鏡餅

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鏡餅とは

最終更新
2007-11-18T12:03:22+09:00
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https://www.7key.jp/data/word_custom/kagamimochi.html#what

鏡餅とは「かがみもち」と読み、円く平らに作った餅を指す。大小2つの餅を重ねて供えるものが多いが、地域によっては餅を3枚重ねたり、2段の片方を紅く着色して紅白としたもの、餅の替わりに砂糖で形作ったものなど様々なバリエーションをとる。もともと餅はハレの日に神様に捧げる神聖な食べ物と考えられ、室町時代移行正月に年神様に供える目的での現在のような鏡餅が定着していった。この風習自体は中国で元旦に固い飴を食べる風習が由来とされ、日本の宮中で「歯固め」の儀式として始ったことに由来するといわれる。

鏡餅が現在のような形で供えられるようになったのは、家に床の間が作られるようになった室町時代以降。武家では床の間に鎧や兜などの具足を飾り、その前に鏡餅を供えて「具足餅(武家餅)」と呼んだ。ただし、女児は鏡台の前に「鏡餅」を供えていたといわれる。昔の鏡は人の魂を模したことから円形であり、「鏡餅」はその円い形を模して作られたといわれる。また、大小2つ重ねあわせるのは、それぞれの段が月と日を表し、福徳が重なって縁起が良いと考えられたためといわれている。

大小2つに重ねられた餅は、半紙をを敷いた三宝に載せてその上に裏白を載せ、ダイダイやユズリハ、昆布などを供える。串柿やするめを供える地方もある。この鏡餅用に年末には多くの家庭で餅つきをしたが、12月31日の大晦日につく餅を「一夜餅(ひとよもち)」、12月29日につく餅を「苦餅(くもち)」として忌避された(ただし、「29」を「福」と読み替えてこの日に餅をつく地域もある)。鏡餅を飾るのには、末広がりが好まれて12月28日が最適とされた。正月中は1月11日鏡開きまで、家の床の間などに大きな鏡餅を飾り、各部屋には小さな鏡餅を飾るのが一般的である。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年11月18日 最終更新:2007年11月18日