LSA【Link State Advertisement】

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LSAとは

最終更新
2007-01-08T00:00:00+09:00
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LSAはリンク状態アドバタイズと訳され、OSPFにてルータがデータベースを同期させるために必要なネットワークとルータの情報を伝送するのに用いるLSUパケット(OSPFタイプ値:4)の中に含まれるリンクステート情報を指します。LSAには基本的に6種類の異なるタイプがあり、全てにおいて統一の20オクテットのLSAヘッダで始まって、その後にルータが接続されている実際のインターネットについての特定の情報が既述されることとなります。

LSAヘッダ

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LSAヘッダフォーマット

リンク状態年齢フィールド

LSAが作成されてから経過した秒数を示します。

オプションフィールド

そのルータで使えるオプション、又は使おうとしているオプション能力を指定します。このフィールドのネゴシエーションによって、能力レベルの違うルータが同一のOSPFルーティングドメインに存在できます。

LSAヘッダオプションフィールド

DC【Demand Circuit】ビット
Demand Ciucuit(ISDNやダイヤルアップのように接続時間やデータトラフィック量などによって料金が変わるネットワークセグメント。RFC1793にて規定。)に対応しているかどうかを指定するビットです。
EA【External Attribute】ビット
外部属性LSAに対応しているかどうかを指定するビットです。
N/Pビット
このビットはHelloパケットとNSSA-External-LSA(LSタイプ7 LSA)でのみ用いられ、Helloパケットで用いられる場合はNビット、NSSA-External-LSAで用いられる場合はPビットと呼ばれます。NビットはHelloパケットを用いたネゴシエーションでNSSA-External-LSAがサポートされているかどうかを示します。Nビットが1にセットされている場合はEビットは0でなければなりません。また、Pビットが設定された場合、NSSAのエリア境界ルータに対してNSSA-External-LSAをAS-External-LSA(LSタイプ5 LSA)に変換するよう促す意味があります。
MCビット
IPマルチキャストパケットがMOSPFの定義に従って転送されるかどうかを示します。
Eビット
発信元ルータがAS-External-LSAパケットを受け入れることが可能かどうかを示すビットです。全てのAS-External-LSAとバックボーンエリアもしくは非スタブエリアから発信されるLSAはEビットが1にセットされ、スタブエリアから発信されるLSAはEビットが0にセットされます。

リンク状態タイプフィールド

LSA本体のタイプを指定するフィールドです。LSAヘッダの直後にここで指定されたリンク状態タイプの本体が続きます。

リンク状態IDフィールド

リンク状態タイプフィールドによって指定されたリンク状態タイプによって、このフィールドに入る内容が変わります。

LSタイプリンク状態IDの内容
1そのLSAを生成したルータのルータID
2そのネットワークの指名ルータのインターフェイスのIPアドレス
3エリア外のネットワークアドレス
4AS境界ルータのルータID
5AS外ルートのネットワークアドレス
7AS外ルートのネットワークアドレス

アドバタイズ元ルータフィールド

LSAを生成したルータルータIDを示します。

リンク状態シーケンス番号フィールド

古いLSAやLASの重複を検知するために用います。

リンク状態チェックサムフィールド

リンク状態年齢フィールドを除いたLSAヘッダとLSAの内容を対象としたチェックサムが入れられます。

長さフィールド

LSAヘッダとボディを含むLSAの長さを示します。

ルータリンク【Router-LSA】(タイプ1)

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ルータが自身の属するエリア用に生成するLSAで、そのルータが接続するリンクの状態を含みます。全てのリンクと、サポートされているそれぞれのタイプについてのメトリックは、単一のルータリンクLSAで既述しなければなりません。全てのタイプのルータによって生成されます。このLSAは指定されたエリア内にのみフラッディングされ、リンク状態とコストの2つの記述子が提供されます。

Router-LSA

V【Virtual】ビット
ルータがアクティブな仮想リンクの終端である場合に設定されるビットです。
E【External】ビット
ルータがAS境界ルータである場合に設定されるビットです。
B【Border】ビット
ルータがエリア境界ルータである場合に設定されるビットです。
リンク数フィールド
このLSAに含まれるリンクの数を示します。リンクIDフィールド以降のフィールドが、このフィールドで示された回数繰り返されることとなります。
リンクIDフィールド/リンクデータフィールド
リンクタイプによって内容が異なります(下表参照)。
タイプフィールド
リンクの種類を示すフィールドです。種類は下表を参照。
TOS数フィールド
サポートするTOSメトリックの種類の個数を示すフィールドです。通常のコストはTOS値0のメトリックですが、これは必須のためTOS数にはカウントしません。例えば、リンクアドバタイズがサポートするのがTOS-0だけであれば、このフィールドは0となります。
メトリックフィールド
TOS値が0の場合のメトリックを示すフィールドです。
TOSフィールド/TOSメトリックフィールド
これらのフィールドは、かつてTOS値に基づく経路が規定されていたこととの互換性のために残されているフィールドです。通常使用されることはありません。
Linkタイプ説明リンクIDリンクデータ
1他のルータへのポイントツーポイント接続隣接ルータのルータID発信元ルータインターフェイスのMIB-II IfIndex値
2トランジストネットワークへの接続そのネットワークの指名ルータのIPアドレス発信元ルータのインターフェイスのIPアドレス
3スタブネットワークへの接続IPネットワーク/サブネット番号そのネットワークのサブネットマスク
4仮想リンク隣接ルータのルータID発信元ルータのインターフェイスのIPアドレス

