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https://www.7key.jp/data/design/color/red/cochineal_red.html#basic
色名 | コチニールレッド | color sample |
---|---|---|
色名の読み | こちにーるれっど | |
英語表記 | Cochineal Red | |
RGB | (177,47,79) | |
RGB値の16進表記 | #B12F4F | |
CMYK | (0,90,40,20) | |
マンセル値 | 10RP 4/12 | |
HSV | 346°,51%,69.4% | |
JIS規格(略称) | あざやかな紫みの赤(vv-pR) |
https://www.7key.jp/data/design/color/red/cochineal_red.html#other
コチニール【cochineal】とは、南米のサボテンに着くカイガラムシのこと。コチニールの雌の血が主原料で、これを潰して紅い色素を取り染料として使った。1550年頃、メキシコのサボテンに寄生するコチニールが、大航海時代のヨーロッパに知られるようになる。それまで赤い色の染色は、南ヨーロッパの樫の木の一種に寄生するケルメスカイガラムシから採取される染料に頼っていたが、コチニールはケルメスよりもはるかに発色や耐久性に優れていたため、それまでヨーロッパでスカーレットやクリムスンと呼ばれていた赤色の染色に使われるようになった。17世紀に入り、オランダの科学者が、錫を使ってスカーレット色素を抽出することに成功したが、こういった化学染料が普及するまでの間は天然素材からの赤色の染色は難しく、大変貴重であった。
近代になり、日本にもカイガラムシから得られる色名、コチニールレッドの染色が輸入されたが、日本では「洋紅」と呼ばれた。
コチニール色素は、通常は乾燥させたエンジムシ(コチニールカイガラムシ)から温水・熱水などで色素を抽出する。不溶化(レーキ化)させるとコチニールレーキという赤色顔料となり、かつては赤色絵具のクリムソンレーキやカーマインに使われた。ただし、わずか450gの色素を採るために7万引きものコチニールが必要であることから、近年のクリムゾンやカーマインは合成されたアントラキノンレッドに代替されている。コチニール色素は清涼飲料水、アルコール飲料、菓子類、かまぼこなどの着色に使われており、著名なところではリキュール「カンパリ」はコチニール色素で着色されている。
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