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https://www.7key.jp/nw/technology/control/atm.html#atm
ATMは1990年代に実用化されたデータ伝送技術で、セルと呼ばれる短い固定長のパケットを使うコネクション型のパケット通信です。それ以前から使われてきましたデータ伝送技術はSTM【Synchronous Transfer Mode】と呼ばれる同期転送でした。これに対しATMでは複数のアプリケーションが任意のタイミングでデータの送信ができることとなっています。つまり、送信のタイミングがあらかじめ決められているわけではなく、通信リンクの上でセルを連続して送信し、空いている任意のセルにデータを入れて運ぶといったイメージです。
https://www.7key.jp/nw/technology/control/atm.html#atmcell
ATMセルはヘッダも含め全体が53オクテット(ヘッダ5オクテット、データ48オクテット)の固定長パケットです(括弧内単位はbit)。
GFC (4) |
VPI (8) |
VIC (16) |
PT/CLP (4) |
HEC (8) |
データ |
GFC | フロー制御。 |
VPI | 仮想パス識別子 |
VIC | 仮想チャネル識別子 |
PT | ペイロードタイプ |
CLP | セル損失優先表示 |
HEC | ヘッダ誤り制御 |
ATMネットワークはコネクション型ネットワークで、設定したコネクションをVPIとVCIで識別することとなります(Figure:ATM-01)。
ATMではこのように物理ケーブルに対し、論理的に複数のVPとVCを割り当て、データ通信のためのコネクションを作成することとなります。このことにより多重通信を実現しているのです。
https://www.7key.jp/nw/technology/control/atp.html#protocol
ATMではセルの交換をセルのヘッダにあるアドレスでハードウェアの交換回路により高速に処理をします。従来のパケットではパケットの長さが大きい上に、パケットをいったん受信してヘッダを検査の上宛先に送信をする流が主流でした。しかし、ATMではセルを蓄積交換するのではなく回線交換とパケット交換の長所を併せ持つことで従来よりも高速な通信の実現が可能となりました。また、ATMでは固定長のセルを使用することからハードウェア処理を行うことが容易となり、これも高速な通信の実現に一役かっています。
ATMの特徴
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