カエデ
- 最終更新
- 2007-02-28T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/vegetation/menu_k/kaede.html#menu
カエデの情報
- 最終更新
- 2007-02-28T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/vegetation/menu_k/kaede.html#what
カエデはカエデ科カエデ属(Acer)の木の総称。モミジとも呼ばれるが、その場合は様々な樹木の紅葉を総称している場合が多い。カエデ(楓)とモミジ(紅葉)は植物分類上は同じだが、カエデの中で特に紅葉の美しい種類をモミジと呼ぶとの説もある。
一般名 | カエデ(楓) |
学名 | Acer sp. |
科名と属名、園芸分類 | カエデ科カエデ属(APG植物分類体系ではムクロジ科に含める)。 |
英語名 | maple |
別名 | - |
花の情報 | 花は白、淡黄色、まれに薄紫色。小さく花弁が目立たない。放射相称5数性(まれに4数性)で総状。円錐、散房の花序につく。雌雄同株(ときに異株)。 |
その他外観に関すること
- 葉は対生。形は掌状に切れ込んだものが多い。
- 果実は1対の分離翼果。翼があるため、落ちるときは風に乗って回りながら落ちる。
知識
- 北半球の温帯に約150種が分布する落葉高木(まれに常緑)。日本には約20種が分布。落葉する前の紅葉が大変美しいため認知度も高い。日本で最も一般にカエデと称されるのはイロハカエデ(Acer palmatum Thunb.)。本州中部以南の山野に自生するほか、古くから栽培も行われている。一般に高木になり、落葉樹が多いが、日本では沖縄に産するクスノハカエデが常緑樹である。
- カエデの名前は、葉がカエルの手に似ていることに由来し、「蛙手(かえるで)」が訛化したと考えられている。漢字「楓」は本来本種ではなくフウを指し、日本で「かえで」と読むのは慣用。鶏のとさかのように紅いことから「鶏冠木」とい漢字表記されることもある。属名には「裂ける」との意味があり(ラテン語)、葉が切れ込んでいることに由来。
- 紅や黄の色がもみだされるように色づく様子をいう「紅葉(もみ)づ」という動詞が転じたもので、本来は紅葉する木々の状態を指し特定の木を指す名前ではなかった。しかし、カエデの中でも赤ちゃんの手のようなイロハカエデが特に好まれ、葉の切れ込みの深いカエデをモミジと呼ぶようになった。
- カエデは木材として用いられ、「メープル材」と呼ばれる。サトウカエデは「ハードメープル」と呼ばれる北米、カナダ産のカエデ。重硬で肌目は緻密で衝撃にも強い。心材は硬く、辺材が用いられることが多い。ソフトメープルは、レッドメープル、シルバーメープル、ボックスエルダーなどの総称。加工性が良く狂いも少ないが虫害に弱い。
- モミジは、広島県の県の花。
イロハモミジ(A. palmatum Thunberg)
別名イロハカエデ。日本原産のモミジの代表的な種で、オオモミジはこの種の亜種。樹高は通常5〜10m、葉は4〜10cmで、5裂または7裂。この葉の先を「いろはにほへと」と数えたことから「イロハモミジ」と名付けられたとの説がある。種名は「手のひらの」を意味する。
イロハモミジ‘チシオ’(A. palmatum‘Beni-yatsufusa’)
イロハモミジ‘出猩々’(A. palmatum‘De Shojo’)
サトウカエデ(A. saccharum)
北米原産で樹高40m以上になる落葉高木。樹液が甘く、これを採集し煮詰めたものがメープルシロップ、メープルシュガーとなる。また、この葉はカナダ国旗にデザインされていることでも有名(カナダの国花でもある)。葉は3裂し、荒い鋸歯がある。秋には葉が橙色〜朱色となり、北米では最も色合いの美しい植物と言われているが、他の土地では栽培しにくいとされる。英名は【sugar maple】で種名も「砂糖の」。
メグスリノキ(A. nikoense)
目薬木、別名チョウジャノキ(長者の木)。日本の宮城県・山形県などが原産。山地に自生している。種名は「日光の」との意味。秋の紅葉が美しい。樹高が20m以上となる落葉高木で、樹皮は灰色。葉は3裂し、中央の小葉は長さ10cmくらいの楕円形、両側の小葉はやや小さい。葉の裏は毛が生えている。花は5月に咲き、淡黄色の4弁花。雌雄同株。古来より葉や樹皮を煎じて飲用したりその液で目を洗ったことから名付けられた。また、材は器具材に用いられる。
トウカエデ(A. buergerianum Miq)
中国華中から華南にかけて分布し、日本でも古くから庭園樹に用いられている。樹高は20m以上になることがあり、幹は緑色を帯びた焦げ茶。枝は横に広がる。葉は浅く3裂し濃緑色で秋に紅葉。英語では【trident maple】。
バルビネルヴェ(A. barbinerve)
満州原産の落葉樹。樹高5mほど。種名は「ひげの筋」の意味で、葉の裏によく目立つひげ状の筋があることから。葉は5裂で花は淡黄色。
カンペストレ(A. campestre)
ヨーロッパ原産の落葉樹。樹高は通常8〜10m。ヨーロッパでは庭園樹や生け垣として利用される。枝は横に広がり、葉は5裂。秋に紅葉。英名は【field maple】、種名は「野原の」。
トネリコバノカエデ(A. negundo)
別名ネグンドカエデ。
アメリカハナノキ(A. rubrum)
別名ルブラカエデ、アカカエデ、ベニカエデ。
その他
- オオモミジ(A. amoenum)
- オオモミジ‘大盃’(A. amoenum‘Ohsakazuki’)
- オオモミジ‘琴の糸’(A. amoenum‘Koto no ito’)
- ヤマモミジ(A. amoenum var. matsumurae)
- イタヤカエデ(A. mono)
- オニイタヤ(A. mono var. ambiguum)
- ヒトツバカエデ(A. distylum)
- ハウチワカエデ(A. japonicum)
- ヤマモミジ(A. palmatum var. matsumurae)
- ウリハダカエデ(A. rufinerve)
- ナンゴクミネカエデ(A. australe)
- チドリノキ(A. carpinifolium)
- ミツデカエデ(A. cissifolium)
- ウリカエデ(A. crataegifolium)
- カジカエデ(A. diabolicum)
- コミネカエデ(A. micranthum)
- オオイタヤメイゲツ(A. shirasawanum)
- コハウチワカエデ(A. sieboldianum)
- キルキナートゥム(A. circinatum)
- ダヴィディー(A. davidii)
- カラコギカエデ(A. ginnala)
- グリセウム(A. griseum)
- ヘンリー(A. henryi)
- ハーシー(A. hersii)
カエデの花言葉
- 遠慮
- 自制・自制心
- 大切な思い出
- 秘蔵の宝・とっておきの
- 謹慎
- 隠退
- 保存・確保
セイヨウカエデの花言葉
このページに関するご案内
-
この文書は
Keyから
資料集、
植物、
カ行、
カとリンクを辿ると、当ページ
カエデに辿り着きます。
- Site mapよりこのサイトの全体的な構造を把握できます。
- 索引よりこのサイト内にある任意のキーワードを含んだ文書を探すことができます。
- この文書のURIは
https://www.7key.jp/data/vegetation/menu_k/kaede.html
です。
Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年02月28日 最終更新:2007年02月28日