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https://www.7key.jp/nw/wan/public/ss7.html#what
SS7は、No.7共通線信号方式【Common Channel Signaling System No.7】と呼ばれ、C7【CCITT number 7】とも略されます。電気通信事業者のネットワーク内では、電話交換機は音声を通す線とは別に電話番号や課金情報など、様々な情報をやり取りする共通線と呼ばれる専用のケーブルで結ばれています。この共通線ネットワークでやり取りをするメッセージを共通線信号と呼び、SS7はITU-Tで7番目に標準化された、加入電話やデジタルネットワークを制御するために用いられるプロトコル群を指します。SS7では共通データベースの参照機能などを付加して転送などの付加サービスを提供したり、通話とは直接関係しない発信者番号通知などのサービスの提供をしたりすることが可能となりました。
このSS7プロトコル群は大きく、MTP、SCCP、ISUP、TCAPの4つから構成されています。最下層はMTPで基本的な経路管理を行い、その上位層のSCCPで基本的な経路管理では補えない接続に関する付加機能を提供します。更にその上位層のISUPで発信や受信に関する機能を取り扱い、最上位層のTCAPで交換機能と直接関係のない様々な付加機能を提供することとなります。つまり、物理層、データリンク層、ネットワーク層のプロトコルとしては、それぞれMTP Level1、MTP Level2、MTP Level3が、トランスポート層のプロトコルとしてはSCCPなどが、アプリケーション層のプロトコルとしてはISUPやTCAPなどが属していることとなります。
名称 | 説明 | |
---|---|---|
TCAP | Transcation Capabilities Application Part | 交換とは直接関係しない付加機能 |
ISUP | ISDN User Part | 受発信に関する設定 |
SCCP | Signaling Conection Control Part | 接続に関する付加機能 |
MTP | Message Transfer Part | 基本的な経路管理 |
https://www.7key.jp/nw/wan/public/ss7.html#supplement
初期の電話では、監視や経路の管理信号を音声と同じ電話網に流していました。しかし、同じ電話線で管理信号を流すということは、その間音声信号を流せないために話中が増えることとなり、電話網の効率が低下する原因となりました。また、不正通話に弱いとの欠点もあり、電話網は現在の音声信号と管理信号を別々に管理する共通線方式(CCIS【Common Channel Interoffice Signaling】)へと移行することとなりました。SS7は元々AT&T社で1975年から開発されていたものをITU-Tが1981年にQ.7XX-series勧告として発表をしたものです。
北米ではSS7のことをCCS7と呼ぶ習慣があり、ヨーロッパ各国ではC7と呼ぶ習慣があるようです。
共通線には、企業向けの通信サービスの1つであるデジタルネットワークや家庭向けのISDNサービスと同じ伝送方式の回線が利用されています。
SS7は、電話機と電話交換機の間での制御信号のやり取りにも用いられています。
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