白金【Platinum】

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白金の基本情報

最終更新
2007-04-26T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/pt.html#basic

白金の一般特性

名称/記号/番号
白金 / Pt / 78
分類
遷移金属
族/周期/ブロック
10(VIII) / 6 / d
密度/硬度
21090kg・m-3 / 3.5
単体の色
灰色がかった白

白金の原子特性

原子量
195.084amu
原子半径(計測値)
135(177)pm
共有結合半径
128pm
VDW半径
175pm
電子配置
[Xe]4f145d96s1
電子殻
2, 8, 18, 32, 17, 1
酸化数(酸化物)
2,4(塩基性酸化物)
結晶構造
面心立方構造

白金の物理特性

固体(常磁性)
融点
2041.4K(1768.3℃)
沸点
4098K(3825℃)
モル体積
9.09×10-6m3・mol-1
気化熱
510kJ・mol-1
融解熱
19.6kJ・mol-1
蒸気圧
0.0312Pa(2045K)
音の伝わる速さ
2680m・s-1(293.15K)

その他

クラーク数
5×10-7%
電気陰性度
2.28(ポーリング)
比熱容量
130J・kg-1・K-1
導電率
9.66×106m・Ω
熱伝導率
71.6W・m-1・K-1
イオン化エネルギー
第1イオン化エネルギー:870kJ・mol-1/第2イオン化エネルギー:1791kJ・mol-1

白金のその他情報

最終更新
2007-04-26T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/science/element/pt.html#basic

白金の特徴

貴金属元素。現代日本においてはプラチナと呼ばれる事が多い。化学的に非常に安定であるため、装飾品に多く利用される一方、触媒としても自動車の排気ガスの浄化をはじめ多方面で使用されている。また酸にも強く、と同じく王水以外には溶けない事で知られている。「白金」の表記から「ホワイトゴールド【White Gold】」と混同されることもあるが、ホワイトゴールドは金をベースとした合金で白金とは全く異なる金属。

白金の歴史

古くは古代エジプト第18王朝時代にファラオの装身具としてわずかながら利用されていたと言われている。現存する最古のプラチナ製品は、ルーブル美術館収蔵の通称「テーべの小箱」。エジプトのテーベにある女性神官シェペヌペットの墓から出土した小箱で、紀元前720年から紀元前659年頃のものと思われる。また、10世紀頃には南米でも装身具として利用されていた。これは純度80%以上もあるもので、当時すでに高度な精錬技術があった事を示す。スペイン人による南米侵略の際に、当時ヨーロッパで珍重されていたと勘違いされて略奪され、持ち帰られた。しかし、銀と同じ加工設備ではプラチナを溶かすことができず(銀よりも融点が高い)大量に廃棄された。1735年に、スペインの海軍将校がコロンビアのピント川河畔で銀に似た白い金属を発見し、本国に報告。これがプラチナの「再発見」となる。スペイン人達は、これを「ピント川の小さな銀【platina del Pinto】」と呼び、これが現在のplatina、あるいは元素名platinum(ラテン語形)の語源となっている。

白金の用途

その他

スペイン語の「銀(plata)+縮小辞(in)」から命名。理由は歴史の項目を参照。

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年04月26日 最終更新:2007年04月26日