オスカー・ワイルド【Oscar Fingal O’Flaherty Wills Wilde】
オスカー・ワイルドの概要
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オスカー・フィンガル・オフレアティ・ウィルズ・ワイルド【Oscar Fingal O’Flaherty Wills Wilde】(1854年10月15日 - 1900年11月30日)は、アイルランド出身の作家、劇作家。戯曲『サロメ』や『真面目が肝心』、小説の『幸福な王子』や『ドリアン・グレイの肖像』などを書いた、ヴィクトリア朝時代イギリス文学作家の1人。
オスカー・ワイルドの略歴
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- ダブリンでプロテスタントのアングロ・アイリッシュの家庭に生まれる。父ウィリアム・ワイルド【William Wilde】は外科医で著述家、母親ジェイン・フランセスカ・エルジー【Jane Wilde】は詩人。
- 1871年から1874年までダブリン大学のトリニティ・カレッジで学び、とりわけ古典ギリシャ語に才能を発揮。
- 奨学金を得て1874年から1878年まではオックスフォードのモードリン・カレッジで学ぶ。
- ダブリンに戻り女優のフローレンス・アン・レモン・バルコムと恋に落ちる。しかし彼女はブラム・ストーカーと婚約し、傷心のワイルドはダブリンを離れ、以後ほとんど戻らなかったとされる。
- ロンドン、パリ、アメリカなどで文学講演会を開催。
- 1881年:初めての詩集を出版。
- 1884年5月:ロンドンで政治家の令嬢コンスタンス・ロイドと結婚。
- 1888年:童話『幸福な王子』を出版。
- 1895年:人気作家としての絶頂期に、第9代クィンズベリー侯爵(近代ボクシングのルールに名を残すことで知られる)の三男アルフレッド・ダグラス卿(愛称ボジー)との同性愛がきっかけとなり、4月5日、男性同士間における性行為の罪で逮捕される。5月25日に重労働2年の有罪判決を受け、ホロウェイ刑務所からペントンヴィル刑務所、ワンズワース刑務所、レディング刑務所にて服役。この間、11月12日、破産宣告を受ける。妻コンスタンスと息子たちはスキャンダルによる影響から姓をホランド【Holland】と変え、ワイルドの妻子であることを世間から隠そうとした。
- 1897年5月19日:刑期を終えて出所、ただちに渡仏。
- 1897年5月28日:デイリー・クロニクル紙に「マーティン看守事件、獄中の残虐行為」と題する論文を発表し、当時のイギリスの刑務所制度を批判。
- 1898年2月13日:長編詩『レディング監獄のバラード』をC.3.3.という自らの囚人番号で発表して反響を呼ぶ。
- 1898年:妻コンスタンスが手術中に急死。
- 晩年をセバスチャン・メルモスという変名で過ごし、貧困のうちにパリで死亡。
オスカー・ワイルドの残した名言
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- すべての粗悪な芸術は善良な意図の結果である。【All bad art is the result of good intentions.】
- つねに敵を許せ。それ以上に奴らを嫌がらせることはない。【Always forgive your enemies; nothing annoys them so much.】
- どんな愚者でも歴史を作れる、しかし歴史を書くには天才が必要である。【Any fool can make history, but it takes a genius to write it.】
- わずかばかりの誠実さは危険、度を越した誠実さは致命的。
- アメリカでは、大統領は4年間統治するが、ジャーナリズムは永久に支配する。
- タバコは完全な愉楽の完全な典型である。実にうまい、そして不満を追い払う。それ以上何を望もうか。
- 愛国心とは野蛮な美徳である。【Patriotism is the virtue of the vicious.】
- 愛情のない結婚は悲劇だ。しかしまるっきり愛情のない結婚よりいっそう悪い結婚が1つある。それは、愛情はあるが片一方にだけ、という場合だ。
- 悪い話は単刀直入に言うのがよい。
- 偉大な芸術家は物事をあるがままには決して見ない。もしそうしたのなら、芸術家ではなくなってしまうから。【No great artist ever sees things as they really are. If he did, he would cease to be an artist.】(『嘘の衰退』より)
- 噂をされるより悪いことが1つだけある。それは、噂すらされないことだ。
- 過去を買い戻せるほど裕福なものはいない。【No man is rich enough to buy back his own past.】
- 我々は自然を鑑賞する事ばかりが多く、自然とともに生きようとする事があまりに少いように思われる。
- 関心を全然持たない人々にはつねに親切でありうる。
- 恐ろしい夢を見た。死者たちの宴に僕が列席している夢を見たんだ。
- 教育は結構なものである。しかしいつも忘れてはならない。知る価値のあるものはすべて、教えられないものだということを。
- 軽い苦痛と浮気な恋だけが、永い生命がある。
- 現代の女性は、あらゆることを理解する。ただ、自分の亭主のことだけは理解しない。
- 罪などはない、ただし愚鈍は除く。【There is no sin except stupidity.】(『芸術家としての批評家』より)
- 子供をよくする最善の方法は子供を幸せにしてやることだ。
- 私はすべてを知っていられるほど若くない。【I am not young enough to know everything.】
