ルーティング【routing】

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ルーティング とは

最終更新
2007-01-10T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/routing/rooting.html#routing

インターネットのように大規模なネットワークでは、あて先ネットワークまでデータを送信したい場合、複数の経路があることが大半です。そこで、パケットの中継地点となるルータが、適切だと思われる経路にパケットを送り出し、あて先ネットワークまでデータを届けるのです。このように、通信経路から最適な経路を選択・制御する仕組みのことをルーティングと呼びます。また、その経路のことをルートと呼びます。

ルータは到着したパケットのIPヘッダからあて先IPアドレスを取り出します。そこからネットワークアドレスの情報を読み取り、どのネットワークにパケットをルーティングするかルーティングテーブルを基に決定する、と言うわけです。ルーティングテーブルはルーティングに必須の情報であり、ルータには必ず設定されます。このルーティングテーブルの設定方法には、静的ルーティング方式動的ルーティング方式と呼ばれる二つがあります。

静的ルーティング方式 とは

最終更新
2004-10-19T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/nw/routing/rooting.html#static

静的ルーティング方式スタティックルーティングとも呼ばれ、管理者がルータルーティングテーブルを手作業で設定する方法です。手作業なので経路情報やルータの数がが増えればそれだけ手間も増えますし、障害が起こった場合は手作業で迂回路を指定しなければなりません。ただ、情報交換のためにCPU処理やトラフィックが発生しないと言うメリットもありますので、比較的小型で安定しているネットワークに向いていると言えるでしょう。

動的ルーティング方式 とは

最終更新
2004-10-19T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/nw/routing/rooting.html#dynamic

動的ルーティング方式ダイナミックルーティングとも呼ばれ、ルータ同士が経路情報を自動で収集(交換)します。その際にはルーティングプロトコルと呼ばれる専用の経路交換プロトコルが使用されます。ネットワークの状態をルーティングテーブルに自動で反映できるので、障害が起こっても迂回経路があればそちらを自動で選択できると言う大きなメリットがあります。また、ネットワークの構成やトラフィックの状態により、常に最適なルートを自動適にルーティングテーブルに反映しますので、大規模なネットワーク向きの方式と言えるでしょう。ルーティングプロトコルはRIPOSPF、BGPが有名です。

ルーティングプロトコル

最終更新
2004-10-19T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/nw/routing/rooting.html#protocol

ルーティングプロトコルとはルータ内のルーティングテーブルを作成し、IP パケットをスムーズにあて先に届けるための仕組みを提供するプロトコルです。このルーティングテーブルの設定方法には手動と自動の2種類があることは上記の通りですが、ルーティングプロトコルを使用してルーティングテーブルを作成するのは当然「自動」の方です。即ち、動的ルーティング方式の際に使われるプロトコルと言うわけです。このルーティングプロトコルのアルゴリズムで一般的なのは距離ベクトル型とパスベクトル型、リンクステート型です。

距離ベクトル型は隣のルータと情報を交換し合い、距離と方向に関する情報によってルーティングテーブルを作成します。当然、このルーティングテーブルから目的のネットワークと端末の位置を探すのですが、ネットワークの構造が複雑になればなるほど経路計算に時間がかかるという欠点があります。ときには経路がループすることもあります。

パスベクトル型は距離ベクトル型の改良版アルゴリズムで、距離と方向だけでなく通過したルータの数を計算し、AS【Autonomous System】の識別子を追加しアルゴリズム上の改善を行っています。

リンクステート型はネットワーク全体のリンクステート(接続状況)を確実に把握した上でルーティングテーブルを作成し、目的のネットワークと端末までの最短距離を計算します。ただし、ネットワークトポロジからルーティングテーブルを求める計算は、ネットワークが大きくなればなるほど複雑なものとなります。

ルーティングの方法

最終更新
2004-10-19T00:00:00+09:00
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https://www.7key.jp/nw/routing/rooting.html#routinging

パケットの送信元ルータが、あて先までの経路をすべて調査、分析しルーティングする方法をソースルーティングと呼びます。この方法は、送信元ルータに負担がかかるという欠点はありますが、2番目以降のルータはルーティングテーブルを参照する必要が無くなるという長所もあります。元々は主にLAN 用ルータとして使われてきましたが、IPv6の適用によりインターネットでもこの機能が使えるようになります。これとは逆に、個々のルータがそれぞれ勝手にルーティングをする方式をホップバイホップルーティングと呼びます。こちらは主にインターネット用のルータで標準的な方法となっています。

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Copyright (C) 2004-2007 七鍵 key@do.ai 初版:2004年10月17日 最終更新:2007年01月10日