仲人

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仲人とは

最終更新
2008-01-04T20:43:59+09:00
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仲人は「なこうど」と読み、人同士の間に入って人間関係を仲立ちする役割の人を指す。特に男女の間で結婚の仲立ちをする人を指す事が多い。近年では仲人を立てずに結婚式を行う場合も多いが、かつては「仲人は親も同然」との格言があるほど影響力を持ち、結婚をする際は仲人を立てるのが一般的であった。既に平安時代頃の通い婚には仲人が登場し、男女の取り持ち役を務めていたとされる。現在の仲人とは少し違うが、鎌倉時代の一時期には「中媒(なかだち)」と呼ばれる女性がいて、未婚の男性に嫁の仲立ちをして金銭の報酬を受け取っていたこともあったと伝えられている。嫁入り婚の形を採るようになった江戸時代には仲人が非常に重視されるようになり、結婚の段取りを全て取り仕切っていた。仲人は両家の経済状況や職業、社会的地位などの釣り合いを考えながら縁談話を進め、婚礼に立ち会う保証人役も務めたため「橋渡し」とも呼ばれていた。

仲人は、既婚の男女で家庭生活がうまくいっている夫婦が選ばれる。主に、学校や職場の先輩、恩師、地域の実力者、親戚など、結婚する男女と多少なりとも関係のある人から選ぶ場合と、全く関係のない「プロ」の仲人に依頼する場合がある。仲人には間接的な名目で報酬が支払われるが、仲人もその報酬額に見合った記念品や贈り物などをプレゼントするため決して儲けになるわけではなく、交通費や衣装代などの実費分は持ち出しになる(プロの仲人は別)。しかし、仲人を務めることで社会的な評価も上がるため、別段の事情がない限り気持ちよく引き受けるのがよいとされる。逆に、家庭や仕事の事情で無理があるのに仲人を引き受けてその役割が果たせなくなるのは最も良くないこととされるため、事情がある場合にはきっぱりと断るのがよい。

現在の挙式では一般的に「媒酌人(ばいしゃくにん)」を立てるが、この呼び名は挙式当日の仲人を指し、見合い結婚の場合はそれまでの経緯上、仲人が媒酌人を兼ねるのが一般的である。

仲人は、縁結びの神「月下老」と「氷上人」を組み合わせた造語で「月下氷人」とも呼ばれる。

1990年代後半を境に仲人を立てた結婚式は激減し、仲人を立てる結婚式は首都圏では1%だけとなり、最も多い九州地方でも10.8%に過ぎなくなった(ゼクシイ調査 2004年9月13日発表)。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月04日 最終更新:2008年01月04日