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https://www.7key.jp/nw/lan/lan.html#what
コンピュータの世界では、現在当然のようにLANという言葉が使われています。では一体、LAN とは何なのでしょうか。IEEEでは次のように定義付けています。「多くの独立した装置が、適度なデータ伝送速度の物理的伝送路を通じて、適当な距離内で直接通信可能なデータ通信システム」適度な、適当なと…随分いい加減な定義ですが、早い話が複数の端末同士が通信できる形で接続されるネットワークのことで、伝送路等は適したものを選択しなさいと…こんな感じではないでしょうか。よく LAN と対比される用語としてWANというものがありますが、距離や位置的な関係上では明確な違いがあるわけではないのです。(明確な違いについては、WAN の話で解説します。)
では、LAN を導入するメリットとは何なのでしょうか。例えば、コンピュータが10台あるオフィスを想像して下さい。LAN がなければ、プリンターを10台買わなければなりませんし、モデムも10個必要になるかもしれません。さらにコンピュータからコンピュータにデータを移したい場合、外部メディアに一度保存して、他のコンピュータにデータを移す必要が出てくるでしょう。しかし、LAN 環境さえあれば、プリンター、モデムは1台ずつで共有することも可能ですし、一つのデータを複数のコンピュータで共有化することも可能になるのです。ただここで、単に LAN と言いましても、様々な種類の LAN が存在しますので注意が必要です。Ethernet、トークンリング、FDDI等があるわけですが、Ethernetが現在最も一般的な LAN の規格となっています。(Ethernetの話でもう少し詳しく解説しています)
LAN は、OSI参照モデル上の物理層とデータリンク層に相当します。まず、物理層の規格ですが、OSI の物理層では、物理的な規格を定めることになっています。LAN の物理層レベルの規格では主に以下のようなことを定めています。
次にデータリンク層の規格ですが、OSIのデータリンク層の機能は隣接ノード間の通信を定めることとなっています。LANのデータリンク層レベルの規格では主に以下のようなことを定めています。
以上、理解しにくいことばかりずらずら並べてきましたが、LAN の定義とは以上のようなものです。ただ、既述ではありますが、Ethernetが現在最も一般的な LAN の規格となっています。まず、Ethernetのみを理解した方が、 LAN に対する理解も早いかもしれません。
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