タングステン【Tungsten】
タングステンの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/w.html#basic
タングステンの一般特性
- 名称/記号/番号
- タングステン / W / 74
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 6(VIA) / 6 / d
- 密度/硬度
- 19250kg・m-3 / 7.5
- 単体の色
- 光沢のある銀白色
タングステンの原子特性
- 原子量
- 183.84amu
- 原子半径(計測値)
- 135(193)pm
- 共有結合半径
- 146pm
- VDW半径
- 不明
- 電子配置
- [Xe]4f14 5d4 6s2
- 電子殻
- 2, 8, 18, 32, 12, 2
- 酸化数(酸化物)
- 6, 5, 4, 3, 2(酸性酸化物)
- 結晶構造
- 体心立方構造
タングステンの物理特性
- 相
- 固体(常磁性)
- 融点
- 3695K(3422℃/6192°F)
- 沸点
- 5828K(5555℃/10031°F)
- モル体積
- 9.47×10-3m3・mol-1
- 気化熱
- 824kJ・mol-1
- 融解熱
- 35.4kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 4.27Pa(3680K)
- 音の伝わる速さ
- 5174m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.006%
- 電気陰性度
- 2.36(ポーリング)
- 比熱容量
- 130J・kg-1・K-1
- 導電率
- 18.9×106m・Ω
- 熱伝導率
- 174W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:770kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1700kJ・mol-1
タングステンのその他情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/data/science/element/w.html#basic
タングステンの特徴
灰白色の非常に硬く重い金属で、クロム族元素に属する。希少金属の1つ。金属のうちでは最も融点が高く、金属としては比較的大きな電気抵抗を持つ。
タングステンの歴史
1781年、スウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレが灰重石から三酸化タングステンの分離に成功し、タングステン酸と命名。1783年、スペインのファン・ホセとファウストのエルヤル兄弟が、タングステン酸を木炭で還元して初めて単体を得、ウォルフラムと命名。
タングステンの用途
- 融点が高く電気抵抗が大きいため、電球のフィラメントとして利用される。
- 比重が大きいため、危険性の指摘される劣化ウランのかわりに砲弾に用いられることがある。
- 狩猟用の散弾銃の鉛弾や、鉛の釣りのおもりに代わる代替品としても注目されているが、コストや加工などの問題から未だに鉛の需要は高い。
- タングステン鋼として利用される。
- ダーツのバレル(持つ部分)素材の一部に利用。
- 陽子や電子を衝突させ、粒子(陽子や電子)と反粒子(反陽子や陽電子)を対生成させるための的の素材として利用される。
- タングステンと鉄の合金は、ドリルなどの高速度鋼に利用される。
- 切削工具などに用いられる超硬合金の材料として用いられる。
- X線遮蔽用の金属の1つとして。
- 対戦車用の装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)など、砲弾の弾芯として。
その他
名称は、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語の「重い(tung)+石(sten)」から命名。元素記号は、タングステンが錫鉱石の中に混入すると、鉱屑を作って錫の精製を阻害することから、錫を狼のようにむさぼり食べるという意味で、ドイツ語の「ウルフラマイト(wolframite)」にちなみ命名。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日