DHCPリレーエージェント【DHCP Relay Agent】

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DHCPリレーエージェントとは

最終更新
2005-07-20T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/relayagent.html#relayagent

DHCPの説明をした際に、「DHCPを使い自動でネットワークの設定をするためにはブロードキャストドメイン(以下このページではセグメントと表現します)内にDHCPサーバがあることが前提条件だ」と説明をしました。DHCPサーバとクライアント間のメッセージのやり取りのほとんどはブロードキャストを使用しますので、(例えば)ルータをまたいでのメッセージのやり取りは行えないこととなります。つまり、複数のセグメントに分かれたネットワークでは全てのセグメントにDHCPサーバが必要となり、管理の手間などを考えますとあまり効率の良い方法ではありません。今回説明をしますDHCPリレーエージェントは他のセグメントに設置されたDHCPサーバへDHCPメッセージを転送するための仕組みとなっています。こちらはクライアントとなるホストと同じセグメントにDHCPリレーエージェント対応のサーバを設置する必要があります。これは別途サーバを立てても良いですが、ルータでサポートされている場合も多いですし、Windows2000の「ルーティングとリモートアクセス」サービス、Linuxの「dhcrelayコマンド」等を使いDHCPリレーエージェントを構成することもできます。今回はルータにDHCPリレーエージェント機能がついているものとして説明をしましょう。

まずクライアントリレーエージェント機能を使うかどうかなんてことは知るはずがありませんし、知る必要もありません。何も考えずDHCPDISCOVERメッセージをブロードキャストするだけです。DHCPリレーエージェント対応のルータはクライアントからのDHCPDISCOVERメッセージを受信すると、あらかじめIPアドレスを設定されているDHCPサーバにメッセージをユニキャストで転送します。このメッセージを受け取ったDHCPサーバは同じくユニキャストでDHCPOFFERメッセージをルータに返信します。ルータはこれをブロードキャストでクライアントとなるホストに転送をします。これ以降のDHCPREQUESTやDHCPACKなどのメッセージのやり取りも同様に行われ、クライアントとなるホストはネットワーク情報を取得できることとなります。

補足

ダイヤルアップ接続をしてきたクライアントDHCPサーバを仲介する、などの使用方法にも使われます。

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Copyright (C) 2005 七鍵 key@do.ai 初版:2005年07月20日 最終更新:2005年07月20日