イスラエル
イスラエルの基本情報
- 最終更新
- 2007-03-14T00:00:00+09:00
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- 国・地域名(ISO 3166-1による英語名)
- イスラエル国【Israel】。公式の英語表記は、State of Israel。
- 首都
- エルサレム(政庁所在地テルアビブ)
- 国旗
- 人種
- ユダヤ人(76.8%)、アラブ人その他(23.2%)
- 言語
- ヘブライ語(公用語)、アラビア語
- 宗教
- ユダヤ教(76.8%)、イスラム教(15.5%)、キリスト教(1.7%)、ドルーズ(1.6%)
- 通貨
- 新シェケル:(ILS)
- 3文字国名コード/2文字国名コード/数字国名コード
- ISR/IL/376
- 人口/面積
- 6,199,008人/20,770平方キロメートル(四国程度)
- 国歌/国花/国鳥
- 希望/オリーブ/-
- 漢字による表記
- 伊色列
- 時間帯
- UTC +2(DST: +3)
- ccTLD
- .IL
- 国際電話番号
- 972
イスラエルのその他情報
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イスラエルの地形
国土は小さくて細長く、南北には約470km、東西は最大で135km。北はレバノン、北東はシリア、東はヨルダン、南はエジプト、西は地中海に接する。また、パレスチナ自治区とは交錯している。地中海沿岸には肥沃な平野、北部から中央部一帯にかけては山岳地帯、南部にはネゲブ砂漠、東部国境地帯にはヨルダン渓谷地帯がある。渓谷には地球上で最も低いところにある死海(海抜マイナス392m)がある。死海は高濃度の塩湖としても知られている。
イスラエルの気候
北中部は地中海性気候で温暖。国の南半分は高温乾燥の砂漠気候。雨季は11月から4月。山岳地帯には降雪もみられる。
イスラエルの経済
イスラエルは、農業、灌漑、様々なハイテク及び電子ベンチャー産業において長年にわたり世界各国で最先端をいき、過去20年間ではヨーロッパ諸国及びアメリカとの自由貿易地域協定により商品及びサービスの輸出を拡大した(2000年には年間450億ドルの輸出)。1990年代には国際的な企業活動への参加を促進し、2000年にはGDP成長率6.4%という驚くべき急成長が記録された。ただ、治安状況の悪化によって経済活動の低迷が続くことも多い。また、イスラエルは中東のシリコンバレーともよばれ、インテルやマイクロソフトなどの世界的に有名なIT企業の研究所が軒を連ねる。農業は集団農場のキブツ、一部を共同でおこなうモシャブ、個人でおこなうモシャバの3形態で行われ、柑橘類と穀物などを栽培。機械化され生産性が高い。イスラエルの鉱業を支えているのは、カリ塩とリン鉱石。金属鉱物は採掘されていない。有機鉱物では亜炭、原油、天然ガスとも産出するものの、国内消費量の1%未満に留まる。工業はダイヤモンド加工が有名。平気の生産と輸入が多い。
主要貿易品目
輸出はダイヤモンド、機械類、化学製品、農産品など。輸入は自動車、機械類、光学・医療機器、化学製品など。
主要貿易相手国
輸出はアメリカ(38%)、EU(26.6%)、アジア(17.6%)。輸入はEU(40.8%)、アジア(15.8%)、アメリカ(15.6%)。
イスラエルの歴史
- 紀元前11世紀頃:パレスチナの地に古代イスラエル王国が誕生。
- 紀元前922年:内乱のため南北に分裂。
- 紀元前721年:北のイスラエル王国はアッシリアに滅ぼされる。
- 紀元前612年:南のユダ王国は新バビロニアに滅ぼされる。
- 紀元前538年:ペルシア王国が新バビロニアを滅ぼし、バビロニアの虜囚イスラエル人は解放される。
- 紀元前334年〜紀元前332年:マケドニア王国のアレクサンドロス3世による東方征服でパレスチナの地が征服される。その後マケドニアは分裂しプトレマイオス朝、そしてセレウコス朝(シリア王国)の支配下に入る。
