枕経

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枕経とは

最終更新
2008-01-14T11:38:25+09:00
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https://www.7key.jp/data/word_custom/makurakyou.html#what

枕経は「まくらきょう」または「まくらぎょう」と読み、死後直後に行われる儀式の1つで、死者に初めて経を聞かせるとの意味がある。死者が出た際、通夜の前に菩提寺などの僧侶を家に招いて読経をしてもらう。この際、仏間や座敷に敷いた布団の上に遺体を北枕で安置し、死者の枕元に仮の祭壇である「枕飾り」をしつらえる。遺体の顔には白い布をかけ、屏風があれば上下を逆さにした「逆さ屏風」とする。遺体の前に屏風を逆さに立てるのは、死装束を左前にするのと同じように、非日常な死の世界へ行くことを象徴している。

枕飾りは白布を掛けた小机で、三具足や鈴など簡単な仏具を整える。また、花かシキミの枝を差した一輪ざし、一本線香、一本ろうそくなどを添える。シキミは毒草で邪悪なものを退けるといわれており、死者を邪霊から守るために据えられる。また、「一輪」や「一本」と「一」にこだわるのは、二度と繰り返したくないとの願いを込めてのこととされる。また、ここに故人が生前使っていた茶碗にご飯を山盛りにし、箸を突き立てて供えることもある。これを「仏前飯」や「一膳飯」と呼び、使者が極楽浄土に旅立つ前に腹ごしらえをするためのものである。枕飾りは、通夜前の納棺までそのまま飾っておくことが一般的である。

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月14日 最終更新:2008年01月14日