暦注下段

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暦注下段とは

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2006-11-18T00:00:00+09:00
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暦注下段は「れきちゅうげだん」と読み、暦の最下段に書かれていた日々の吉凶についての暦注を指す。単に下段ともいう。下段には迷信的な要素が大きく弊害も大きいことから、日本では朝廷や政府から3回禁止されたが現在まで根強く生き残っている。

受死日

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じゅしにち、じゅしびと読む。暦の下段に「●」の印で表されることから黒日とも呼ばれる。最悪の大凶日とされ、他の暦注は一切見る必要もないとまで言われている。この日に病を患えば必ず死ぬと伝えられている。病気の見舞い、服薬、鍼灸、旅行が特に凶とされている。葬式は差し支えない。受死日の配当は節切りで下記の通り。

1月戌の日2月辰の日3月亥の日
4月巳の日5月子の日6月午の日
7月丑の日8月未の日9月寅の日
10月申の日11月卯の日12月酉の日

十死日

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じゅうしにちと読む。暦には「十し」と書かれることがある。受死日に次ぐ凶日と言われ、全てのことが凶とされる。受死日とは異なり葬式も差し支えありとされている。十死日の配当は節切りで下記の通り。

1月酉の日2月巳の日3月丑の日
4月酉の日5月巳の日6月丑の日
7月酉の日8月巳の日9月丑の日
10月酉の日11月巳の日12月丑の日

五墓日

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ごむにちと読む。語墓とは5つの墓のことであり、十二支の丑・辰・未・戌が土性のことからこれら5つの干支を五墓日としている。いずれも凶日で、家作りは構わないが、動土、地固め、葬式、墓作り、種まき、旅行、祈祷などは凶とされる。名称から、この日にこれらのこと、特に葬式を行うと周りで5人の墓が並ぶとも言われている。その日取りは、その人の生まれ年の納音の性によって決定される。

木性の人乙丑の日
火性の人丙戌の日
土性の人戊辰の日
金性の人辛未の日
水性の人壬辰の日

帰忌日

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きこにち、きこび、きこじつ、きしにちなどと読む。帰忌とは天ぼう星の精であり、これが地上に降り人家の門の前で家人の帰りを妨害するとされる日が帰忌日である。特に金の貸し借りが凶とされている。帰忌日の配当は節切りで次の通り。

1月・4月・7月・10月丑の日
2月・5月・8月・11月寅の日
3月・6月・9月・12月子の日

血忌日

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ちこにち、ちいみにち、ちいみびなどと読む。血忌は梗河星(うしかい座のρ・σ・ε星)の精で、中国ではこの3つの星を「殺忌」、「日忌」、「血忌」と呼び殺伐の気を司ると考えていた。この日は血を見ることが凶とされ、特に鍼灸、刑戮、狩猟などが凶とされる。血忌日の配当は節切りで次の通り。

1月丑の日2月未の日3月寅の日4月申の日
5月卯の日6月酉の日7月辰の日8月戌の日
9月巳の日10月亥の日11月午の日12月子の日

重日

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じゅうにちと読む。暦には「ちう日」と書かれることがある。重日は陽が重なる巳の日と、陰が重なる亥の日に配当される。また月と日の数字が同じ日も重日とされる。この日に行ったことは重なって起こるとされ、吉事には吉で凶事には凶とされている。婚礼は再婚に繋がることから凶とされている。

復日

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ふくにち、ぶくびと読む。暦には「ぶく日」と書かれることがある。この日に行ったことは重なって起こるとされ、吉事には吉で凶事には凶とされている。婚礼は再婚に繋がることから凶とされている。復日の配当は節切りで次の通り。

1月・7月甲と庚の日
2月・8月乙と辛の日
3月・6月・9月・12月戊と己の日
4月・10月丙と壬の日
5月・11月丁と癸の日

天火日

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てんかにち、てんかびと読み、五貧日とも呼ばれる。五行説では火気を天火・地火・人火に分け、天火は天の火気が酷しいとの意味。この日に棟上や屋根葺きなどを行うと必ず火災に遭うとされている。また、家屋の修理や引越しも凶とされている。天火日の配当は節切りで次の通り。

