リソースレコード【Resource Records】

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リソースレコードとは

最終更新
2006-01-16T23:55:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/resource_records.html#what

ドメイン名スペースは別ページにて解説。リソースレコードとは、DNSが参照する1つのホストの情報に関するレコードを指します。リソースレコードはそれぞれが固有の情報を持っており、どのノードにも対応するリソースセットをもちます。リソースレコードは最長63オクテットのラベルで一意に識別されます。

リソースレコードのデータ形式
名前長さ意味
Owner可変長そのドメインの名前で最長255オクテット。この文字列はNull文字で終了する。
Type16bitこのレコードに保存されているリソースのタイプ。
Class16bitプロトコルファミリーを示すために使われる。16bitにコード化された値で示され、通常は0x0001の値をとる
TTL32bitリゾルバはこの秒数だけリソースレコードのキャッシュを保持し、その後破棄する。
RDLength16bitRDATAの長さ
RDATA可変長TypeとClassによって変化するデータで、リソースの中身となる部分。

リソースレコードタイプ

最終更新
2006-01-16T21:03:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/resource_records.html#type
リソースレコードタイプ
コード名前意味
1Aホストのアドレス
2NSそのドメインが管理するネームサーバ
3MDそのドメインのメールエージェントをもつホスト
4MFそのドメインのためにメール送信可能なホスト
5CNAMEエイリアス
6SOAオーソリティゾーン情報
7MB指定されたメールボックスを持つホスト
8MGそのメールグループに属するメールボックスを持つホスト
9MR改名メールボックスのドメイン名
10NULLその他情報
11WKSウェルノウンサービス
12PTR(逆引きに使用する)ポインタ
13HINFOそのホストが使うCPUとOSのタイプ
14MINFOメーリングリストを担当するメールボックス
15MXそのドメインのメールサーバ
16TXTテキスト文字列

Aタイプリソースレコード

ホストの32bitIPアドレスがRDataフィールドに置かれます。ホストが複数のIPアドレスを持つ場合は複数のAタイプレコードを作る必要があります。

Aタイプリソースレコード
OwnerTypeClassRData
wwwAIN192.168.0.1
webAIN192.168.0.2
popAIN192.168.0.3
wwwAIN192.168.1.1

NSタイプリソースレコード

オーソリティ情報があると思われるホストの名前を示すために使われるレコードです。RDATAにはオーソリティとなるネームサーバドメイン名が入ります。

NSタイプリソースレコード
OwnerTypeClassRData
7key.jpNSINns1.7key.jp
web.7key.jpNSINns2.web.7key.jp

MDタイプリソースレコード

このタイプは廃止されています。このレコードがあれば、ネームサーバは拒絶するか、優先度を0にしてMXレコードに変換するよう推奨されています。

MFタイプリソースレコード

このタイプは廃止されています。このレコードがあれば、ネームサーバは優先度を10にしてMXレコードに変換するよう推奨されています。

CNAMEタイプリソースレコード

CNAMEタイプレコードのOwnerフィールドにはこのホストエイリアスが入れられ、RDATAにはレコードのOwnerの標準ドメイン名が入れられます。標準ドメイン名を解決するためのAタイプレコードが別途必要となり、CNAMEタイプレコードはエイリアスの標準ドメイン名を示すために使われます。

CNAMEタイプリソースレコード
OwnerTypeClassRData
wwwAIN198.168.0.1
webCNAMEINwww.7key.jp

エイリアス

エイリアスは別名と訳されます。DNSでは1つのホストが複数の名前をもつことが許されており、その様な場合に追加で登録する別名のことをエイリアスと呼びます。

SOAタイプリソースレコード

SOAはStart of Authorityの略でオーソリティ開始位置と訳されます。SOAタイプレコードはセカンダリネームサーバとのゾーン情報交換のために使われ、ゾーン情報管理のための情報をRDATAに置きます。

SOA RDATAのフォーマット
-フィールド名意味
SOA RDATAMNameネームサーバ名(可変長)
RNameドメインの管理者メールアドレス(可変長)
Serialゾーン情報のシリアル番号(32bit)
Refresh32bitの整数値でゾーン情報が更新されるまでの制限時間(秒)を示す
Retry32bitの整数値でフィールド更新を再試行するまでの時間(秒)を示す
Expire32bitの整数値でゾーンを信頼できる時間(秒)を示す
Minimum32bitの整数値でリソースレコードの最小生存時間(秒)を示す

