衣替え

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衣替えとは

最終更新
2007-12-30T10:43:27+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/word_custom/koromogae.html#what

衣替え(ころもがえ:衣更え、更衣とも表記)は、季節の推移に応じて衣服を替えること。また、そのために衣服の収納場所を変更することも指す。これは、かつて日本人の普段着が和服だったころ、6月1日に裏地をつけた「袷(あわせ)」から、裏地のない「単衣(ひとえ)」に替えた風習が現在に残ったものである。

衣替えは「更衣(こうい)」とも呼ばれ、平安時代の宮中で4月10月の「朔日(さくじつ)」(1日のこと)に行われており、とくに4月朔日の更衣を「綿貫(わたぬき)」と呼んだ。これは、綿入りの衣服から綿を抜いたことによると言われている。やがてこれが民間にも広がったが、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も「更衣」と言い、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御(にょうご)に次ぐ者を指すようになったので、民間では更衣とは言わず衣替えと言うようになった。

しかし、4月に単衣に替えるのは気候的に合わなかったことから、江戸幕府は4月1日から5月4日までと、9月1日から9月8日までは袷、5月5日から8月31日までは裏地のない「帷子(かたびら)」、9月9日から3月31日までは防寒用の「綿入れ(わたいれ)」を着るとの年に4回の衣替えを取り決め、民間でもそれに準じて衣替えをするようになった。

明治時代になり和服から洋服を着るようになったのを機に、政府は旧暦の日付をそのまま新暦に移行して、6月1日を夏の衣替え、10月1日を冬の衣替えの目安とした。それが今日にも続いているが、年によって気候の違いもあり、現在では学校など以外、衣替えの時期はさほど厳密ではなくなってきている。

なお沖縄・奄美では気候の関係で衣替えは5月1日11月1日に行われている。中学・高校の場合、新入生は4月の入学式から夏服を着用させるところもある。

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Copyright (C) 2007 七鍵 key@do.ai 初版:2007年12月30日 最終更新:2007年12月30日