ドメイン名【Domain Name】

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ドメイン名とは

最終更新
2004-06-13T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/domain_name.html#domain

コンピュータのネットワーク世界では、「IPアドレス」を元に通信を行います(TCP/IP ネットワーク層レベルでのこと)。しかし、このIPアドレスと言うものは、コンピュータが扱い易いということに特化させていますので、決して人間が扱い易いものではありません。考えても見て下さい。覚えにくいでしょう。人間が覚えやすくするために、その数字(IPアドレス)に名前をつけることにしたのです。その名前のことをドメイン名、又はドメインネームと呼んでいます。

では、ドメイン名をもう少し詳しく見ていきましょう。例えば、「www.7key.co.jp」というドメイン名があったとしてください(執筆段階でこのようなドメイン名は存在しませんでした)。ドメイン名は「.(ドット)」で区切られて階層化されています。そして、右に位置する名前が上位の階層となっています。例に当てはめますと、「jp」という階層があり、その下位に「co」という階層があり、さらにその中に「7key」という階層があり、その中に「www」という階層があることを示しています。ちなみに、この階層の数には制限がありませんが、ドメイン名の最大長は255オクテットまでと決められています。ドメイン名がなぜこのような階層形式になっているかと言うと、名前を割り当てる責任と名前を管理しなければならない量をそれぞれ分散しているからです。

名前を割り当てる責任を分散するとは、上位の階層が下位の階層の名前を自由に決められる責任を持っていることを指します。例えば「www.7key.co.jp」というドメイン名は、このドメイン名自体をどこかの組織の責任において決められるものではありません。jpと言う階層がcoという下位の階層の名前等の情報を決め、coという階層が7keyという下位の階層の名前等情報を決め、7keyという階層がwwwと言う下位の階層の名前等情報を決める流れとなるのです。実際にはjpの更に上にも階層があり、「ルート」や「.(ドット)」と表現されます。つまりDNSで使われる名前はルートを頂点とした分散型ツリー構造によって管理されていることとなり、このツリー構造全体をドメイン名スペース【Domain Name Space】と呼びます。世界中の全てのドメイン名は、このドメイン名スペースによって管理されていることとなります。又、各階層のことをドメイン、ドメイン内にある下位の階層をそのドメインのサブドメインと呼びます。www.7key.co.jpは7key.co.jpのサブドメインとなるわけです。ちなみにドメイン名はドメイン名スペースを下位層から順に書いたものとなっています。

また、名前を管理しなければならない量とは、それぞれのドメインが管理する情報を分散していることを指します。各ドメインは、自身のサブドメインに何があるのか、そのサブドメインの情報をもつネームサーバは何か、自身に所属するホストは何か等を自身のドメインに位置するネームサーバにて管理をします(各ドメインには必ず1台ネームサーバが配置されます)。基本的に各ドメインに位置するネームサーバは、自身の管理するドメイン内の情報とサブドメインのネームサーバの情報しか知りません。すぐ上のドメインの情報やサブドメインのサブドメインとなるサブサブドメインの情報すら知らないことがほとんどです。そこで、ネームサーバに対して名前を問い合わせる場合には、階層を上位から順番にたどる必要があります。例で言う「www.7key.co.jp」と言うドメインを問い合わせる場合には、jpドメインのネームサーバへco.jpドメインのネームサーバを尋ね、次にcoドメインのネームサーバに7key.co.jpドメインのネームサーバを尋ね、そのような動作を繰り返し、最後にwww.7key.co.jpの情報を知っているネームサーバへ問い合わせをする流れとなります(詳しくはDNSを参照)。

ドメイン名の一番右側にある項目(例で言う「jp」)のことをトップレベルドメインTLD)と呼びます。ここには国別ドメイン名(ccTLD)か、一般ドメイン名(gTLD)が配置されます(TLD一覧を参照下さい)。gTLD ではセカンドレベルドメイン(右から2番目の階層)が組織名となり、短いドメイン名を登録することができます(詳細はドメイン名一覧を参照下さい)。

完全修飾ドメイン名とは

最終更新
2006-01-16T23:18:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/domain_name.html#fqdn

ホスト名とドメイン名を組み合わせて特定のホストを指すことが可能な記述を完全修飾ドメイン名、又はFQDN【Fully Qualified Domain Name】と呼びます。例えば、www.7key.co.jp.のような記述が完全修飾ドメイン名となります。最後のルートノードを示すピリオドは省略される場合もあるようです。

日本語ドメイン名とは

最終更新
2006-01-15T15:52:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/domain_name.html#japan_domain

日本語ドメイン名は読んで字のごとく、ドメイン名に日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)を含むドメイン名を指します。日本語ドメイン名はIETFIDNワーキンググループが策定したRFC2825RFC2826に基づき、文字符号化としてACEを使用するものです。

日本語ドメイン名の登録は「.com」「.net」「.org」等のgTLDで2000年11月に、「.jp」ドメインでは2001年2月に受付が開始されました。

IDN

IDN【Internationalized Domain Names】は国際化ドメイン名と訳されます。ドメイン名に使えるも字を従来のASCII文字から拡張するためのものです。

ACE

ACEASCII Compatible Encoding】はASCII互換エンコーディングと訳されます。ASCII文字のみでIDNを表現する方法で、現在のドメイン名に関するプロトコルに対して影響を及ぼさないメリットがあります。変換方式としてはPunycodeがRFC3492として発行されています。

補足知識

最終更新
2006-01-15T15:16:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/domain_name.html#supplement

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2003-2006 七鍵 key@do.ai 初版:2004年6月13日 最終更新:2006年01月16日