フクシア

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フクシアの情報

「フクシア」とは、アカバナ科フクシア属の植物の総称。メキシコ原産のF. fulgensやチリ原産のF. magellanicaなど、いくつかの原種を交配して作り出された園芸品種群をさして呼ぶことが多い。

一般名	フクシア
学名	Fuchsia hybrida
科名と属名、園芸分類	アカバナ科フクシア属の常緑低木。
英語名	fuchsia / ear drop / lady's-eardrops
別名	ホクシャ、ツリウキソウ（釣浮草）、フューシャ、レディー・イヤドロップス、イヤドロップス
花の情報	花は枝先の節から1～数個垂れ下がるように咲く。花色は豊富で白、ピンク、赤、紫、青の5色が基本。萼は基部が筒状で先が4裂、開出あるいは反曲し、大きくて着色するため花弁のように見える。花弁は萼よりも小さく4枚、幅広く重なり合う。萼の色と花弁の色は必ずしも同じではない。8本の長いおしべと1本の長いめしべが目立つ。花には、一重（花弁が4枚）・半八重（5～7枚）・八重（8枚以上）・トリフィラタイプ（細い筒状の花）がある。
開花時期	6～8月
原産地	熱帯アメリカ
適温	5～25℃
草丈	20～100cm
花径	1～10cm

原種は100余り存在し、メキシコから南アメリカ、西インド諸島、ニュージーランドからオーストラリアに分布。ペルーの山岳地帯の野生品種をもとに、ヨーロッパ、特に北欧で園芸品種への改良がはじめられたとされる。
16世紀のドイツ人の医者で植物学者のレオンハルト・フックス【L. Fuchs：1501-65】にちなんで名付けられた。
古代インカでは「女王様の耳飾り」と呼ばれていた。
昔は「ホクシャ」と呼ばれていたが、学名の綴りが「Fuchsia」なので現在は「フクシア」と呼ばれている。
日本では、サントリー社が開発した耐寒・耐暑性に優れた「エンジェルズイヤリング」が主流。
株の姿によって、スタンダード仕立てに向く立性種（「ビリー・グリーン」「ミッション・ベル」など）、茎が垂れ下がる下垂性種（「マリンカ」「スウィング・タイム」など）、両者の中間的な性質を持つ中間種（多くの園芸品種がこのタイプ）に大別される。
原産地ではおもにハチドリによって授粉される。
フクシアから名付けられた色名にフューシャ、フューシャピンクがある。