銅【Copper】
銅の基本情報
- 最終更新
- 2007-04-26T00:00:00+09:00
- この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/cu.html#basic
銅の一般特性
- 名称/記号/番号
- 銅 / Cu / 29
- 分類
- 遷移元素
- 族/周期/ブロック
- 11(IB) / 4 / d
- 密度/硬度
- 8920kg・m-3 / 3.0
- 単体の色
- 淡赤色、金属色
銅の原子特性
- 原子量
- 63.536amu
- 原子半径(計測値)
- 135(145)pm
- 共有結合半径
- 138pm
- VDW半径
- 140pm
- 電子配置
- [Ar]3d94s1
- 電子殻
- 2,8,18,1
- 酸化数(酸化物)
- 2,1(弱塩基性酸化物)
- 結晶構造
- 面心立方構造
銅の物理特性
- 相
- 固体(反磁性)
- 融点
- 1357.6K(1084.4℃)
- 沸点
- 2840K(2567℃)
- モル体積
- 7.11×10-6m3・mol-1
- 気化熱
- 300.3kJ・mol-1
- 融解熱
- 13.05kJ・mol-1
- 蒸気圧
- 0.0505Pa(1358K)
- 音の伝わる速さ
- 3570m・s-1(293.15K)
その他
- クラーク数
- 0.01%
- 電気陰性度
- 1.9(ポーリング)
- 比熱容量
- 380J・kg-1・K-1
- 導電率
- 59.6×106m・Ω
- 熱伝導率
- 401W・m-1・K-1
- イオン化エネルギー
- 第1イオン化エネルギー:745.5kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1957.9kJ・mol-1/第3イオン化エネルギー:3555kJ・mol-1/第4イオン化エネルギー:5536kJ・mol-1
銅のその他情報
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銅の特徴
赤褐色の光沢を放つ金属。周期表では金、銀と同じく11族に属する。西洋占星術など神秘主義哲学では、金星を象徴する金属とされた。これは、銅の産地として知られていたキプロスが、金星の守護神とされるアプロディテの聖地でもあったことに由来する。
銅の歴史
先史時代から使われてきた金属で、メソポタミアでは紀元前3500年頃から銅にスズが混ざった青銅で道具を作るようになった。青銅器はエジプト、中国(殷王朝)などでも使われるようになり、世界各地で青銅器文明が花ひらいた。
銅の用途
- 銅の用途の大部分は工業をはじめあらゆる分野においての電気器具の配線、部品、回路などにある。これは銅が金属では銀の次に導電性が高く、価格も比較的安い事ためである。
- 他の金属の電気伝導性をはかる国際基準としても使われる。
- 銅イオンは殺菌作用を持つ事から、抗菌仕様の靴下や靴の中敷などによく使われている。
- 殺菌作用と導電性を生かした物として絨毯、マットなどに使用されている。特に細い導線を容易に作成できる為、絨毯に織り込んで使用する。これにより、静電気の発生しにくい絨毯としてホテルなどのロビーで使用されている。
- 耐食性の高さなどから、古来貨幣の材料としても利用されてきた(銅貨)。日本の硬貨では10円玉が青銅製、5円玉が黄銅製、100円玉なども白銅という銅の合金。
- オリンピックはじめ、様々な大会やコンクールなどは金、銀に次ぐ3位の色としても知られている。
- 化合物または触媒としても用途が広く、代表的な銅の化合物としてはアセトヒ素銅・塩化銅・酢酸銅・酸化銅・シアン化銅・水酸化銅・水素銅ヨウ化銅・硫酸銅 などがあり、各種触媒や、防腐剤、殺虫剤、顔料などに用いられている。
その他
キプロス島(Kyprios')から命名。これは、キプロスにフェニキアの銅採掘場が有った事に由来する。日本語では、その色からあかがね(赤い金属)と呼ばれた。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日