981m）。北部には東西に山脈が走り、中部と南部にも低平な山脈が走る。マノス島やチャカチャカレ島の小島が周囲にある。トバゴ島はトリニダード島から北東約34kmに位置し、面積301平方kmの同じく山がちな島。セント・ジルズ島とリトル・トバゴ島の小島が近くにある。首都ポートオブスペインはトリニダード島の西部パリア湾に面した場所に位置する。主要都市は以下の通り。

• ポートオブスペイン
• サン・フェルナンド
• グアイコ
• アリマ
• スカボロー（トバゴ島）

トリニダード・トバゴの気候

熱帯海洋性気候だが北東貿易風の影響でしのぎやすい。7〜12月が雨季で激しいスコールに見舞われる。

トリニダード・トバゴの経済

西インド諸島では唯一、豊かな石油と天然ガスの資源があり、石油と天然ガスが国の経済の中心となっている。その他地下資源では石炭、鉄。トリニダード島のピッチ湖には世界最大規模のアスファルトの天然鉱脈がある。農業ではサトウキビ、コーヒー、カカオなど商品作物の生産が多い。工業では食品加工と石油精製が行われていたが価格が不安定であることから多角化が図られ、1980年代からは鉄鋼、石油化学製品、電子機器なども生産されるようになった。トバゴ島は観光産業が盛ん。

主要貿易品目

輸出は鉱物・燃料、化学製品、工業製品。輸入は鉱物・燃料、工業製品。

主要貿易相手国

輸出はアメリカ、ジャマイカ、フランス。輸入はアメリカ、ベネズエラ、ブラジル。

トリニダード・トバゴの歴史

• 1498年：クリストファー・コロンブスの第3次航海によってトリニダード島とトバゴ島が「発見」。先住民にカリブ族とアラワク族がいたがスペインに征服される。
• 1532年：スペインの植民地となる。
• 1797年：スペインの支配下だった、トリニダード島がイギリスの植民地になる。
• 1802年：フランスの植民地にあったトバゴ島もイギリスが獲得。トリニダード島は正式にイギリスの領土となる。
• 1814年：トバゴ島も正式にイギリスの領土となる。
• 1888年：トリニダード島とトバゴ島は統合。
• 1956年：エリック・ウィリアムズ博士により人民国家運動（PNM）を創設し、総選挙に勝利。支持したのは主として黒人。インド系は対立候補を支持。
• 1961年：西インド連邦を脱退（1958年に加入）。
• 1962年8月31日：イギリスから独立。
• 1962年9月18日：国連加盟。
• 1970年：ブラック・パワーによるデモのため、一時緊急事態。
• 1976年：共和制に移行。エリス・クラークが大統領に就任。
• 1980年：トバゴ島、独自の国民議会を開催。
• 1986年：国家再建同盟（NAR）連合が選挙に勝つが、経済の衰退が進行。
• 1987年：トバゴ島が内政自治権を獲得。クラークに代わり、ノア・モハメド・ハサナリが大統領になる。
• 1988年：パサオ・パンデーを追逐。左派の統一民族会議（UNC）を結成。
• 1990年：黒人イスラム原理主義者によるクーデター未遂事件。首相が人質となる。
• 1991年：PNM、総選挙で政権奪還。
• 1997年：レイモンド・ロビンソン大統領に就任。

トリニダード・トバゴの文化

• 国名は主要な2つの島、トリニダード島とトバゴ島を合わせたもの。トリニダード島は、島にある3つの山をキリスト教の教義の三位一体（trinidadはスペイン語で三位一体）になぞらえて、トバゴ島は先住民が吸っていたタバコからそれぞれ名付けられた。
• アフリカ系、インド系、中国系住民の文化が互いに影響し合いながら、世界規模に拡がりのある文化を多数生み出してきた。トリニダード島は、カリブの文化的な中心と言われる。
• 首都・ポートオブスペインで開催されているカーニバルは、世界の三大カーニバルに数えられており、大掛かりな衣装を身にまとったマスカレードや、大衆歌謡音楽であるカリプソやソカ、スティールパンのコンテストであるパノラマなどが有名。カーニバルの文化は植民活動をおこなったフランスによってもたらされた。
• リンボダンスでも有名。
• ドラム缶から生まれた楽器、スティールパン（スティールドラム）は「20世紀最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれており、1992年の独立記念日には正式に「国民楽器」として認められた。
• イギリス連邦加盟国。
• カリブ共同体（CARICOM）加盟国。
• 旧西インド連邦構成国及び地域の1つ。