- 紀元前143年:セレウコス朝の影響を脱しユダヤ人がパレスチナの地の支配を確立する(マカバイ戦争)。その後ローマ帝国の属州となる。
- 66年:ローマ帝国の属州であったユダヤの地でユダヤ戦争(第1次ユダヤ戦争)が勃発、独立を目指すが、70年にローマ帝国により鎮圧され、民族の多くは各地に分散する。
- 132年:ユダヤ人バル・コクバに率いられたバル・コクバの乱(第2次ユダヤ戦争)が起き、一時イスラエルは政権を奪還したが、135年再びローマ帝国に鎮圧される。その後さらに多くの住民が各地に離散し、現代イスラエル国が誕生するまで長い離散生活が始る。
- 313年:東ローマ帝国の支配下に入る。
- 614年:ペルシアの侵攻。
- 636年:イスラム帝国軍、エルサレムを占領。
- 639年:シリア地方のヤルムーク河畔の戦いで、皇帝ヘラクレイオス率いる東ローマ帝国軍がイスラム帝国軍に惨敗し、イスラエル地方がイスラム帝国軍に占領される。
- 1099年〜:十字軍がイスラエル地方を支配。
- 1291年〜:マムルーク朝がイスラエル地方を支配。
- 1591年〜:オスマン帝国がイスラエル地方を支配。
- 1798年〜1878年:セルビアに住むセファルディム系の宗教的指導者ラビ・イェフダー・アルカライが聖地での贖罪を前提とした帰還を唱える。
- 1856年:医者であり作家でもあるルートヴィヒ・フォン・フランクルが聖地巡礼。エルサレム・ユダヤ人学校(Lamel Schule)を設立。
- 1881年:古代ヘブライ語を復活させたエリエゼル・ベン・イェフダーがイスラエルの地に帰還、ヘブライ語の復興・普及運動を開始。
- 1882年:第一次アリヤー。
- 1897年:第1回シオニスト会議。
- 1901年:第5回シオニスト会議。
- 1904年:第二次アリヤー。
- 1909年:ルーマニアからの移民がテル・アビーブ建設
- 1917年11月2日:英国外相バルフォアがシオニズム支持を表明(バルフォア宣言)。
- 1917年12月:英国軍、オスマン軍を破りエルサレム入城。
- 1920年2月8日:英国首相ウィンストン・チャーチル、ユダヤ人国家支持を表明。
- 1923年:英国、ゴラン高原をフランス委任統治領(シリアの一部)として割譲。
- 1929年:ユダヤ教の聖地ツファットで、アラブ人テロリストの襲撃により133名のユダヤ教徒が虐殺される。
- 1931年:第17回シオニスト会議。
- 1937年:英国政府、ユダヤ人地区とアラブ人地区の分割を提案するが、アラブ側は拒否。
- 1946年7月7日:エルサレムで、キング・デイヴィド・ホテル爆破事件(ユダヤ勢力による英国へのテロ)。
- 1948年2月23日:エルサレムで、アラブ人テロリストの爆弾テロにより55名のユダヤ人が殺害される。
- 1948年3月4日:アタロトで、アラブ人が16人のユダヤ人を待ち伏せ攻撃し、虐殺。
- 1948年4月8日:シオニスト武装集団によりアラブ人の村民250人以上が虐殺される(デイル・ヤシーン事件)。
- 1948年4月13日:アラブ人テロリストによる護送車襲撃事件(シェイフヤラ・ハダサー医療従事者虐殺事件)。
- 1948年5月12日:クファール・エツィオンで、アラブ側により100人のユダヤ人が殺害される。
- 1948年5月14日:英国委任統治領よりイスラエル国として独立宣言。ベングリオンが初代首相となる。第一次中東戦争。国連決議より広範囲の土地をイスラエルが占領。
- 1948年9月:ユダヤ人過激派により国連調停官ベルナドッテ伯暗殺。
- 1948年12月17日:国連がイスラエルの加入要請を拒否。
- 1949年5月11日:国際連合に加盟。
- 1956年:第二次中東戦争。エジプトのナセル大統領のスエズ運河国有化宣言に対し、イギリス・フランス・イスラエル連合軍がスエズ運河に侵攻。アメリカとソ連の仲介により三国は撤退。
- 1956年10月29日:イスラエル軍がシナイ半島に侵入し、エジプトと交戦(スエズ動乱勃発)。
- 1961年12月15日:イスラエル特別法廷が、ナチス親衛隊中佐でユダヤ人虐殺の責任者だったアイヒマンに死刑判決。
