良行淳之介

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良行淳之介の概要

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2007-10-13T00:00:00+09:00

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良行淳之介【よしゆき じゅんのすけ】（1925年4月13日 - 1994年7月26日）は、日本文学の小説家。対談やエッセイの名手としても知られた。

良行淳之介の略歴

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• 1925年4月13日：岡山県岡山市に長男として生まれ、東京麹町に育つ。
• 府立一中の受験に失敗し、麻布中学を経て旧制静岡高校（現静岡大学）文丙（文系仏語クラス）に進む。
• 1944年：徴兵検査を受け甲種合格、20歳で召集されるが、9月1日の入営直後に気管支喘息と診断され帰郷。
• 1945年：東京大学に入学。5月の東京大空襲で焼け出される。
• 1947年：新太陽社に入社。『モダン日本』『アンサーズ』などの雑誌の編集に携わった。
• 1952年：『原色の街』が芥川賞候補になるが落選。その後『谷間』、『ある脱出』で候補に上るが、いずれも落選。
• 1954年：『驟雨』で第31回芥川賞を受賞し、収入の手段が他にないので、受賞を機に作家生活に入る。
• 1994年：肝臓癌のため、聖路加国際病院で永眠。

良行淳之介の残した名言

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• 女性の愛というものは、相手に自分をささげることによって完成され、男性の愛は相手から奪うことによって完成される（『ぼくふう人生ノート』より）。
• 恋愛をして分かることの一つは、時間というものは一定の速度で過ぎていかなければならぬということです。
• 青春の時期は、いつの時代でも恥多く悩ましいものだ。もう一度やれといわれてもお断りしたい（『悪魔の時期』より）。
• 若者にとって酒は大人の勲章である。
• 虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。保険に入っていれば金を残す。
• 汚れるのが厭ならば、生きることをやめなくてはならない。生きているのに汚れていないつもりならば、それは鈍感である（『なんのせいか』より）。

良行淳之介の逸話

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• 作家・詩人の吉行エイスケは父。母の吉行あぐりは美容師として有名。女優の吉行和子、詩人の吉行理恵は妹。
• 1999年、静岡県掛川市にある社会福祉施設「ねむの木学園」の敷地内に、吉行淳之介文学館が開館。
• 1944年に徴兵検査を受け甲種合格、20歳で召集されるが9月1日の入営直後に気管支喘息と診断され帰郷。ところが翌年ふたたび徴兵検査の通知が届き、またもや甲種合格をしている。
• 大学の授業にはあまり出席せず、学費をついに一度も払わなかったとされる。
• 一度結婚し本妻との間に女児が一人いたが、女優宮城まり子と恋におちて事実上の伴侶となるも本妻が遂に離婚に応じなかった。また晩年、愛人が別に1人あり、淳之介死後その存在が公表された。没後、晩年の愛人・大塚英子が『「暗室」のなかで 吉行淳之介と私が隠れた深い穴』（河出書房新社：1995年）、宮城が『淳之介さんのこと』（文芸春秋：2001年)、本妻・吉行文枝が『淳之介の背中』（新宿書房：2004年）をそれぞれ発表している。
• 私小説的な純文学系の小説のほか、『軽薄のすすめ』など軽妙な随筆のファンも多い。
• 長年にわたって週刊誌に対談コーナーを連載し「座談の名手」としても知られた。
• 阪神タイガースのファンで、『Number』誌上で山藤章二、上岡龍太郎と鼎談を行ったこともある。