1月・5月・9月子の日
2月・6月・10月卯の日
3月・7月・11月午の日
4月・8月・12月酉の日

地火日

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ぢかにち、ちかびと読む。五行説では火気を天火・地火・人火に分け、地火は大地の火気が酷しいとの意味。この日は、動土、定礎、柱建て、井戸掘り、種まき、築墓、葬式などが凶とされている。地火日の配当は節切りで次の通り。

1月巳の日2月午の日3月未の日4月申の日
5月酉の日6月戌の日7月亥の日8月子の日
9月丑の日10月寅の日11月卯の日12月辰の日

凶会日

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くえにち、くえびと読む。暦には「くゑ日」と書かれることがある。陰陽二気の調和が悪く万事に忌むべき日とされ、この日に吉事を行うことは凶とされている。古い暦注の一つで、具注暦には24種の名称で記載されている。宣明暦には1年に82回記載され、貞享暦で72回に整理された。宣明暦時では節切りで、貞享暦以降は月切り(旧暦)で配当された。下記の括弧書きは貞享暦で廃止されたもの。

1月辛卯・(庚戌)・甲寅
2月己卯・乙卯・辛酉
3月甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・壬申・戊申・庚辰・甲申・甲辰・丙申・甲辰・庚申・(癸亥)
4月戊辰・(己巳)・辛未・癸未・乙未・己亥・丙午・丁未・(丁巳)・戊午・己未・癸亥
5月丙午・(壬子)・戊午
6月己巳・丙午・丁未・(癸丑)・丁巳・(戊午)・己未
7月乙酉・甲辰・庚申
8月己酉・乙卯・辛酉
9月(丙寅)・甲戌・(戊寅)・(庚寅)・辛卯・壬辰・癸巳・甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・(壬寅)・庚戌・甲寅
10月乙丑・己巳・丁丑・戊子・己丑・戊戌・己亥・辛丑・壬子・癸丑・丁巳・癸亥
11月戊子・丙午・壬子
12月戊子・丁未・壬子・(癸丑)・癸亥

往亡日

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おうもうにちと読む。「往きて亡ぶ日」とされ、この日に軍を進めることや遠行が忌まれた。また、拝官・移転・婚礼などが凶とされている。往亡日の配当は節切りで各月の節気の日からの日数で決められている。

1月7日目2月14日目3月21日目4月8日目
5月16日目6月24日目7月9日目8月18日目
9月27日目10月10日目11月20日目12月30日目

三箇の悪日

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さんがのあくにちと読み、大禍日(たいかにち)、狼籍日(ろうしゃくにち)、滅門日(めつもんにち)の3つの凶日の総称。三箇の悪日は、各人の生まれ月の十二支によって配当が異なる。三箇の悪日は万事に用いるべからずとされており、特に仏事は大凶としている。三箇の悪日の配当は節切りで次の通り。

生年忌月大禍日狼籍日滅門日
子年1月亥の日子の日巳の日
丑年2月午の日卯の日子の日
寅年3月丑の日午の日未の日
卯年4月申の日酉の日寅の日
辰年5月卯の日子の日酉の日
巳年6月戌の日卯の日辰の日
午年7月巳の日午の日亥の日
未年8月子の日酉の日午の日
申年9月未の日子の日丑の日
酉年10月寅の日卯の日申の日
戌年11月酉の日午の日卯の日
亥年12月辰の日酉の日戌の日

大禍日

三箇の悪日の中でも最も悪い日とされている。口舌は慎み、家の修理、門戸の建造、船旅、葬送は厳しく忌むべし。

狼籍日

万事に凶とされている。この日取りは天火日と全く同じ。この日を犯すと百事皆失敗するとされている。

滅門日

万事に凶とされている。この日を犯すと「滅門」の字の通り、一家一門を亡ぼすと言われている。

七箇の善日

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天赦日

てんしゃにち、てんしゃびと読み、七箇の前日の1つ。暦には「天しや」と書かれ、選日にも書かれる。この日は百神が天に昇り天が万物の罪を赦す日とされ、最上の大吉日とされている。そのため、天赦日にのみ「万よし」とも注記される。天赦日は季節と日の干支で決まり、年に5回または6回ある。

