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https://www.7key.jp/nw/technology/hard/utp.html#utp
主に10BASE-T、100BASE-TXで利用されています、いわゆるLANケーブルと呼ばれているものです。UTP は Unshielded Twist Pair を略したもので、約すると「非シールド型より対線」となります。つまり、保護されていない線を2本ずづ1組にしてより合わせているケーブルを指すわけです。ということは、保護されているケーブルもあるのではないかと思う方もおられるとは思いますが、その通りです。STP【Shielded Twist Pair】ケーブルと呼ばれるものがこれにあたります。ここで、基本的な内部構造は UTP も STP も大差なく、保護されてる、されてないという違いだけなのです。では、何からケーブルを保護しているのかと言いますと、ケーブル近辺に発生するノイズからケーブル内のデータを保護しているのです。(2本ずつ導線をよりあわせている内部構造も、実はノイズからケーブル内のデータを保護するためです。)ただ STPは、コストが高くケーブルのレイアウトの自由度が低くなる上に、UTP とノイズ削減の面で大差があまりないので、工場内等限られた場所で利用されるのがほとんどとなっています。
UTP ケーブルはその品質によってカテゴリわけが行われています。そのカテゴリと用途は次の通りです。
カテゴリ | 最大周波数 | 主な用途 |
---|---|---|
カテゴリ1 | - | 電話線 |
カテゴリ2 | 1MHz | 低速なデータ通信用のケーブル |
カテゴリ3 | 16MHz | 10Base-T 100Base-T4 100VG-AnyLAN TokenRing(4Mbps) |
カテゴリ4 | 20MHz | カテゴリ3までの用途 TokenRing(16Mbps) ATM(25Mbps) |
カテゴリ5 | 100MHz | カテゴリ4までの用途 ATM(156Mbps) CDDI |
カテゴリ5e | 100MHz | カテゴリ5までの用途 Gigabit Ethernet |
カテゴリ6 | 250MHz | カテゴリ5eまでの用途 ATM(622Mbps) ATM(1.2Gbps) |
カテゴリ7 | 600MHz | (規格策定中) |
https://www.7key.jp/nw/technology/hard/utp.html#structure
UTP ケーブルは8本(4対)の導線により構成されています。ただ、10BASE-T、100BASE-TX ではそのうちの4本しか使用していません。(UTP-01)(RJ-45コネクタのピンの並びは、端子の見える方(ツメの無い方)を上に見たときに、左から1番、2番…8番となります。)
UTP には、カテゴリとは別にストレートケーブルとクロスケーブルと呼ばれる2つの種類があります。ストレートケーブルは、一方の送信端子ともう一方の送信端子、一方の受信端子ともう一方の受信端子がそのまま繋がれているケーブルのことを指します。クロスケーブルは、一方の送信端末ともう一方の受信端子、一方の受信端子ともう一方の送信端子がクロスされて繋がれているケーブルのことを指します。(またの名をリバースケーブルと言います。)
では、何のために二つのケーブルが用意されているのでしょうか。答えは簡単です。ケーブルを繋ぐインターフェースが大きく分けて2種類あるからです(とは言っても見た目からは判りませんが…)。1ピンと2ピンを送信にして3ピンと6ピンを受信用に利用するMDIと、1ピンと2ピンを受信用、3ピンと6ピンを送信用にするMDI-Xという形式です。通常PCやルータには MDI、HUBや、エアアクセスやBBAの終端装置等には MDI-X が使われています。ここで、MDI と MDI-X では送信端子と受信端子がまるっきりひっくり返っていることが判ると思います。ニつの機器間で通信を行うときは、片方の装置の送信端子をもう一方の装置の受信端子と接続する必要があるのです。即ち、二つの違うインターフェースを結ぶにはストレートケーブルが必要であり、同じインターフェースを結ぶにはクロスケーブルが必要となるわけです。(HUBにはカスケードポートやUplinkポートと呼ばれる便利なポートもありますが、それらについてはHUBの話で詳しく解説します。)
補足としまして、以下に線の色と配線を簡易的に表した表を加えておきます。ただし、線の色は便宜上のもので、特に色とピン番号が対応しているわけではありません。
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