Gratuitous ARP【Gratuitous Address Resolution Protocol】

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Gratuitous ARP とは

最終更新
2005-07-19T00:00:00+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/nw/tcpip/ip/garp.html#garp

Gratuitous ARPは余計なARPとも訳され、自身のIPアドレスをリクエストするためのARPパケットです。本来ARPはIPアドレスに対応するMACアドレスを導き出す(解決する)ためのプロトコルなので、自身のIPアドレスをリクエストする意味はありません(そのために余計なARPなんて名前がついたのでしょうか)。この意味が無い送信元IPアドレスと要求された宛先IPアドレスが同じであるARPリクエストのことをGratuitous ARPと呼びます。

もちろん全く無意味というわけではありません。一つ目の用途として、設定ミス等によるIPアドレスの重複を検知することが挙げられます。本来であれば、自分自身のIPアドレスに関するARPリクエストを送信したところで他のホストから返答があるはずがありません。ところが、もし既にそのIPアドレスを使っているホストがあった場合はどうでしょう。当然そのホスト(ARPリクエストを受け取ったホスト)から送信元ホストへ「私のMACアドレスは○○ですよ」なんて返答があります。この動作を利用することにより、同一ネットワーク間でのIPアドレス重複チェックに用いられるのです。

二つ目の用途として、他のホストのキャッシュエントリ(ARPテーブル)更新を促すためのパケットと言う使い方を挙げることが出来ます。ホストはキャッシュに既に存在するIPアドレスからARPリクエストを受信した際に、自身の(そのIPアドレスに関する)キャッシュエントリを更新すると言う機能を持っています。このため、ネットワーク上の他のホストに対してARPテーブルを更新するよう通知するために送信されるのです。

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Copyright (C) 2005 七鍵 key@do.ai 初版:2005年07月19日 最終更新:2005年07月19日