- 私は人生をあまりにも重要なものと思っているので、真面目にその話をすることができない。
- 試験では、賢い者が答えられないような問題を馬鹿な奴が出す。【In examinations the foolish ask questions that the wise cannot answer.】(『若者のための警句と哲学』より)
- 自分自身を愛するということは、一生涯続くロマンスを始めることである。【To love oneself is the beginning of a life-long romance.】(『理想の良人』より)
- 若いときの自分は、金こそ人生でもっとも大切なものだと思っていた。今、歳をとってよくわかったのだが、まったくその通りだった。
- 宗教は真と証明されたときに死ぬ。科学は死んだ諸宗教の記録である。【Religions die when they are proven to be true. Science is the record of dead religions.】(『若者のための警句と哲学』より)
- 女が再婚する場合は先夫を嫌っていたからで、男が再婚する場合は先妻を熱愛していたからだ。女は運を試し、男は運を賭けるのだ。
- 女は愛されることを求め、理解されることを求めない。
- 女は男に欠点があるからこそ愛するのだ。男に欠点が多ければ女は何もかも許してくれる。我々の知性さえもだ。
- 真の友人は正面から君を刺す。【A true friend stabs you in the front.】
- 真実を語ることはつらいことだ、と私は君に言った。嘘をむりやり言わされるということは、まして悪いことだ。【I have said to you to speak the truth is a painful thing. To be forced to tell lies is much worse.】(『深き淵より』より)
- 人間のことを、あの人は良い人だとか、この人は悪い人だとか、そんな風に区別するなんて全くばかげた話ですよ。人間は魅力があるか、さもなければ退屈か、そのどちからですからね。
- 人間は自らをあまりにも深刻に考えすぎる。即ちこれを原罪という。
- 人気者になるのためには、凡庸でなくてはならない。【To be popular one must be a mediocrity.】
- 正しい結婚の基礎は相互の誤解にある。
- 生活するとは、この世でいちばん稀なことだ。たいていの人は、ただ存在しているだけである(『社会主義下の人間の魂』より)。
- 戦争では強者が弱者という奴隷を、平和では富者が貧者という奴隷をつくる。
- 他人の悲劇は、常にうんざりするほど月並みである。
- 男と女の間に友情はあり得ない。情熱、敵意、崇拝、恋愛はある。しかし友情はない。
- 男の人って、一度女を愛したとなると、その女のためならなんだってしてくださるでしょ。たった一つ、してくださらないもの。それはいつまでも愛しつづけるってことよ。
- 男はあまりに早く人生を知りすぎ、女はあまりに遅く知りすぎる。
- 男はどんな女といても幸福にいけるものです。彼女を愛さないかぎりは。
- 男は常に女の初恋の人でありたがる。それが男の無様な虚栄である。
- 男は退屈から結婚し、女は好奇心から結婚する。そして双方とも失望する。
- 道徳的な本とか、非道徳的な本とかはない。本はよく書けているか、まずいかだ。それだけのことだ。【There is no such thing as a moral or an immoral book. Books are well written, or badly written. That is all.】(『ドリアン・グレイの肖像』より)
- 悲しみの表現を身につけるとあなたにとって貴重なものとなる。喜びの表現を身につければ限りない喜びが味わえるというものだ。
- 夫婦の愛情ってものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるものなんです。
- 文学とジャーナリズムの違いは、ジャーナリズムが読んでも面白くないものであり、文学が読まれないものであるということである。
- 本当に僕は幸福でした。もし快楽が幸福であるならばね。
- 友人の苦難に同情することは誰にでもできるが、友人の成功に同感するには、たいへん優れた性質が必要だ。
- 裕福な独身者には重税が課されるべきであろう。ある人間が他人よりも幸福であるというのは不公平だ。
- 冷笑家とは何かって。あらゆるものの値段を知っているが、その価値を知らない男のことですよ。【What is a cynic? A man who knows the price of everything and the value of nothing.】(『ウィンダミア夫人の扇』第三幕より)
- 恋の測りがたさにくらべれば、死の測りがたさなどなにほどのことでもあるまいに(『サロメ』より)。
- 老人はあらゆる事を信じる。中年はあらゆる事を疑う。青年はあらゆる事を知っている。
オスカー・ワイルドの逸話
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- 長男シリルは第1次世界大戦に従軍し戦死。次男ヴィヴィアンは作家・翻訳家として活躍した。
- ワイルドの生涯は映画『オスカー・ワイルド』(1997年公開)で細かく描かれている。
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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年10月17日 最終更新:2007年10月17日