引き出物

広告

広告

引き出物とは

最終更新
2008-01-05T22:19:42+09:00
この記事のURI参照
https://www.7key.jp/data/word_custom/hikidemono.html#what

引き出物とは、宴会など、特に結婚披露宴で、膳部に添えて客に贈る土産物、また広く招待客に贈る品物。引き物とも。引き出物は宴に参加できなかった家族達にも慶事を分かち合ってもらおうとの配慮も含められている。

宴席に招待した客に対して主催者から物品を贈る習慣は古くからあり、平安時代の貴族達の間では、馬を引き出して土産にしていたといわれる。引き出して庭先に連れてきて客に目利きをさせてから贈るため、これが「引き出物」の語源と言われているが、当時贈られたのは馬だけではなく、鷹や犬、衣服などの場合もあったと言われる。

鎌倉時代になり武家社会となると、刀剣や弓矢などの武具も引き出物に加わり、更に砂金や銭、鶴、鯉、茶、昆布などといった広範な品々が贈られるようになった。江戸時代になると、宴席の膳に添えて出す鰹節や焼いた鯛、鯛をかたどった落雁などを「引き出物」と呼ぶようになった。鰹節は古来より「堅魚(かたざかな)」と呼ばれ、税として納められていたほど珍重されていたもので、日持ちが良いこともあって引き出物として扱われるようになったといわれる。また、鯛は縁起の良さやその姿・容の見事さから引き出物に加えられたと考えられている。

以前は引き出物には、鯛の形にした巨大なかまぼこや砂糖、食器や花瓶など、大きく重いものが良いとされた。しかし、あまり大きく重たいものはかえって迷惑となることから、現在では鰹節やバームクーヘンなど軽い食品と、カタログ・ギフトなど持ち帰りやすいものが引き出物とされる。

広告

Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月05日 最終更新:2008年01月05日