点字

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点字の構成と文法

最終更新
2007-05-09T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/tenji/composition.html#composition

点字のイメージ図

上図のように点に番号を記し、点のある場所を●、ない場所を○と表記するのが一般的。ただし、これは読む時の形であり点字定規等で書く場合は、紙の裏から点筆を刺すので左右が逆になる。6つの点で表される1文字の単位を「マス」と呼ぶ。代表的な日本式では、1番と2番のように縦の点間距離は2.25mm、1番と4番のように横の点間距離は2.20mm、文字と文字の間隔は2.80mmである(欧米式では、縦が2.25mm、横が2.50mm、文字間が3.50mm)。点字は全て横書きで、読むときは凸面を左から右に読むこととなる。1ページに入る点字を単純にマスから計算をすると、B5サイズで約650文字、A4サイズで約840文字となる。ただし、通常の日本語の文章を点字で記載すると、点字では漢字を表すことができないため全てがカナ文字に変換され、単純に文字数は元の文章の約2倍の量となる。

また、点字は全てカナ文字であるため、通常の文書に用いられる句読点だけでは単語の境目が分かりづらくなる。そこで一定のルールに従ってマスをあけ、文を読みやすく誤読のないように工夫しなければならない。これを「マスあけ」あるいは「わかち書き」と呼ぶ。具体的には、文節の間に区切りとしての空白を挿入し、読みやすくし、文頭や段落は2文字分の空白で表すこととなる。

基本的に、点字は音に忠実に表記することとなる。

更に、点字は1マス6点しかなく、同じ点の組み合わせが幾通りもの文字に共通して使われる。例えば、1の点は日本語の「ア」を表し、数字を表す数符を前置すれば「1」を表し、外国語を表す外字符を前置すれば「a」を表すこととなる。これを「使い分け」と呼ぶ。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年05月09日 最終更新:2007年05月09日