位牌

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位牌とは

最終更新
2008-01-14T13:22:31+09:00
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位牌は「いはい」と読み、死者の祭祀のために死者の戒名などを記した木の板を差す。遺族がお盆彼岸、命日、あるいは朝晩の供養などの際に、死者の霊と対面するための仏具である。起源は、霊の依代との古来の習俗と仏教の卒塔婆が習合した物と言われる。日本には禅宗と共に鎌倉時代に伝来し、室町時代には武家社会で霊代として祀られ、江戸時代に一般化したといわれる。葬式の際は、戒名を白木に墨書した簡単なものとし、四十九日の忌明け、一周忌や三周忌には漆塗りや金箔塗りなどの位牌に替えるのが一般的とされる。数え方は「柱」。

位牌には大別して、内位牌(白木位牌)・本位牌(塗位牌)・寺位牌がある。内位牌(うちいはい)は、死者の戒名や俗名(生前の姓名)・死亡年月日・行年(死亡時の数え年)が書かれた、あるいはこれらが書かれた紙を貼った白木の簡素な位牌を差す。内位牌は臨終後すぐに製作され、枕飾り葬儀の際に用いる。土葬の場合は、四十九日の法要あるいは朽ち果てるまで埋葬した上に据え置かれる。火葬の場合は葬儀後家に持ち帰り、中陰壇に祀られる。そして、中陰壇を解いた後に焚き上げられる。内位牌には、墓石に文字が刻まれるまでの間にお墓に置く野位牌がある。本位牌(ほんいはい)は、四十九日の法要までに内位牌から作り替えられる位牌。漆塗りに金箔・沈金・蒔絵が施されるなど立派な物が多い。永く仏壇に安置して祀られる。また、寺位牌(てらいはい)は、菩提寺や本山に供養の布施と共に納める位牌である。寺では位牌堂や本堂内に安置し、朝夕の勤行の際に供養される。

地域によっては本家に位牌を安置する他に、分家した遺族達のために位牌を作って供養する「位牌分け」も行われる。

位牌のサイズは尺貫法で表される。寸法は札丈(文字を入れる板の部分の高さ)を測り、「号」で表される。本位牌では2.5〜7.0のサイズがある。

神式の場合、位牌に当るのが「御霊代(みたましろ)」で、故人の名前と生年月日を記した白木である。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月14日 最終更新:2008年01月14日