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https://www.7key.jp/nw/routing/r_protocol/cf_routingprotocol.html#what
クラスフルルーティングプロトコルは、ルーティングアップデートにサブネットマスク情報を加えないルーティングプロトコルです。RIPv1やIGRPなどがこれにあたります。サブネットマスクの情報がない以上、ルーティングテーブルに載せるためには受信したルーティング情報からサブネットマスクを予想し、各宛先となるネットワークアドレスを認識する必要があります。
まず、受信したルーティング情報のメジャーネットワークが、受信したインターフェイスのメジャーネットワークと同じ場合は、インターフェイスに設定されたサブネットマスクを適用します。また、受信したルーティング情報のメジャーネットワークと、受信したインターフェイスのメジャーネットワークが異なる場合は、そのルーティング情報に対するサブネットマスクとしてナチュラルマスクを適用します。つまり、メジャーネットワーク内ではクラスの概念に縛られることなくルーティング情報を交換することができますが、メジャーネットワークを超える際に受信側のルータによってクラスのナチュラルマスクがそのまま適用されることとなるのです。
ただし、クラスフルルーティングプロトコルの実装で、メジャーネットワーク境界のルータが異なるメジャーネットワークにルート情報を送信する場合に、ナチュラルマスクで集約したルーティング情報を送信することがほとんどです。つまり、受信する側ではなく送信する側がナチュラルマスクを適用するのです。これは、メジャーネットワーク境界のルータは受信側でルーティング情報が集約されるかどうかは解っているためで、送信側で集約済みのルーティング情報を送信した方が効率的であるためこのような実装となっています。仕様と実装が違う場合もありますので注意して下さい。
ただし、今までの説明で分かる通りクラスフルルーティングプロトコルは推測でサブネットマスクを適用しているにすぎないのです。クラスの概念で考えて、自分と同じクラスのネットワーク内ではおそらく自分と同じ長さのサブネットマスクを適用しているのだろうと、そういう推測をしているのです。推測通りいかない場合などの問題点を踏まえて、クラスレスルーティングプロトコルが開発されました。
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