立春から立夏の前日まで戊寅の日
立夏から立秋の前日まで甲午の日
立秋から立冬の前日まで戊申の日
立冬から立春の前日まで甲子の日

神吉日

かみよしにち、かみよしびと読み、七箇の善日の1つ。暦には「神よし」と書かれる。神事に関すること、つまり神社に詣でること、祭礼、祖先を祀ることに吉とされる。神吉日は日の干支のみで決まり(不断)、次の33種の干支に配当される。数字は甲子からの日数。2乙丑/4丁卯/6己巳/7庚午/9壬申/10癸酉/14丁丑/16己卯/19壬午/21甲申/22乙酉/25戊子/28辛卯/31甲午/33丙申/34丁酉/36己亥/37庚子/38辛丑/40癸卯/42乙巳/43丙午/44丁未/45戊申/46己酉/48辛亥/49壬子/52乙卯/55戊午/56己未/57庚申/58辛酉/60癸亥

大明日

だいみょうにちと読み、七箇の善日の1つ。暦には「大みやう」と書かれる。大明は天地が開通し隅々まで太陽の日が照る日との意であり、全ての吉事・善事において大吉とされている。特に建築・移転・旅行に良いとされる。大明日は日の干支のみで決まり(不断)、次の25種の干支に配当される。数字は甲子からの日数。6己巳/7庚午/8辛未/9壬申/10癸酉/14丁丑/16己卯/19壬午/21甲申/24丁亥/29壬辰/32乙未/39壬寅/41甲辰/42乙巳/43丙午/44丁未/46己酉/47庚戌/48辛亥/53丙辰/55戊午/56己未/57庚申/58辛酉

鬼宿日

二十八宿の鬼宿。

天恩日

てんおんにちと読み、七箇の善日の1つ。暦には「天おん」と書かれる。天の恩恵を受ける日とされ、吉事に用いて大吉であるが凶事に用いてはならないとされる。天恩日は日の干支のみで決まり(不断)、次の15種の干支に配当される。数字は甲子からの日数。1甲子/2乙丑/3丙寅/4丁卯/5戊辰/16己卯/17庚辰/18辛巳/19壬午/20癸未/46己酉/47庚戌/48辛亥/49壬子/50癸丑

母倉日

ぼそうにちと読み、七箇の善日の1つ。暦には「母倉」と書かれる。母が子を育てるように天が人を慈しむ日とされ、何事にも吉、特に婚姻は大吉とされる。普請・造作も吉とされる。母倉日の配当は節切りで以下の通り。

1月・2月子と亥の日
4月・5月寅と卯の日
7月・8月丑と辰と未と戌の日
10月・11月申と酉の日
3月・6月・9月・12月巳と午の日

月徳日

つきとくにち、がっとくにちと読み、七箇の善日の1つ。家の増改築など土に関わる行いに吉とされている。月徳日の配当は節切りで以下の通り。

1月・5月・9月丙の日
2月・6月・10月甲の日
3月・7月・11月壬の日
4月・8月・12月庚の日

時下食

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ときげじきと読み、下食時(げじきどき)とも呼ばれる。時下食は他の暦注と異なり、特定の日の特定の時間を忌むものである。この時に食事をすると食物の栄養が全て天狗星の精に吸い取られてしまうとされ、その残りを食べると災いがあるとされている。またこの時間には食事の他に、種まきや俵を開けること、沐浴、草木を植えることも凶とされている。時下食の日と時間は月を節切りとし以下の通り。

1月未日亥刻2月戌日子刻3月辰日丑刻4月寅日寅刻
5月午日卯刻6月子日辰刻7月申日巳刻8月酉日午刻
9月巳日未刻10月亥日申刻11月丑日酉刻12月卯日戌刻

歳下食

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さいげじき、さいかじきと読む。流星の一種である天狗星の精が食事のために下界に下りて来る日とされる。軽い凶日とされ、他の暦注に吉日があれば歳下食は忌む必要がないと言われている。ただし他の凶日と重なると、その凶がより重くなるとされる。この日は、大食・大酒を慎む日とされ、また時下食と同じく、種まきや俵を開けること、草木を植えることも凶とされる。歳下食は特定の干支の日に配当され、その干支は年の十二支により異なる。数字は甲子からの日数。

子年14丁丑丑年27庚寅寅年4丁卯卯年29壬辰
辰年54丁巳巳年43丙午午年44丁未未年57庚申
申年34丁酉酉年23丙戌戌年48辛亥亥年5庚子

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Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年11月18日 最終更新:2006年11月18日