ネットワークリンク【Network-LSA】(タイプ2)

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2007-01-08T00:00:00+09:00
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マルチアクセスネットワークの指名ルータによって生成されます。その指名ルータが代表しているネットワークに接続されている全てのルータ(自身も含む)の集合が記述されます。ルータID及びサブネットワークマスク情報が含まれます。このLSAエリア内にのみフラッディングされます。

Network-LSA

ネットワークサブネットマスク
そのネットワークのサブネットマスクを示すフィールドです。
ネットワークに接続しているルータ
そのネットワークに接続されている全OSPFルータのルータIDを示します。ただし、ここで列挙されるルータは指名ルータと隣接関係を確立しているルータに限られ、指名ルータ自身も含まれます。

集約リンク【Summary-LSA】(タイプ3)

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ローカルエリア内のネットワークへの経路が簡略化して記述され、エリア境界ルータによって生成されます。これらのエントリはバックボーンエリアを介して他のエリア境界ルータにもフラッディングされますが、完全スタブエリア内へはフラッディングされません。

Summary-LSA

ネットワークサブネットマスク
ネットワークのサブネットマスクを示します。
サービスタイプ
TOSに基づいた経路を規定して経緯への互換性のために必要なフィールドであり、通常は使用しません。
サービスタイプ用のメトリック
そのネットワークまでのコストを示します。サービスタイプは必ず昇順で示し、TOS-0が必ず先頭になければなりません。

集約リンク【Summary-LSA】(タイプ4)

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自律システム境界ルータへの到達可能性が記述され、エリア境界ルータによって生成されます。これは、自律システム外部へ出て行く際の出口としての自律システム境界ルータへの経路を知らせるものです。完全スタブエリア内にはフラッディングされません。LSAのフォーマットはタイプ3と同様ですが、伝える情報がASBRルータIDなのでネットワーク情報は必要になりません。従って、ネットワークサブネットマスクフィールドには0.0.0.0が入ります。

AS外部リンク【AS-External-LSA】(タイプ5)

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自律システム外部にある宛先への経路が記述され、自律システム境界ルータによって生成されます。また、デフォルト経路を示すためにも用いられます。ただし、スタブエリアでのエリアの出口を示すのに用いられるデフォルト経路には、Summary-LSA(タイプ3)が用いられます。これらのエントリは、スタブエリア、完全スタブエリアNSSAを除く自律システム全体にフラッディングされます。

AS-External-LSA

ネットワークサブネットマスク
そのAS外部ルートのネットワークのサブネットマスクが入ります。
Eビット
AS外部ルートのメトリックの種類を表します。0の場合はE1(タイプ1)、即ちメトリックのサイズがリンク状態のメトリックに相当します。1の場合はE2(タイプ2)、即ちルーティングテーブルに保存されているメトリックと同じであることを表します。
サービスタイプ
TOSに基づいた経路を規定して経緯への互換性のために必要なフィールドであり、通常は使用しません。
サービスタイプ用のメトリック
AS外部ルートのメトリックがE1(タイプ1)の場合は、あるルータからAS外部ネットワークまでのコストは、外部コスト(AS外のコスト)と内部コスト(AS境界ルータまでのコスト)を加算します。E2(タイプ2)の場合は、AS外部ネットワークまでのコストに内部コストを加算しません。
転送先アドレス
アドバタイズしたネットワークへ向かうトラフィックが転送されるアドレスが入ります。このフィールドが0.0.0.0の場合、トラフィックはLSAを生成したルータに送信されます。
外部ルートタグ
ASBRルータ間の情報交換に利用されることがありますが、OSPFでは使用されていません。このフィールドの使用法についてはRFC1583でも定義されていません。

グループメンバリンク【Group-membership-LSA】(タイプ6)

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マルチキャストOSPFルータによってフラッディングされ、ルーティングドメイン全体にマルチキャストグループメンバの場所をアドバタイズします。

AS外部リンク【NSSA-External-LSA】(タイプ7)

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自律システム外部にある宛先への経路が記述され、NSSA自律システム境界ルータによって生成されます。タイプ5との違いは、タイプ7がNSSAにのみフラッディングされることです。LSAのフォーマットもタイプ5と同様となります。

外部属性リンク【External-attribute-LSA】(タイプ8)

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BGPパス情報をOSPFルーティングドメインを超えて運ぶ手段。

スタブエリア内のエリア境界ルータは、タイプ5の外部経路を受信すると、デフォルトルートに変換してエリア内にフラッディングします。完全スタブエリア内のエリア境界ルータは、タイプ5の外部経路、タイプ3とタイプ4の集約経路をデフォルトルートに変換してエリア内にフラッディングします。

補足事項

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2007年01月08日 最終更新:2007年01月08日