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https://www.7key.jp/nw/wan/optical/fddi.html#fddi
トークンリング型のLANでファイバ分配データインタフェースと訳されます。基本的な考え方はCDDIと同じなので復習しておいて下さい。CDDIと大きく違う点は、伝送媒体に光ファイバケーブルを利用することでしょう。このことにより、最大伝送速度100MbpsとCDDI を大きく上回る性能を実現しています。CDDIと同じくリング型の配線構造で、トークンを使って通信を行います。データ長は4500オクテット、最大ネットワーク全長は200km、最大端末距離間は2km、最大接続端末数は500台となっています。
FDDI は下図(Figure:FDDI-01)のように2重リング構造となっています。
リングの片方はプライマリリングと呼ばれ、主にこちらのリングが使われることとなります。そして、もう一方のリングはセカンダリリングと呼ばれ、予備のための線として普段は使用されません。図を見てもらえば分かると思いますが、プライマリリングとセカンダリリングでは信号が流れる向きが逆になっています。後で説明をしますが、プライマリリングに障害が起きた際にセカンダリリングを上手に使うために、わざと信号の流れる向きを逆にしているのです。さて、上記図にありますSAS【Single Attachment Station】とDAS【Dual Attachment Station】の説明をしましょう。SASは和訳すれば分かると思いますが、プライマリリングだけに接続される端末のことを指します。ここでコンセントレータは、配下にSASを複数台スター型に接続することができる機械のことを指しますので、HUBのようなものと理解しておけば間違いないでしょう。また、DASはプライマリとセカンダリ両リングに接続される端末のことを指します。この端末はプライマリリングの障害を検出し、セカンダリリングの使用を決める監視役としての機能も果たします。DASはプライマリリングの障害を検出すると、下図2のような信号の流れをとってリング全体の通信が停止しないようにします。
よってほかのリンク技術と比較して信頼性の高い運用を行うことができますので、キャンパスバックボーンやインターネットの相互接続点など、信頼性の高い運用が必要な場所で広く利用されてきました。ただ、DASやコンセントレータの価格が高いこと、Ethernetの通信速度が上がったことなどの理由により活躍の場は減少傾向にあるようです。
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