サン=テグジュペリ【Antoine de Saint-Exupéry】
サン=テグジュペリの概要
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- 2007-10-17T00:00:00+09:00
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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ【Antoine de Saint-Exupéry】(1900年6月29日 - 1944年7月31日)はフランスの作家・飛行士。郵便輸送のパイロットとして欧州・南米間の飛行航路開拓などにも携わり、『星の王子様』を著作。読者からは「サンテックス」の愛称で親しまれる。
サン=テグジュペリの略歴
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- イエズス会のノートルダム・ド・サント・クロワ学院を経て、スイスのフリブールにある聖ヨハネ学院では文学にいそしむ。
- 兵役(志願)で飛行連隊に所属。軍用機操縦士(士官)となる。
- 退役して自動車販売員などに就業した後、民間航空界に入る。
- 1926年:26歳で作家として本格的にデビュー(『南方郵便機』:男女間の恋愛を描いた唯一の作品)。
- 1931年:『夜間飛行』を発表。
- 1939年:『人間の土地』を発表。
- 1939年9月4日:第2次世界大戦で予備召集され、トゥールーズで飛行教官を務める。
- 前線への転属を希望し、コネを使って多くの反対を押し切り実現。
- 1939年11月9日:オルコントに駐屯する偵察隊(II/33 部隊)に配属。
- 部隊は多大の損害を受けアルジェリアへ後退、ヴィシー政権がドイツと講和。動員解除でフランス本土へ戻った後、アメリカへ亡命。
- 1943年4月:『星の王子さま』がニューヨークでレイナル・ヒチコック社から出版。
- 第2次世界大戦中、亡命先のニューヨークから自ら志願して再度の実戦勤務で北アフリカ戦線へ。
- 1943年6月:原隊である II/33 部隊(偵察飛行隊)へ。
- 新鋭機に対する訓練期間を経て実戦配置されたが、すぐに着陸失敗による機体破損事故を起こして飛行禁止(事実上の除隊)処分。
- 爆撃機副操縦士としての着任命令(I/22部隊)を無視して、サルデーニャ島アルゲーロ基地に進出していた古巣のII/33 部隊にもぐり込む。
- 1944年7月31日:フランス内陸部(グルノーブル/シャンベリー/アヌシー)を写真偵察のため、単座双発双胴のロッキード F-5Bを駆ってボルゴ飛行場から単機で出撃、消息を絶つ(最終階級は少佐)。
サン=テグジュペリの残した名言
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- 「われわれは服従すべきでしょうか、それとも戦うべきでしょうか?」生きながらえるためには服従すべきであり、存在しつづけるためには戦うべきである。
- あるのはただ、前進してゆく力だけだ。その力を創造しなければならない。解決などそのあとで見つかる。
- あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ(『星の王子さま』より)。
- すべての偉大な人々は、はじめは子どもでした【Toutes les grandes personnes ont d'abord été des enfants.】(『星の王子さま』より)。
- ひとは、過誤に過誤を重ねながら、火に通じる道を発見するのだ。
- みんなぼくを信頼してくれているのだ。もし歩かないとしたら、ぼくはならず者だ。
- わかるだろうか・・・人生には解決なんてないのだ。ただ、進んでいくエネルギーがあるばかりだ。そういうエネルギーをつくりださねばならない。解決はそのあとでくる。
- 愛する、ただひたすらに愛するということは、なんという行き詰まりだろう(『夜間飛行(主人公:リヴィエール)』より)
- 愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、いっしょに同じ行く手を見つめることである【aimer ce n'est point nous regarder l'un l'autre mais regarder ensemble dans la même direction】(『人間の土地』より)。
- 愛と所有の陶酔とを混同してはならない。所有の陶酔は最悪の苦しみを伴う。人々は愛に苦しめられるのだと思っているが、そうではなく、その反対のものである所有欲に苦しめられるのである(『城砦』より)。
- 犠牲とは、おまえをなにものからも切断することなく、逆におまえを富ますものだ。
- 救いは一歩踏み出すことだ。さらにもう一歩。そして、たえずそのおなじ一歩を繰り返すことだ。
- 言葉は誤解の源なんだ【Le langage est source de malentendus.】(『星の王子さま』より)。
- 砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからなんだよ(『星の王子さま』より)。
- 昨日流された血のゆえに拳を振ってはならない。
- 事件の渦中に入ってしまうと、人間はもはやそれを怖れはしない。
- 少年は生活に直面することを恐れない。嫉妬、裁判、人生の悲しさ、これらがすべて苦にならない。
- 心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ【On ne voit bien qu'avec le coeur, l'essentiel est invisible pour les yeux.】(『星の王子さま』より)。
- 真の意味でぼくを豊かにしてくれたのは、ぼくが受け取ったものより多くのものを与えた場合だけだったということを認めなければなりません。
- 人間であるとは、まさに責任を持つことだ。自分には関係がないような悲惨を前にして恥を知ることだ。
- 人間は固い水晶に穴を穿ちながら、ゆっくりとすすんでゆく。
- 人間は真理を発見するのではない。人間は真理を創造するのだ。
- 征服とは、おまえの内部に、おまえを通して、おまえ自身を築きあげることである。
- 大地を耕す事を通じて、農夫は少しづつ自然のあらゆる秘密を引き出す。その鍬によって掘り出した真実は普遍的です。
- 彼を裁くまえに彼を理解しようと努めるべきである。
- 歩みだけが重要である。歩みこそ、持続するものであって、目的地ではないからである。
- 方法こそ異なっていても、目的は異ならない。目的はつねに同一である。
- 明日の真理は昨日の過誤によって培われ、克服すべき矛盾背反はぼくたちの成長の土壌にほかならない。
- 労働の一部は身を養いますが、他の一部は人間を築きあげるのです。
サン=テグジュペリの逸話
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- 2007-10-17T00:00:00+09:00
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- 行方は永らく不明とされていたが、サン=テグジュペリの名と、妻コンスエロの名、連絡先としてアメリカの出版社名・所在地が刻まれたブレスレットとみられる銀製品がトロール船によって1998年9月7日に地中海のマルセイユ沖リュウ島近くで発見される。遺産相続者の反対その他の事情で機体の引き揚げは禁止されていたが、2003年になって、仏米間の政治的な状況の変化も絡んで正式な回収許可が下り、左エンジンナセルが引き揚げられ、さらに広い海域に散乱していた多くの破片が数か月かかって拾い集められた。回収物は丹念に付着物を取り除き、洗浄して、左エンジンカウリングに刻まれたロッキード社の製造番号によりサン=テグジュペリの乗機であることが明らかとなった。
- パイロットとしての能力は高くなく、墜落や不時着失敗を繰り返すほどの操縦技術であったことは当時から知られていた。
- 敵となるドイツ空軍にもサン=テグジュペリの信奉者がおり、彼が所属する部隊とは戦いたくないと語ったドイツ人もいたとされる。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年10月17日 最終更新:2007年10月17日