RIP2【Routing Information Protocol Version 2】

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RIP2とは

最終更新
2006-07-08T13:08:00+09:00
この記事のURI参照
http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#what

RIP2RIPの機能を拡張したルーティングプロトコルです。RIPはクラスフルルーティングプロトコルであるため、VLSMをサポートできない、メジャーネットワークの異なるネットワーク間で不都合が生じる、ブロードキャストでアップデートを送信するためにネットワークに負荷がかかってしまうなど、様々な問題をかかえています。これらの問題を解決するためにRIP2が開発されています。ただし、RIP2もRIP同様にディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルであるため、コンバージェンス時間が長い、ルーティングループが発生するなどの問題は残されています。

RIP2のプロトコル

最終更新
2006-07-08T14:23:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#protocol

RIP2RIP同様にUDP520番ポートが使用され、アップデートメッセージのフォーマットもRIPとほぼ同じですが、フィールドのいくつかは定義が変更されています。RIP2パケットのフォーマットは次の通りです(括弧内数値はbit)。

RIP2のフォーマット
オペレーション(8)バージョン(8)未使用(16bit全て0)
アドレスファミリー識別子(16)ルートタグ(16)
IPアドレス(32)
サブネットマスク(32)
ネクストホップアドレス(32)
メトリック(32)
アドレスファミリー識別子(16)ルートタグ(16)
IPアドレス(32)
サブネットマスク(32)
ネクストホップアドレス(32)
メトリック(32)

RIPアップデートメッセージの最大長は512オクテットとなっており、更新情報が多ければ複数のUDPデータグラムが必要となります。1つのルートごとにアドレスファミリ識別子からメトリックまでの20オクテットを使用し、最大で25ルートを1つのUDPデータグラムで送信することができます。

また、アドレスファミリー識別子のすぐ後にある2オクテットRIPでは未使用でしたが、RIP2ではルートタグとして使われています。これはローカルRIPドメインと外部自律システムに属するルートを区別するために使われます。厳密にはこのフィールドをどのように使うのかの定義はまだなされていませんが、ドメイン内の全てのルータが同じ解釈を行うようになっていれば実用上の問題はありません。

サブネットマスクフィールドには、ルートエントリ内で示されたIPアドレスに適用されるマスクを入れます。ただし、このフィールドは空白(32bit全て0)でもよく、旧RIP(RIP1)との互換が保たれています。

ネクストホップアドレスフィールドは、宛先までの経路上にある次のルータネットワークアドレスを受信側に知らせるために使用されます。ルータがルートアドバタイズする際に、受信ルータに対して同じサブネットワーク上の異なるルータを使用するよう指示することができます。送信元のルータが宛先への最適経路を示していれば、このフィールドは0.0.0.0が設定されます。

RIP2では、RIPで未使用だったフィールドにサブネットワークマスクフィールドとネクストホップアドレスフィールドを割り当てることによって、クラスレスルーティングプロトコルとして機能することが可能となっています。

RIP2とマルチキャスティング

最終更新
2006-07-08T14:16:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#multicast

RIP1はクラスフルルーティングプロトコルであるため、アップデートをブロードキャストで送信をします。このため、RIPに参加をしないネットワークホストは無関係な情報の処理のためにその資源を費やすこととなり、効率的ではありません。RIP2はこれを解決するためにマルチキャストを使用することを標準としています。マルチキャストアドレスは224.0.0.9が割り当てられています。ただし、RIP1ルータとRIP2ルータが混在するネットワークでは、マルチキャストされたRIP2応答をRIPルータが無視するために注意が必要となります。

RFC1723ではマルチキャストを使用するかどうかを設定可能とし、RIP1との互換性を保つことが推奨となされています。

RIP2の認証

最終更新
2006-07-08T14:36:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#certification

RIPではメッセージごとでの認証が可能となっています。認証にはルートエントリが1つ必要で、最大16オクテットの認証文字列を使うことができます。最初のルートエントリに特殊なアドレスファミリ識別子(0xFFFF)を設定することによって、認証メッセージであることが分かる仕組みとなっています。更にルートエントリは2オクテットの認証タイプフィールドと最大16オクテットのパスワードを持っています。

RIP2の認証フォーマット
オペレーション(8)バージョン(8)未使用(16bit全て0)
アドレスファミリー識別子(0xFFFF)認証タイプ(16)


認証文字列(128)

アドレスファミリー識別子(16)ルートタグ(16)
IPアドレス(32)
サブネットマスク(32)
ネクストホップアドレス(32)
メトリック(32)

RIP1は正しく解釈できるルートエントリを全て処理しそれ以外を無視することから、この認証付きメッセージはRIP1との互換性が保証されていることとなります。

RIP1との互換性

最終更新
2006-07-08T14:57:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#compatibility

RIP2RIP1と完全な後方互換性があります。RIP1では受け取ったメッセージのバージョンフィールドに1よりも大きな値が入っていた場合、未使用フィールドに空白以外の何かが入れられていたとしてもそれだけでは拒否されないようになっており、正しく解釈できないルート情報をRIP1プロセスが無視するだけです。RFC1723では、RIPルータにおいてインターフェイスごとに互換スイッチを設けることが推奨とされています。互換スイッチは下記の4種類。

設定無し
RIP1やRIP2を使用しない
RIP1
RIP1メッセージだけをブロードキャストで送信する
RIP1互換
RIP2に完全に参加をするがブロードキャストを使用する
RIP2
RIP2に完全に参加しマルチキャストを使用する

また、どのインターフェイスにおいても受け付けるメッセージをRIP1のみ、RIP2のみ、RIP1とRIP2両方、メッセージを受け付けないの4通りの設定を行うことが可能となっています。

補足事項

最終更新
2006-07-08T12:51:00+09:00
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http://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/rip2.html#supplement

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年07月08日 最終更新:2006年07月08日