ニッケル【Nickel】
ニッケルの基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/ni.html#basic
ニッケルの一般特性
- 名称/記号/番号
- ニッケル / Ni / 28
- 分類
- 遷移金属
- 族/周期/ブロック
- 10(VIII) / 4 / d
- 密度/硬度
- 8908kg・m-3 / 4.0
- 単体の色
- 光沢のある金属色
ニッケルの原子特性
- 原子量
- 58.6934amu
- 原子半径(計測値)
- 135(149)pm
- 共有結合半径
- 121pm
- VDW半径
- 163pm
- 電子配置
- [Ar]3d84s2
- 電子殻
- 2,8,16,2
- 酸化数(酸化物)
- 2,3(弱塩基性酸化物)
- 結晶構造
- 面心立方格子
ニッケルの物理特性
- 相
- 固体(強磁性)
- 融点
- 1728K(1455℃)
- 沸点
- 3186K(2913℃)
- モル体積
- 6.59×10-6m3・mol-1
- 気化熱
- 370.4kJ・mol-1
- 融解熱
- 17.47kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 237Pa(1726K)
- 音の伝わる速さ
- 4970m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.01%
- 電気陰性度
- 1.91(ポーリング)
- 比熱容量
- 440J・kg-1・K-1
- 導電率
- 14.3×106m・Ω
- 熱伝導率
- 90.7W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:737.1kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1753kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:3395kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:5300kJ・mol-1
ニッケルのその他情報
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- 2007-04-26T00:00:00+09:00
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ニッケルの特徴
銀白色の金属で鉄族に分類される。鉄よりは弱いが強磁性体である。
ニッケルの歴史
クローンステット(F.Cronstedt)が1751年に単体分離。
ニッケルの用途
- 耐食性が高いためめっきに用いられ、ステンレス鋼や硬貨などの原料としても使用される。
- 50円硬貨や100円硬貨は銅とニッケルの合金である白銅貨。
- ニッケルと鉄にモリブデンやクロムを加えた合金をパーマロイと呼ぶ。優れた軟磁性材料であることから、変圧器の鉄心や磁気ヘッドに用いられている。
- ニッケル36%、鉄64%の合金を「インバー」、ニッケル36%、鉄52%、コバルト12%の合金を「エリンバー」と呼ぶ。インバー合金は熱膨張率が非常に小さく、エリンバー合金は温度による弾性率の変化が非常に小さいという特徴があり、機械式時計などの精密機械に用いられている。
- ニッケル・水素蓄電池やニッケル・カドミウム蓄電池等の二次電池の正極に使われる。
- 不飽和炭素結合に対する水素付加の不均一系触媒として工業的に用いられる。
その他
ドイツ語の悪魔(nickel)から命名。これは、ニッケル鉱石が銅に似ているにも関らず銅を遊離できなかったために、坑夫達がこう呼んだためと言われている。
アメリカ合衆国の5セント硬貨は「ニッケル」という通称で呼ばれている。純ニッケルも硬貨の材料として用いられた。それはニッケルが特殊鋼や薬莢の材料の白銅の原料として重要であるため、国家が備蓄し硬貨として通用させていたからである。もちろん戦争の直前にはこれらを紙の通貨に引き換える。
ニッケル化合物はWHOの下部機関IARCより発癌性があると(Type1)勧告されている。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日