DOCSIS【Data Over Cable Service Interface Specifications】

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DOCSISとは

最終更新
2007-01-11T00:00:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/wan/catv/docsis.html#what

DOCSISとは、ケーブルテレビ用のネットワークを利用してTCP/IP通信を行うための技術仕様の業界標準です。ケーブル事業者装置(CMTS【Cable Modem Termination System】)と加入者宅(CM【Cable Modem】)の両装置の技術的な仕様を定義しており、多くのケーブルテレビ事業者やベンダによってサポートされています。OSI参照モデルでは、物理層データリンク層にあたる仕様となります。具体的には、データ通信プロトコルを規定するフェイズ1、セキュリティやアカウンティング、機器設定などの制御およびケーブルモデムから公衆電話回線へのインターフェイスを規定するフェイズ2、HFC【Hybrid-Fiber/Coax】ケーブルを経由したモデムとセキュリティシステム間での低レベルな接続インターフェイスを規定するフェイズ3に大別されます。当初、IEEEによってIEEE802.14としてケーブルモデムの標準化が行われていましたが、現在では北米のケーブルテレビ会社であるComcast Cable Communications社、Cox Communications社、Tele Communications社、Time Warner Cable社などが中心となり1995年末に結成されたMCNS【Multimedia Cable Network System Partners】が標準化を推進しています。その後、1996年にDOCSISの検討が開始され、1997年3月にDOCSISバージョン1.0を発表、1998年にその認証試験が始まりました。これに準拠したケーブルモデムでは、上りで最大10Mbps程度、下りで最大42Mbps程度の高速なケーブルテレビネットワークを実現しています。更に、DOCSISは北アメリカのSCTE【Society of Cable Telecommunications Engineers】(CATV通信技術者協会)で承認され、ITU-Tでは「J.112」(Annex.B)として標準化されました。1999年4月にはDOCSISバージョン1.1を制定、IPマルチキャストQoSなどの強化がなされました。

DOCSIS標準仕様
 DOCSIS 1.0DOCSIS 1.1DOCSIS 2.0
下り最大伝送速度42.89Mbps42.89Mbps42.89Mbps
変調方式64/256QAM64/256QAM64/256QAM
周波数帯6MHz6MHz6MHz
上り最大伝送速度10.24Mbps10.24Mbps30.72Mbps
変調方式QPSK/16QAMQPSK/16QAMQPSK/8/16/32/64/128QAM
周波数帯0.2〜3.2MHz0.2〜3.2MHz0.2〜6.4MHz

QAM【Quadrature Amplitude Modulation】(直交振幅変調)/QPSK【Quardrature Phase Shft Keying】(4相位相シフトキーイング)

DOCSIS1.0

DOCSISの最初の標準仕様で、後にITU-Tでも勧告(J.112 AnnexB/1998年3月)されました。ケーブルモデムごとに1つのQoSの設定が可能となっています。

DOCSIS1.1

DOCSIS1.0に改良を加えたもので、QoS機能の拡張やIPマルチキャスト機能の強化が図られています。1999年4月に制定されました。IP電話やインターネット接続など、サービスごとに動的なQoSを設定することが可能であり、セキュリティ機能も強化されました。また、リアルタイム通信の遅延を少なくするためにパケットを小分けにするフラグメンテーション機能が追加されています。通信速度は1.0から変更はありません。

DOCSIS2.0

最終更新
2007-01-11T00:00:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/wan/catv/docsis.html#v20

従来のDOCSISに改良を加えたもので、変調方式に64QAMと128QAMを採用することにより従来は最大で10Mbpsだった上り通信速度を最大30Mbpsに改善しています。また、物理層の多重化方式にA-TDMA【Advanced Time Division Multiple Access】(次世代時分割多元接続)とS-CDMA【Synchronous Code Division Multiple Access】(同期符号分割多元接続)を採用。また、MAC層で論理チャネルの考え方が採用され同一の周波数チャネルに複数の論理チャネルが共存できるようになったため、異なるバージョンや異なる変調方式の混在が可能となっています。更に、リードソロモン符号化方式が改善されて誤り訂正機能が強化(16bitまで)されました。

DOCSIS2.0の論理チャネル

補足事項

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年01月11日 最終更新:2007年01月11日