福禄寿

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福禄寿とは

最終更新
2008-01-06T00:00:00+09:00
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福禄寿は「ふくろくじゅ」と読み、日本の七福神の一柱。道教で強く希求される3種の願い、「幸福」・「封禄」・「長寿」の三徳を具現化したもの。支那の宋の道士、天南星の化身や、南極老人星(カノープス)の化身とされ、同じく七福神の一柱・寿老人と同体・異名の神とされることもある。「福禄人(ふくろくじん)」とも呼ばれる。支那では、鶴・鹿・桃を伴うことによって、福・禄・寿を象徴する三体一組の神像や、コウモリ・鶴・松によって福・禄・寿を具現化一幅の絵などが作られ、広く用いられた。また、背が低く、長頭で長い髭をはやし、杖に経巻を結び、鶴を伴っている像とされる。

福禄寿の由来

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福禄寿はもともと福星・禄星・寿星の三星をそれぞれ神格化した、三体一組の神である。支那の明代以降広く民間で信仰され、春節には福・禄・寿を描いた「三星図」を飾る風習がある。

福星は木星(十二次では歳星)とされ、多くの場合裕福な官服を着た黒髪の姿で三者の中心に描かれる。禄星は「禄」が「緑」と同音のため、緑色の服装で豊かさを表す金銭や嬰児を抱いた姿で描かれることが多い。寿星は南極老人星(カノープス)とされ、容貌は時期によって様々だが、近代以降は禿げた長大な頭に白ひげをたくわえた老人とされることが多く、また厳密には元々この寿星(南極老人)が単独で日本に伝わったのが寿老人とされる。

三星図は実にさまざまな形態で描かれるが、三者それぞれを人の姿ではなく意味や音韻に関連性がある象徴物として描くものも多く、そのバリエーションは多岐にわたる。中には、寿星だけを老人の姿で描き、その左右に福星を蝙蝠として(「福」と「蝠」が支那では同音のため)、禄星を鹿として(「禄」と「鹿」がやはり同音のため)描いたものなどもあり、こういった伝来物が日本人には二物を伴った1人の神に見えたため、日本においては福禄寿を3人ではなく1人の神格とする認識が流布したと考えられる。

日本には支那の神様(仙人)との形で受け入れられ、画題として室町時代に人気があったとされるが、庶民の信仰の対象ではなかったと考えられている。ただ、頭が長い独特の風貌が絵として面白く、また「福禄寿」との名前の縁起の良さも手伝い、七福神の一柱となったと考えられている。

その他

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Copyright (C) 2008 七鍵 key@do.ai 初版:2008年01月06日 最終更新:2008年01月06日