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https://www.7key.jp/nw/lan/ethernet/mac.html#mac
OSI参照モデルの「データリンク層」にて少し触れましたMACアドレス。そもそもこれは一体なんなのでしょうか。LAN【Local Area Network】上の端末からLAN上の他の端末にデータを送信する際に、送信側の端末は、とりあえず全ての端末にデータを送信します。そして、そのデータを受け取った端末は、自分宛のデータかそうでないのかを判断します。何を見て判断するの?という問いの答えがMACアドレスなのです。「IPアドレス」を読んでくれた方は、相手を特定するために各機器につけられている識別番号はIPアドレスだと解説していたじゃないかとおっしゃられるかもしれません。ここが、TCP/IPの良くできたところでもあり、難しいところでもあるのです。詳しい話は、後に「ARP の話」でするとしまして、今は簡単に解説しておきます。ネットワーク上で、MACアドレスを調べるためのアドレスが、IPアドレスなのです。考えてみてください。ネットワーク上に2台の端末しかなければ、「あなたの端末のMACアドレスを教えて」と命令すれば、自分ではないもう一つの端末はMACアドレスを教えてくれるかもしれません。ただ、通常、ネットワークには複数の端末が接続されています。そこで、どの端末のMACアドレスを知りたいのかをはっきりさせる必要が出てくるのです。「どの端末」に当たる部分がIPアドレスというわけです。そして、このMACアドレスを調べるために使用するプロトコルがARP【Address Resolution Protocol】と呼ばれるものです。今はこの程度の解説しかしませんがおおよその概要はわかったでしょうか。
https://www.7key.jp/nw/lan/ethernet/mac.html#structure
MACアドレスは48ビットの固定長からなっています。そのうち、上位3バイトの24ビットは、製造メーカ識別子となっていまして、IEEEによってコード化されたNICベンダ【Network Interface Card】ごとの一意な番号となっています。そして、下位3バイトはそのメーカで製品ごとの製造番号が割り振られているのです。
IEEE が管理する部分 | メーカが管理する部分 | ||
I/G (1) | U/L (1) | メーカ識別子(NICメーカコード) (22) | 製品番号 (24) |
IEEEが管理する部分はOUI【Organizationally Unique Identifier】と呼ばれ管理組織識別子と訳されます。ただし、I/Gは【Individual/Group】を表し、0ならば個別アドレス、1ならばグループアドレスを指します。また、U/Lは【Universal Local】を表し、0ならばグローバルアドレス、1ならばローカルアドレスを指します。IANAのOUIは「00 00 5E」となっています。補足ですが、ここで言います「メーカ」「製品」とは「ネットワーク機器製造メーカ」「ネットワーク機器」のことです。MACアドレスは「ネットワーク機器」を識別する番号と理解しておいて下さい。
ここまでかなり投げやりに「MACアドレスの話」を進めてきました。これだけでは何のことかさっぱり分からないと思いますので、併せて「ARP の話」を読むことをお勧めします。
https://www.7key.jp/nw/lan/ethernet/mac.html#supplement
MACアドレスのバイト内の伝送ビット順は、IEEEでは左から右(上位ビットから下位ビット)へ、インターネットではバイト内を右から左(下位ビットから上位ビット)へと異なっています。
自分の NIC の MACアドレスを調べるには
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