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https://www.7key.jp/nw/tcpip/tcp/portno.html#port
ポートは、受け取ったデータをどのアプリケーションへ渡せば良いのかを判断するために、TCP/UDPのヘッダに書き込む識別番号のことを指します。TCP/IPの世界で通信をする際に、IPアドレスを元にデータは送信されます。あなた宛に届くメールもそうですし、今見ているこのページも同じです。ここで、もしこのポートと言う概念が無ければどうなるか考えてみてください。IPアドレスによってあなた宛のデータは間違いなくあなたのパソコンに送られてくるでしょう。ただ、ブラウザとメーラを同時に開いていると、あなたのパソコンは送られてきたデータをどちらのアプリケーションで開けば良いのか分かりません。それ以前に、もしかしたら全く別のアプリケーションで使用されるデータが送信されてきたのかもしれませんので、IPアドレスだけではどのアプリケーションに送られてきたデータを渡せば良いのか区別がつかないのです。すなわち、プロセス間の通信路を確保するために、このポートという概念がどうしても必要となるのです。ちなみに、IPアドレスとポートを組み合わせたネットワークアドレスのことを「ソケット」と呼び、TCP を使ってデータの送受信をする際はこのソケット単位で行われることとなります。
では実際にポートがどのようなものか見ていきましょう。ポートはTCP と UDP を使用する複数のアプリケーションに対して一意に決定される識別子で、16ビットの長さの数字(0〜65535)で表されます。このことからポートのことを「ポート番号」とも呼びます。この番号の内、「0〜1,023」はIANA【Internet Assigned Number Authority】と呼ばれる民間の非営利団体によって世界的に管理されています。IPアドレスと同様にユーザが勝手に使用し、混乱を避けるためですね。この範囲のポートはHTTPやSMTPといった一般的に使われるサーバアプリケーションが接続の待ち受け用に使っています。この番号は「よく知られているポート番号」ということで「ウェルノウンポート番号」と呼ばれています(下表参照)。よく利用されるポート番号とプロトコルは「ポート番号一覧表」を参考にして下さい。
ポート番号 | 名前と目的 |
---|---|
0〜1,023 | ウェルノウンポート(だいたいプロトコルが決められている) |
1,024〜49,151 | 登録ポート(アプリケーションによって割り当てられている) |
49,152〜65,535 | ダイナミック/プライベートポート(自由に使える) |
https://www.7key.jp/nw/tcpip/tcp/portno.html#supplement
TCP と UDP ではそもそも通信手順が違うので、ポートもそれぞれ別に用意されています。例えば、TCP の80番ポートと UDP の80番ポートは全くの別物です。
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