カノコユリ

植物資料集（索引）

最終更新

2007-03-02T00:00:00+09:00

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• カ行
  • カから始まる植物

カノコユリの情報

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その他外観に関すること

• 葉は卵状披針形で、長さ10〜18cm、幅2〜6cm。先は尖り、革質で艶がある。

知識

• 原種のユリの一つで、カノコユリ亜属（Martagon）、Archelirion節、オリエンタル・ハイブリッド【Oriental Hybrids】にそれぞれ属する。この花を基にオランダで品種改良が行なわれ、カサブランカなどが生まれた。
• 九州、四国や台湾の山地や崖地などに自生する日本特産種のユリ。白地に紅色の斑点が鹿の子絞りのようにつくことからこの名前をもち、昔から観賞用に栽培もされている。この花を1930年にシーボルトがヨーロッパに紹介した際は、「このユリに美しさで勝るユリはない」と称賛されてその標本が現在もオランダのライデン大学に残されている。花が咲く時期からドヨウユリ（土用百合）、タナバタユリ（七夕百合）とも呼ばれている。
• 環境省のレッドデータブックでは、「近い将来に絶滅する危険性が高い種」である絶滅危惧IB類に登録されている。
• 原種の他にシマカノコユリ、タキユリ、タイワンカノコユリなど地域変種も多く、これらの花から多くの園芸品種が誕生した。純白の花をつける園芸品種もある。大東亜戦争前はテッポウユリと並ぶ主要な輸出球根であった。
• 鱗茎には食用になる。また、生薬では百合（びゃくごう）と呼ばれ、滋養強壮、利尿、咳止め、解熱、消炎などの薬効があるとされる。
• キガノコユリは中国産の別種。
• 薩摩川内市、佐世保市、魚津市などがカノコユリを市の花に指定。

花言葉

• 慈悲深さ
• 上品
• 荘厳