MBタイプリソースレコード

このタイプは実験格付けで、指定されたメールボックスを持つホストの表示に使用されます。RDATAにはそのホストのドメイン名を置きます。

MGタイプリソースレコード

このタイプは実験格付けで、メールグループに属するメールボックスドメイン名を示します。RDATAにはそのホストドメイン名を置きます。

MRタイプリソースレコード

このタイプは実験格付けで、変更済みメールボックスドメイン名を示します。RDATAには新しいドメイン名を置きます。

NULLタイプリソースレコード

実験用レコードで、マスターファイルでの使用は許可されていません。

WKSタイプリソースレコード

WKSレコードはRFC 1123で非推奨とされています。ホストについての追加情報を提供するために使われています。

PTRタイプリソースレコード

逆引き用のリソースレコードです。RDataには宛先のネームスペースゾーンドメイン名が置かれます。

PTRタイプリソースレコード
OwnerTypeClassRData
1.0.168.192.in-addr.arpaPTRINwww.7key.jp

HINFOタイプリソースレコード

ホストに対する追加情報を示したい場合に使用します・a href="https://www.7key.jp/nw/wan/public/bcp.html" title="Bridge Control Protocol">BCPUタイプとオペレーティングシステムタイプの2つの文字列が置かれます。それぞれ最大長40オクテットとで、詳しくはRFC1700にて示されています。

MINFOタイプリソースレコード

このタイプは実験格付けで、メーリングリストを担当するメールボックスと関連するエラーメッセージを受信するメールボックスを持つホストドメイン名を示します。

MXタイプリソースレコード

ドメインとそのドメイン宛に届く電子メールを処理するメールサーバの対応を示したい場合に使用します。Ownerフィールドにはメールの宛先ドメイン名を示します。RDATAフィールドは16bitの優先度フィールドとメールサーバのドメイン名を置きます。優先度は使用するメールサーバの優先度で値の小さいメールサーバから順に使うことになっています。

MXタイプリソースレコード
OwnerTypeClassRData
pop1AIN192.168.0.70
pop2AIN192.168.0.71
7key.jpMXIN10 pop1.7key.jp
7key.jpMXIN20 pop2.7key.jp

TXTタイプリソースレコード

説明データを保存するために使われるレコードです。

補足知識

最終更新
2006-01-18T22:41:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/technology/protocol/resource_records.html#supplement
その他リソースレコードタイプ
タイプ標記と引用RFC
17RP責任者(RFC1183)
18AFSDBAFS DB(RFC1183)
19X25X.25 PSDNアドレス(RFC1183)
20ISDNISDNアドレス(RFC1183)
21RTルートスルー(RFC1183)
22NSAPNASPアドレス(RFC1706)
23NSAP-PTR-
24SIGセキュリティ署名(RFC2535)
25KEYセキュリティ鍵(RFC2535)
26PXX.400 メールマッピング情報(RFC2163)
27GPOSGeographical Position(RFC1712)
28AAAAIPv6アドレス
29LOC位置情報
30NXT隣接ドメイン(RFC2535)
31EIDエンドポイント識別子
32NIMLOCNimrod ロケータ
33SRVサーバセレクション(RFC2782)
34ATMAATMアドレス
35NAPTRネームオーソリティポインタ(RFC2168,RFC2915)
36KXキーエクスチェンジャー(RFC2230)
37CERTCERT(RFC2538)
38A6A6(RFC2874)
39DNAKEDNAME(RFC2672)
40SINKSINK
41OPTOPT(RFC2671)
42APLAPL(RFC3123)
249TKEYトランザクションキー(RFC2930)
250TSIGトランザクション署名(RFC2845)
251IXFR増分ゾーン転送(RFC1995)
252AXFRフルゾーン転送(RFC1035)
253MAILBメールボックス関連(RFC1035)
254MAILAメールエージェントRR(廃止)(RFC1035)
255*全レコード要求(RFC1035)

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当ページ作成にあたり、参考にさせてもらったリソース

Copyright (C) 2006 七鍵 key@do.ai 初版:2006年01月16日 最終更新:2006年01月16日