- 1967年:第三次中東戦争(六日間戦争)。エジプトのナセル大統領による紅海のティラン海峡封鎖に対しイスラエルが先制攻撃。エジプトからシナイ半島とガザ地区を、同戦争に参戦したシリアからゴラン高原を、ヨルダンから東エルサレムとヨルダン川西岸全域を奪取。6日間でイスラエルの圧倒的勝利に終わる。
- 1968年12月28日:イスラエル軍がレバノンのベイルート空港を夜間奇襲。
- 1972年:ミュンヘンオリンピック事件。旧西ドイツでミュンヘンオリンピック開催中に、パレスチナ武装組織「黒い九月」がイスラエル選手村を襲撃、選手・コーチを人質に収監パレスチナ人の開放を要求。最終的に選手・コーチ11人が死亡。報復としてイスラエルはパレスチナゲリラの基地を空爆。
- 1973年:第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)。エジプトのサダト大統領がシナイ半島奪還を目的としてユダヤ教の祝日「大贖罪の日(ヨム・キプール)」にイスラエル軍に攻撃を開始。イスラエル軍の不敗神話が崩壊する。その後アリエル・シャロン将軍が復帰、スエズ渡河作戦を実行。形勢は逆転し、17日で停戦に至る。
- 1976年:エンテベ人質救出作戦(オペレーション・ヨナタン)。
- 1977年11月19日:エジプト・サダト大統領のエルサレム訪問。
- 1979年:イスラエル・エジプト平和条約締結。イスラエルが占領していたシナイ半島の返還に合意。米国のカーター大統領の仲介のもと、キャンプ・デーヴィッドにてエジプトのサダト大統領とイスラエルのベギン首相が調印。イスラエルにとって初のアラブの隣国との平和条約。
- 1981年:イスラエル空軍による、バグダッド郊外のオシラクで建設中原子炉の爆撃。
- 1982年8月4日:イスラエル軍がレバノン・西ベイルートに侵攻(ガリラヤ平和作戦)。
- 1991年:湾岸戦争。テル・アヴィヴを標的としたイラクによるスカッドミサイルの攻撃を受ける。
- 1992年6月24日:イスラエル総選挙で労働党が勝利。
- 1993年:オスロ協定成立。PLOによるヨルダン川西岸及びガザ地区の自治が始まる。
- 1993年9月13日:イスラエルとPLOの両首脳がパレスチナ暫定自治協定に調印。
- 1993年12月30日:バチカンとイスラエルがエルサレムで国交樹立に関する基本合意文書に調印。
- 1994年10月26日:イスラエルとヨルダンが平和条約に調印。
- 1995年11月4日:ユダヤ人過激派によりテルアビブでイツハク・ラビン首相が射殺される。
- 1999年11月2日:クリントン米大統領、バラク・イスラエル首相、アラファト・パレスチナ自治政府議長がオスロで中東和平会談を行なう。
- 2006年:イスラム武装組織ヒズボラ鎮圧を目的にレバノンに再侵攻。
- 2006年7月22日:イスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘のため、イスラエル軍の地上部隊がレバノン領南部に侵攻。南部の2村が占領される。
- 2006年8月2日:イスラエル軍がレバノン南部にて空爆再開。
- 2006年8月11日:国連安全保障理事会、イスラエルとヒズボラの停戦決議を採択。翌12日、アナン国連事務総長は戦闘停止が14日グリニッジ標準時午前5時に発効すると発表。
- 2006年8月13日:レバノンとイスラエル両政府が停戦決議(国連安全保障理事会)受け入れを表明。
イスラエルの文化
- 古代イスラエルはヘブライ人を先祖とする、主としてセム系の言語を用いる民族。イスラエル王国は南北分裂後アッシリアによって滅び、指導層はメソポタミア北部に強制移住させられたためイスラエルの失われた十氏族などの様々な憶測を呼んだ。またアッシリアからの入植者と混血した者の子孫はサマリア人と呼ばれる。
- 現代イスラエルの公用語の1つであるヘブライ語は、古代ヘブライ語を元に20世紀になって復元された言語。一度滅んだ言語が復元されて公用語にまでなったのはイスラエルが唯一のケース。
- 国際連合の中では先進国に分類される。
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